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症になったり、ぜんそくに似た発作が起きたり、庭のナシやクリの木も枯れてしまった。
愛知国道工事事務所の視察、名古屋市との交渉などにも拘わらず、国や公団は何一つの対
策も採らなかった。
97年に住民の依頼により守山保健所が調査したところ、1階より2階がひどく、昼夜
を問わずほとんど1日中環境基準を越えていた。これを受けて守山区の環境審議会にも要
望書を出した。さらに呆れたのには、騒音基準の数値の扱いがL50(中央値)から
Leq (等価騒音レベル)に変更されるにかこつけて、幹線道路近接空間という特例を設け
て、現状のままでも完全に基準以下になることにした(旧環境基準は昼60、朝夕
66、夜50デシベル)。ちなみにこの年には道路審議会が「今後の道路環境政策のあり
方〜環境時代への政策転換」と題する中間答申をまとめている。
98年になると、やっと重い腰を上げて対策を打ち始めた。東名阪の低騒音舗装(すき
間が多い)に続いて、99年には半地下開口部に特殊吸音ルーバーというふたを置いたこ
とにより、騒音は4〜5デシベル下がって全体としては大きな成果を得た。さらに遮音壁
の新設や特殊吸音体(ノイズレデューサ)の設置、302号の低騒音舗装などの対策が打
たれた。
他方で大気汚染は深刻なままである。二酸化窒素は年平均が0.03ppmを前後してい
る。この数値は名古屋市の保全目標値である。国の環境基準は達成不可能ということで、
かつてのおよそ3倍である、日平均の98%値が0.04〜0.06ppmに改悪されてい
るが、この数値で見ると0.05ppm前後であり低い方の基準を常に超えている。
窒素酸化物と共に浮遊粒子状物質(SPM)の測定も要望し、2000年には名古屋市
南部公害訴訟(あおぞら裁判)において排ガスの一部差し止め判決が出たこともあり、
02年から測定が開始された。この年の結果は日平均の98%値が0.087mg/m3 で
あり、日平均が0.1を越える日が連続していて環境基準を越えている。事態は変わらない
が、モニタリングポストが23号線などに6カ所新設され、環2でも2ヶ所増設されて
10ケ所になった。他方で名古屋市はアセス要項の準用打ち切りを決定した。
03年には上社JCから高針ICまでの専用部(東名阪)を供用開始したが、騒音対策
の新技術(グラスウール入りの裏面吸音板、橋脚橋桁間のゴム支承、中央分離帯の多穴ブ
ロックによる吸音など)が誇示されている。これは運動の成果であると同時に、環2東南
部建設推進のためと考えられる。この区間は万博を目指していたが、緑・天白両区の住民
運動(東南部環2問題懇談会)は全線トンネル化を要求して盛り上がっており、すでの初
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期の日程を断念させている。
常滑と中部新国際空港を結ぶ知多横断道路については、万博に間に合うことが至上命令
で、「光触媒や植裁による対策を実施し、土壌による大気浄化の実験も行う」と宣伝して
いる。ちなみに光触媒は窒素酸化物の除去率が0.3%に過ぎないことが分かっている。
運動の中で学んでいることは次のようである。
・諦めず持続すれば、必ず成果は上がる。
・住民組織とそのネットワーク(道路公害反対愛知県民会議)が必要である。
・専門家(中京大の野原、中川両氏)の力を借りるべきである。
・女性の力は大きい。
・行政とのやり取りは文書による。
・焦らず楽しく、近所と仲良くする。
ビデオは一方が住民運動のメンバー宮島さん(中学教師)が制作したもの、他方は名古
屋テレビの池内・猪高線拡幅に関する報道である。
文理閣から「車優先から人間優先の道路へ」という本が出ているが、その執筆にも係わ
った。
道路公害は単に自動車の問題に留まらない。現実の公害には立ち向かわねばならないが、
根本的にはモーダルシフトなど産業構造、経済システムを変えていく必要があると、話し
合った。
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今回はその第1部までである。
シナリオ 化石経済からソーラー経済へ
ソーラーエネルギー資源とは大陽、風力、水力、植物(バイオマス)、これに対して化
石エネルギー資源とは石油、石炭、天然ガス、ウラン、鉱物(金属など)のことである。
これはエコロジーの問題に限定されず、経済・平和など社会的問題でもある。化石エネ
ルギー資源は偏在しており、現在では一層、紛争や世界大戦の温床になっている。経済の
グローバル化の主要因でもある。
7つのテーゼ
1.世界文明が生存の危機から脱却するためには、再生可能なソーラーエネルギー資源へ
の完全な転換が不可欠である。
2.この転換は産業革命にも匹敵する価値がある。
3.化石エネルギー資源が推進する経済構造と社会文化の画一化を阻止し、持続的で多様
な人間優先の発展が可能である。
4.経済が循環型になり、地域性を尊重し、公共性を回復させることになる。
5.化石資源の経済効率は低い。ソーラー資源は利用者に優しい。
6.市場の法則ではなく、変えることができない自然の法則をこそ優先させるべきである。
7.ソーラー地球経済こそ、真に平等な普遍の人権を未来に伝え、多様な文化を持つ世界
社会を取り戻す。
第1部 束縛か解放か〜化石資源の連鎖 対 ソーラー資源の連鎖
たとえば石油の連鎖とは、採油、輸送、石油精製、排出物処理、貯蔵、輸送、エネルギ
ー変換(発電所、化学工場)である。さらに電力変換では、排出物処理、高圧送電、中圧
送電、低圧送電、消費者とつながる。
長い連鎖は必然的に大企業集中、グローバル化を招く。そして政治的優遇措置を引きだ
す。巨大化した資本はあらゆる分野にポリープ(触手)を伸ばしてコンチェルンに成長す
る。そして化石資源の重要性をてこに自己維持を合理化し、他のシステムを危険視し、政
府に癒着して権力を得て、環境・民主主義、市場経済を破壊する。
これに対してソーラー資源は世界のいたる所にあり、連鎖は短く、むしろ技術的に単純
化できる。ソーラーエネルギーは人間の消費エネルギーの15000倍ある。
石油、天然ガス、石炭の採掘量は、石油換算で年間80億トンである。バイオマスでま
かなうなら、1ヘクタールあたり収穫が15トン(乾量)として、1200万平方キロが
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必要になる(この計算の根拠がよく分からない!)。これに対して、世界の農業面積
1000万平方キロ、森林面積4000万平方キロであり、熱帯地方で550万平方キロ
拡大可能である。光合成による年間生産量は2200億トンである。
EUの再生可能エネルギーの割合は96年で水力を除いて7%である。アメリカでも研
究費を3倍にし政策を変更すれば、2030年までに50%以上にできるはずである。E
Uでは2020年までに50%以上にできるという計算がある。
「家庭は屋根の上のソーラーパネルでまかなえる。」
「生態系を破壊しないか。」
「どうせ最後は熱エネルギーになる。都市にエネルギーを輸送する方がヒートアイランド
になる。」
「工場は敷地内ではまかなえない。」
「風力やバイオマスで供給する」
「それに原料も石油からバイオマスにすべきである。」
「ソーラーエネルギーは熱帯に偏り、高緯度ではとくに冬が厳しい。」
「石油以上に水の問題がある。現在は水不足で農業生産さえままならない。」
「水車のような水力発電とか、小規模でもできるところから始めようという意見があ
る。」
「より具体的な展望を明らかにしたい。」
備考:以上は林まさの勝手なまとめになっています。
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とまとめられる。
これに対して彼は、炭化水素が地殻やマントル深部から上部にしみ出してくると主張す
る。その途中で生物の痕跡を取り込むのである。地球が形成されたとき、あらゆる部分が
溶融していたわけではない。またメタンを始めとする炭化水素は太陽系に広く分布してい
る。そして生物起源説に反対する彼の15の根拠を紹介している。
著者が言いたいのは、石油はさらにしみ出してくる可能性があり、また探査を堆積岩層
以外に広げれば多量の石油が発見されるかもしれない。そうなれば石油の「ひっ迫」に踊
らされなくて済む。ひっ迫が高利潤につながる石油企業がこの説に否定的なのである。
「たしか石油の成因は結論が出ていないはずだ。」
「環境問題との関わりはどうだろうか。」
「石炭に関しては埋蔵量が200年分はあり、
その意味のひっ迫はない。」
備考:他に林ひろさんから「東京原発」という映画の紹介がありました。
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