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甲種消防設備士試験を受験して・・・・。

平成18年に、ふとした事から始めた、消防設備士免状への挑戦ですが、これから受験される方々の参考になればと、だらだらと書き留めてみました。

最初に思っていたより、消防設備士(甲種)の試験自体は簡単でした。

たとえば、公的試験を「簡単」、「やや簡単」、「普通」、「やや難しい」、「難しい」と分けたランクで言えば、「やや簡単」になると思います。

「やや簡単」と言いましても、まったく何も知らない初心者で、何も勉強をせずに、試験に合格する事はありえませんので、ココの所だけは勘違いなさらないようにお願い致します。

おまえが、「やや簡単」と書いてるから、ちょいと受験したのに滑ったやないか・・・と言われましても、私には責任の取りようがないのです。
ご自分の責任において、受験をしていただくようにお願いしておきます。


私が消防設備士試験を「やや簡単」と感じた前提として、消防設備士試験を受験する以前に、私が持っていた設備関係の資格を書いておきます。


電気関係では

第二種電気工事士免状(やや簡単)

第三種電気主任技術者免状(普通)


設備関係では

第二級ボイラー技士免許(簡単)
第三種冷凍製造保安責任者免状(やや簡単)


危険物関係では

乙種4類危険物取扱者免状(簡単)


を持っていました。

おまけに、受験時には、実際に消防設備を設置されていた現場に居ましたので、自動火災報知器や消火栓設備、避難設備などを見ることも出来ました。

ですから、このぐらいの基礎知識は有るとの前提で、実際に受験してみて、やや簡単に感じたとお考え下さい。
消防設備士甲種試験を危険物乙種試験と比較いたしましたら、乙種4類の危険物免許をお持ちの方は、危険物試験のレベルがお分かりだとおもいますので、乙種4類危険物の試験よりは難しいと思います。

大雑把に言えば、第2種電気工事士試験と同じぐらいのレベルだと思います。


「消防設備士試験とは・・・」に書いていますように、甲種試験には、受験資格と製図試験があります。

甲種の受験資格は、乙種消防設備士免状を持ってから、2年間の消防設備の整備実務経験が必要です。
これは、現実に消防設備士として、業務に携わっていられる方が対象となりますので、何も知らない一般の方がこの条項で甲種消防設備士試験を受験する事は無いと思われます。

いちばん分かりやすい甲種受験資格は、特定の免許所持でしょう。

受験資格を得られる免許の種類も色々ありますが、私は「(第ニ種)電気工事士免状」で甲種の受験資格を得ました。


もし、これをお読みの皆様が、設備管理関係のお仕事や、設備関係資格習得を目指しておられるなら、消防設備士免状よりも先に、「第二種電気工事士免状」に挑戦されるようにお勧めします。
なんと言っても、「電気工事士免状」は設備関係の基礎中の基礎免状になりますからね。

「電気工事士免状」にも第一種と第二種がありますが、初心者は第二種免許から受験します。
いきなり、第一種免状の試験も受験できますが、試験に合格しても、5年の実務経験がないと免状の交付申請はできません。

つまり、電気工事士の第一種免状は、第二種免状を貰ってから、5年の実務経験が必要です。
ありがたいことに、消防設備士甲種受験資格としては、電気工事士免状であれば、どちらでも良いのです。


その他に、甲種受験資格を得られる取りやすい資格としまして、無線従事者の資格があります。
ただし、無線従事者資格と言っても、アマチュア無線資格は当てはまりません。
でも、この資格は、設備管理との関連が無いので、あまりお勧めはいたしません。


繰り返して、言いますが、設備関係の資格を取るなら、最初は「電気工事士」の免状を取られるようにして下さい。

消防設備士試験や危険物の試験は、年に何回も試験がありますが、電気工事士試験は、年に1回だけなのです。

電気工事士試験は、筆記試験と、筆記試験が免除か、筆記試験に合格した後で受験する事のできる実技試験があります。

したがって、最終に実技試験に合格して、免許状を貰うまで、時間がかかります。
残念な事に、不合格なら、次の試験までの1年間はどうしようも無いのです。
消防設備士試験のように他の県で受験したくても、電気工事士の試験日は、全都道府県一斉の同じ日なんです。

ありがたい事に、昔の電気工事士試験と違って、現在の第二種電気工事士試験は、過去の問題も公開されていますし、実際に行われる実技試験の問題も公表されています。
非常に対策が立てやすく、沢山の筆記参考書や、実技対策書が本屋さんで売られていますので、参考にして、年齢に関わらずに挑戦してみて下さい。

私が第二種電気工事士免状を取ったのは47歳で、第三種電気主任技術者免状を取ったのは51歳です。年寄り、年配者でも、多少の勉強をし、頑張れば資格を取れますので、電気工事士試験には、ぜひ挑戦してみて下さい。


話が、消防設備士試験から離れてしまいそうで、この辺で、話を元に戻します。

消防設備士試験を何も知らない皆さんと同じように、私にとって、甲種消防設備士試験のネックは実技試験にある、製図試験でした。

建築士や測量士でもないので、あたりまえですが、今まで製図なんて、書いたことがありません。
試験では、いったいどのように製図を書くのか分かりませんでした。

実際の試験問題は・・・あっけないほど、簡単な事でしたけど・・・・。(^^;

極端に言えば、何処そこへ行く道の地図を、目印と共に、フリーハンドで紙に書いて示すぐらいのレベルです。
このぐらいなら、誰でも紙に書いたことがあると思います。
ですから、実技の製図試験と呼ばれる名前に怖気ずに挑戦して見て下さい。

例えば・・・・ビルのある階の平面図が印刷されていて、部屋の天井に付ける感知器の記号をいくつか必要な場所に書き込んで、それを繋ぐ配線を一本の線で書き込む・・・ぐらいです。
簡単な製図ですので、何も心配する事はありません。

もちろん、定規などは使わずに、フリーハンドで書き込みますから、線が少々歪んでいてもOKですね。


消防設備士試験は細分化されていますから、どの類の試験から受験するのか迷う所です。
もっとも全ての類を取る必要のない場合もありますから、そうなると、必要な類だけ受験してください。

私の場合、最初は

甲種4類(自動火災報知設備、ガス漏れ火災報知設備または消防機関へ通報する火災報知設備)
から受験し、

甲種4類(20年 1月)

甲種1類(20年 8月)
  (室内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備)

乙種7類(20年 8月)
  (漏電火災警報器)

甲種2類(20年 9月)
  (泡消火設備)

甲種5類(21年 1月)
  (金属製非難はしご、救助袋、緩降機)

甲種3類(21年 2月)
  (不活性ガス用消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消化設備)

乙種6類(21年 3月)
  (消火器)

の順序で合格しました。

この途中で甲種5類が一度不合格、甲種3類が一度不受験となりました。
(詳しくは受験記をご覧下さい。(^^;)

不合格は勉強不足なんですが、不受験は、早く免許を取ろうと、受験を欲張りすぎたのが原因です。
流石に、2日続けて別の類の試験は、勉強が間に合いませんでした。
私には、1ヶ月に1受験が限界だったようですね。(^^;

さて、受験生が多いのは、4類と1類(屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備)、及び乙種6類(消火器)なんです。

なお、同じ種、または下級の種、つまり甲種を持っていれば、他の甲種、乙種の試験を受ける場合、筆記試験の一部免除があるのですが、私は意識して一部免除を使いませんでした。
いろんな意見もありますが、このやり方は正解だったと思います。

なぜなら、ある程度勉強してしまうと、試験免除の科目を覚えてしまって、その部分は、勉強しなくても70%以上取れてしまうんです。
あえて、その科目の勉強はしていないですから、それより多い点数は望めませんが、70%もあれば御の字ですね。

ただし、乙種7類(漏電火災警報器)だけは、すでに甲種4類免状と電気工事士免状を持っているため、その2つで免除される制度をフルに活用しました。
乙種7類受験記に書いていますように、10問で35分の試験時間でした。
消防関係法令の類別4問、構造機能及び整備の規格6問です。

ここで、注意が必要なのが、合格点は60%なんですが、各科目の40%ルールなんです。
40%ルールとは、筆記試験、3科目(?)の内、それぞれ40%を下回ったら、筆記試験での総合点で60%あっても不合格になることです。

私が受験した乙種7類で当てはめますと、合格点が60%ですから、10問中6問の正解が必要です。
ところが、40%ルールにより、類別で4問中2問、規格で6問中3問が最低ラインです。
これを取って、後1問どちらかから取れば6問正解の60%で合格できるんです。

この場合、科目別40%ルールではなく、問題数が少ない為に、必然的に科目別50%ルールになってしまうんですね。
これって、きつくないですか。(^^;



さて、私が行った勉強方法について書いてみます。

まず、参考書ですが、本気になってこの資格の全てを取ろうとするなら、いや、特定の類だけの方も、法規の本を買って下さい。
私は、「平成19年度版 消防設備士受験準備のための 消防設備六法」(財団法人 日本消防設備安全センター)を買いました。







参考書などで説明されている事は、ずべてこの本に載ってる条文により、説明されているのです。

その条文の中でも、一番大切なのは、消防法施行令第六条に書いてある、防火対象物の指定なんです。


消防法施行令第六条とは・・・・・、

『消防法施行令第六条 法第十七条第一項の政令で定める防火対象物は、別表第一に掲げる防火対象物とする。』

となって、消防用設備等を設置し、維持しなければならない対象物となります。


つまり、消防設備士試験は【別表第一】の【防火対象物】に関して出題されるんですね。

ですから、この【別表第一】は充分にマスターして下さい。

私は、別表第一をエクセルで表にして、縦軸に(一)から(二十)の名前を書き入れ、横軸は4分割ぐらいして全て空白で、プリンターにA4サイズ横いっぱいの表にして、同じ表を沢山作りました。

参考書に必ず出ている、表の縦軸に番号(一)〜(二十)、建物名(劇場、キャバレー、映画館、百貨店、旅館、学校、図書館、病院、地下街・・・・)などの入った表です。

そして、【防火対象物】の中でも、【特定防火対象物】に網掛けをして区別しました。


横軸には、各受験する類別に消防設備の設置条件が異なりますから、受験する類の設置条件などを、その都度書き込みました。

これを、受験する各類別に、記入し設置条件を覚えていますと、自動的に防火対象物と特定防火対象物、またその区別を覚えてしまいます。

何故これを覚えるのが必要かと言いますと、筆記試験と、さらに大事な製図試験に関係してくるんです。
消防設備を設置するのに、この部屋に、いくらの数が必要化は、この条件のどの部分に当るかで、設置個数が変わりますからね。



では甲種4類の試験合格に、役にたった参考書を書き出しておきます。

☆ 「4類 消防設備士 筆記×実技の突破研究」 オーム社 2300円(税別)
☆ 「4類 消防設備士 製図試験の完全対策」 オーム社 2500円(税別)

特に、「製図試験の完全対策」は、とてもわかりやすくて、合格の決め手となった本です。

受験当時、製図試験用の参考書を色々と探したのですが、これしか見つかりませんでした。
たいていの本は筆記と実技が一緒の本になっていて、ボリューム的にも製図試験対策が充分とはいえませんでした。

受験時から時間が経っていますので、この本以上の製図対策本が出てるかもわかりませんが、もし調べて出ていなかったら、是非この本で製図対策をされるように、お勧めします。

筆記試験は、正直どの本でも、同じ様な効果があると思います。

とにかく、本に載ってる問題を、ひたすら何回も解いて下さい。
1回目に間違えた問題でも、2回目、3回目なら正解が出来ます。
1度やった問題を2度目も回答するなんて、合うに決まってると思われますが、必ず、1度目に何故間違ったのか、声に出して回答してみて下さい。

これによって、2回目や3回目で、ある程度は覚えてしまうものですね。

このレベルの試験に合格する秘訣は、問題を何回も、何回もこなす事です。
それにより、重要な事項を簡単に覚える事が出来ます。

それから、大事な事は、名前を確実に覚える事です。

なかなか、うろ覚えになりやすいんですが、筆記試験の○×試験ならうろ覚えでも解答できるのですが、実技筆記試験(鑑別等)だと間違いになりますからね。


以上、私がやって来た試験勉強を4類を例にして書き連ねましたが、他の類でも同じです。


1)最初に、参考書を通読し、それから、何度でもひたすら問題を解きます。(筆記試験対策)

2)名前や名称は確実に覚えます。(鑑別・製図対策)

3)合格する自信が無くても、お金を払って受験申請した試験は受ける。(ダメ元対策)


消防設備士の免許がどうしても必要な方は、頑張って・・・・今、必要でなく、将来の為に習得を目指しているなら、気楽に・・・・・受験してみて、免許を貰って下さい。

よく言われる事ですが、今日より若い日はありません。
何かの縁でこれをご覧になった皆様、思い立ったが吉日、と言う言葉もありますので、挑戦してみて下さいね。


最後に、私が受験勉強に使った参考書を書いておきます。

消防設備六法 (財)日本消防設備安全センター

★ 1類 消防設備士 筆記×実技の突破研究 改訂3版 オーム社

★ 2類 消防設備士 完全対策  オーム社

★ 3類 消防設備士 完全対策  オーム社

★ 4類 消防設備士 筆記×実技の突破研究 改訂6版 オーム社
★ 4類 消防設備士 製図試験の完全対策  オーム社

★ 5類 消防設備士 完全対策  オーム社

★ 6類 消防設備士 完全対策 改訂2版 オーム社



★ 新訂版 4類 7類 消防設備士必携 弘文社(7類はこれをチョコっと参考にしました。)
★ 新訂版 1類 2類 3類 消防設備士必携 弘文社

★ 本試験形式 消防設備士試験1類 模擬試験問題集 電気書院

実質的には、オーム社の参考書だけで十分でしたね。





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