09.4
事務局:林 正幸
環境問題通信09−4号
今回は岩田、臼井、多々見、林まさの4名でした。この間2回、参加者が少なく通信も
送れませんでした。1月には理科教育論研究会で、かつての私の全国教研レポート「公害
・環境問題とその教育に取り組んで」(02年度)を紹介しながら、改めて参加を呼びか
けたりしました。
環境問題は人類の課題であり、その中で教育が果たす役割は重大です。教科そのもので
はありませんが、この問題を教科の中やその他の場で生徒に提起し、共に考えていくこと
は、現代社会が教師に課している使命ではないでしょうか(平和問題なども)。
次回の予定は最後にもあるように7月26日です。時間が許せば意識的に参加してくだ
さることを期待します。
例会では下のまとめの他に、マイはし運動・レジ袋有料化の功罪、若者の車離れの意味、
高速道路の料金1000円問題、過疎と失業対策、ミツバチの世界的減少など、多岐にわ
たり意見交換をしました。
温室ガスの発生源(林まさ)
4月8日の「赤旗」に「温室ガス排出源集中進む〜166事業所で5割」という記事が
あった。
環境団体「気候ネットワーク」は「2006年度は電力や鉄鋼などの200事業所で半
分を占めていたが、2007年度の結果は大規模排出源への集中度が大幅に高まった」と
指摘している。166事業所の中でも、88の火力発電所が30%、18の製鉄所が12
%と、合わせて42%に達する。上位20を見るとすべて火力発電所と製鉄所で、全体の
20%を占める。
京都議定書では2012年までに日本は1990年比で6%削減すると約束しているの
に、この時点においても削減はおろか、前年度に比べて全体の増加は2%となっている
(総排出量は13億7800万トン)。とくに電力部門は12%の増加である。東京電力
の鹿島火力の4倍増などは、同電力の原発が運転停止に追い込まれているためでしょう。
また電源開発の2つ石炭火力の15〜16%増などは、原油高が反映している可能性があ
ります。
発生源対策は公害・環境対策の基本ですが、政府は経団連の自主行動計画に任せており、
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他方で省エネ機器の買い換えなどを温暖化対策の柱の1つとしている。
また政府は「約1万5000事業所からの総排出量が、日本全体の約5割を占めてい
る」と発表している。これは国際条約や欧米で採用されている「直接排出」方式ではなく、
電力を使用する工場・オフィスに二酸化炭素を振り分ける「間接排出」方式で計算してい
るためで、排出の実態を見えにくくしている。確かに電力を使用する側の環境対策も重要
ですが、経済動向などに流される発生源の姿勢を曖昧にすることは許されないと思います。
気候ネットワークでは、とりわけ大口排出事業者への排出量取引制度導入、再生可能エ
ネルギー全体の「買い取り保証制度」導入などを急ぐように求めている。
「どっとこむ村構想」(多々見)
世直し4隊隊長を自認する多々見さん、「北北東に進路を取れ」(No219)で、環
境に配慮し人間を大切にする「どっとこむ村構想」を提起している。
「まず百メートル四方の土地を「○○村」として整備する。そこに平屋でも2階建てでも
いいが、L字型に家を建てる。残りの土地は畑と果樹園だ。屋根は太陽パネルで発電装置
をつける。この敷地には風力発電のプロペラも回っている。また各家の雨水は地下の貯水
槽に集めれれる構造となっており、これには浄化槽が取り付けられている。一角にはこの
水を揚げたタンクが備え付けられており、各家庭ではこれを使用する。さらに太陽パネル
の屋根の一部は太陽温水器となっており、お風呂や料理の煮炊きにもエネルギーを節約で
きる仕組みになっている。発生する「生ゴミ」は全て有機肥料として土に返す。・・・」
「次に生活スタイルだが、この村から外の社会に出かけて働きに行くことはもちろん奨励
されるが、「村民」の老人や幼児などの世話係を配置する。給料を出す専任とボランティ
アの輪番制で維持するのがいいと思う。一人暮らし老人への食事や身の回りの世話など村
民が面倒を見る。自分の親でなくても「養父母」として若い夫婦が子どもの世話と引き替
えに食事の世話などをする方法も考えられる。村には集会場があり、共同でのお祭り的な
企画ができる設備がある。討論集会や映画鑑賞やカラオケ大会といった企画が随時行われ
る。ここで大切なことは年齢構成のバランスで「小宇宙」をつくること、・・・」
「100年に1度」の不況だからこそ、自分の生活を見直す絶好のチャンス。現代は無
駄が多過ぎ、多くは大企業やマスコミの宣伝に踊らされた結果である。自分にとって本当
に価値あることは何か、地球人として許される生活とはどんなものか。多々見さんの話は
留まるところを知らない勢いです。
それぞれが思うところを実践して見せることは大切であると考えます。実感し共感する
ことこそが人を変える力です。
他にも多々見さん、洗浄や生ゴミ処理に使える「えひめAI−2」の情報を入手して、
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実践を始めたそうです。
プラスチックのリサイクル(林まさ)
昨年秋にアルケミストの会のメーリングリストで、プラスチックのリサイクルが話題に
なりました。山本さんが
「 リサイクル費用 バージン費用
発泡スチロールトレイ 350〜550円/kg 150円/kg
ポリ塩ビ卵パック 180〜280円/kg 100円/kg
PETボトル 320〜620円/kg 200円/kg
高炉還元剤 230〜240円/kg 5円/kg
このようなわけで、リサイクルでいろいろなものを作る費用がいかに大きいのかが分か
りました。高炉還元剤は、鉄を作る際にプラスチックを還元剤として使うときの費用、こ
このバージン費用(5円)とは微粉炭を使ったときの金額です。また、500mLのペッ
トボトルを作るときは、バージンであれば7.4円ですが、リサイクル品から作るときは
27.4円かかるそうです。そして、何とそのうち26円は輸送費、つまりペットボトル
を回収して工場に運ぶ費用です。リサイクルは大量消費の言い訳にはなりませんね。」
と問題提起、これに吉田さんが
「リサイクルに(特に輸送費に)そんなに費用がかかるなら、いっそ近くのゴミ焼却場で
燃やしてしまった方が(できればサーマルリサイクルした方が)安上がりということにな
ります。しかし、それでは大量生産・大量消費・大量廃棄は改められません。地球温暖化
も防ぐことができません。悩ましい問題です。何を基準にリサイクルの有効性を考えたら
いいのでしょうか。思いつくのは、リサイクルの過程でで発生する二酸化炭素の量という
ことです。」
などと応えています。そして私が
「そしてどうするにも「大量生産・大量消費」が立ち塞がります。経済・社会システムと
価値観・思想の変更を迫られます。
私は思うのですが、マスコミや教育の場でくり返し「どうするべきか」を市民が議論し
ていくのが大切です。」
などと書きました。
関連して多々見さんが、NHKのある番組を紹介してくれました。小学校でプラスチッ
クを持ち寄り、実際に油化して持ち帰らせる。子どもはそれを通してプラスチックがリサ
イクルできることを実感する。このような積み上げが新しい世論を形成するように思いま
す。
「電気自動車に追い風」(林まさ)
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9月7日の「中日」に「電気自動車に追い風〜来年から新モデル続々」という記事があ
った。
三菱自動車は来夏、「アイミーブ」という軽自動車を市場に送り出す。家庭のコンセン
ト(200V)で7時間充電すれば、160キロ走行できる。富士自動車は軽自動車「ス
テラ」を改良、日産、トヨタも開発のピッチを上げている。充電拠点も、東京電力が5不
運の充電で40キロ、10分の充電で60キロ走れる急速充電スタンドを開発して設置す
る。
開発ブームは過去にも2回あったが、今回は心臓部の電池にリチウムイオン電池が使わ
れ、飛躍的な技術進歩を遂げた。エネルギー効率が高い発電所の電気を使うため、二酸化
炭素の排出量はガソリン車の3分の1程度。燃費も5分の1から10分の1に削減できる。
難点は価格が2倍以上になることであるが、大量生産になれば変わってくる。
数年前まで燃料電池車が注目されていましたが、状況が大きく変化しました。低価格の
ハイブリッド車も登場してきました。これに対して燃料電池は、電気と熱の両方を利用で
きる家庭用の方で発展するかも知れません。技術開発は多様であることが重要であると考
えます。
他には、「中日」の「もんじゅ運転再開 3度目延期〜変わらぬ体質揺らぐ信頼」とい
う記事、塚田さんから郵送された ”Let's try 4R”(No18)も紹介しまし
た。
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林 正幸と主万子の始めの
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