04.9
事務局:林 正幸
MOLの会通信04−9号
今回は小笠原、岡田、河合、澤田、鈴木とし、林まさ、福島、船橋、堀、美濃和の10
名でした。
MOLの会は私が新任2年目(1968年)に呼びかけ、今年は38年目になります。
途中苦しい時期もありましたが、現在は毎回充実した例会が持てるようになり、今回も新
しい参加が2人ありました。うれしいことです。
また今回は船橋さんの合同県教研のレポート準備にかかわりながら、生徒とどう人間関
係をつくっていくか、分かる授業の重要性、学級崩壊、実験の意義、サークルの価値など
についても話し合いました。
9月23日には9時から会場の北高で、ぶたの肺のレプリカづくりととんば玉の講習が
開かれます。また10月31日には1時から、でんきの科学館の企画「なるほどサイエン
ス」のデモ準備をします。このように活動が広がっています。
なお私の講座プラン「物質とエネルギーの世界」は、今回も時間不足でした(それだけ
交流内容が多いと言うことです)。次回に時間が取れるようなら、検討をお願いしたいと
思います。「化学でエネルギーをどう教えるか」を含めて、プリントを準備してください
(プリントの予備がありません)。
タマネギ染色と紫キャベツ(岡田、美濃和)
これと次は、でんきの科学館の「色であそぼう」の出し物準備です。
タマネギの外皮5個分を300mlの水に煮出す。5%ミョウバン液で前媒染して染色
液に浸けると、黄色になる。今回はガーゼを使ったが、布は15cm角のさらしにする。
媒染を石灰水に変えるとオレンジ色に、お歯黒液に変えると焦茶色になる。なお「身の
まわりのもので」というこだわりで、石灰水は乾燥剤の生石灰を水に溶かし、お歯黒は食
酢に鉄くぎを浸けておく(試薬としては木酢酸鉄がある)。ちなみに後者はお茶のタンニ
ンと重なって歯を黒くする。
なお媒染とはカルシウム、アルミニウム、クロム、鉄などの塩を加えると、染料がこれ
らの金属イオンと結合して沈でんになることを利用している。
紫キャベツは水で5分煮沸して、アントシアンを抽出する。これを食酢に入れると赤色
に、重曹(最近は台所の洗浄剤としても市販されている)水で青緑色になる(ちなみにベ
ーキング・パウダーは酒石酸なども入っているので緑にならない)。その上でpHが1か
ら13の液を試験管に入れて、順次加えて色の変化を楽しむ。
野ブドウ(洋種ヤマゴボウ)を煮出したものは、酸性で赤紫、pH11で紫、pH13
で黄色になる。紫タマネギでは、酸性で赤、pH12、13で黄色になり、キャベツとす
こし違う。なすも似た結果になる。
そして岡田さんお気に入りの、うがい薬とビタミンCの実験も披露した。
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ワインがいろいろな飲み物に(船橋)
札幌市青少年科学館のホームページより。ワインは水に過マンガン酸カリウム、硫酸、
塩化鉄(V)を溶かして赤紫色にする。
底にヨウ化カリウムを隠した透明のポリコップに注ぐと、麦茶になる。フェロシアン化
カリウムとオキシドールではあお汁に、ヨウ化カリウムと重曹とママレモンではビールに、
チオシアン酸カリウムと重曹ではコーラに、オキシドールと重曹ではサイダーになる(最
後は鉄イオンの色が残るので、オレンジソーダということにしては)。
他には振動反応も投入できる。
あとの話し合いで、「なるほどサイエンス」ではやはり全員にお土産を持たせたいとな
りました。始めは染色でドラえもんかアンパンマンが白抜きになったハンカチというアイ
デアも出ましたが、人数が限られるため、最後に「色が消えるこま」を作らせることに決
まりました。赤、緑、青色の蛍光ペンを20本ずつ準備する。円板と軸はホットメルト接
着剤で固定する。ということで時間は30分、出し物は選択する必要があります。また希
望者に簡単なプリントを渡すことになりました。
「力と運動」実験システム(林まさ)
丸3ヶ月間入れ込んできた力学の実験システムの初披露をしました(おかげで今回は紹
介できる化学実験がゼロ)。
EHCでリニアモーターを製作したのがきっかけで、エアトラックに乗せたアルミのL
アングルに、このモーターで力を掛けて(渦電流が生じることに依る)、その前後の速度
を計測して、
ΔV2 = 2aS = kS
ΔV = at = k't
a = F/m = k''F
など5つの関係式を実験するシステムのアイデアが浮かんだ。
エアトラックは30mm幅、2mm厚の中空のアルミの角パイプで自作した。速度計は
ストップウオッチで0.1mの通過時間を計測する。力の制御は、掛ける時間をたとえば
0.4,0.8,1.2・・・sなどとしたり、掛ける距離をたとえば0.1,0.2,0.3
・・・mなどとしたりする。これは、Lアングルに立てた遮へい板をモーター前脇の光セ
ンサーで検出し、制御回路で処理してリレーをオン・オフする。回路設計の苦労話には困
らない。
実際に動かして、うまく制御できていることを見てもらいました。ただあとで気付いた
のですが、スイッチの接触不良に気を取られて、低い電圧での実験になっていました。も
っと電圧を上げれば、めざましい運動の変化が感動を生んだはずなのにと残念です。
時間の都合で、データとグラフはレポートで見てもらいました。
さてこれは商品にでもならないと、他の人は使えないですね。
マジックあれこれなど(船橋)
有名になった「さそりの標本」(「ものづくりハンドブック」)を大量製作して、生徒
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に声を掛けて渡す。教育は人間関係をつくるところから始まる。しかしこのしかけは逆効
果かも!?
千円札の上に1万円札(より大きい)を十文字に重ね、縁から鉛筆に巻いていく。巻き
切って戻してみると、あら不思議、千円札が上になっている。紙をすこしずらして半分に
折る。大きい面が上になるようにして、折り目の所から鉛筆に巻いていっても戻すと、な
んと、鉛筆が紙の中に包まれている。これはトポロジーの世界です。
同じマッチ2つを、同じ絵が向き合うように(表どうし)重ねる。離して見ると同じ絵
である(それは当然)。ところがこれをくり返しているうちに、あれっ、絵が違ってしま
う(裏の絵になる)。
そしてボールペンを1万円札に突き刺す手品商品での実演。
なにせ勉強が苦手な生徒たち。まず関心を向けさせないと始まらない、興味が湧かない
と取り組めない。そして思うに、マジックも通常の授業も、成功するためにはよく準備し
ておくことが共通している。
最後は「凸凹反転キューブ」。貼り合わせるとへこんでいるのに、片目で見ると立方体
に見える市松模様の展開図。そのとなりにもう2面を、凸凹になるように貼り付けた。こ
れを片目で見ると凸凹が反転して、凹凸になる。お土産にきれいな展開図をもらいました。
また「コロコロちゃん」「もっくりくん」「トンコロリン」の作り方のプリントもありま
した。
そし船橋さんの腕白時代の経験も飛び出して、県教研レポートで彼の教育の視点を聞け
るのが楽しみになってきました。
割りばし線香花火(船橋)
割りばしの先1/3ほどにバーベキューなどで木炭に塗る着火剤を塗る。この成分は表
示によるとメタノール、エチレングリコールなどであるが、ゼリー状なのでのりなども加
えてあるようだ。そして鉄粉(今回は300メッシュ)を振りかける。
カーテンを引いてすこし暗くして点火すると、見事な花火の乱舞、これは完成度が高く
お勧めです。針金でやってみましたが、こちらもうまくいきます。
電磁波モデル(河合)
久し振りの河合さん、困難校などでの経験も語ってくれました。
今回はカードリングを使う電磁波モデルの中間報告。参加者はそれぞれ14個のリング
を頂いて、早速挑戦です。しかし説明を聞いてもなかなかうまくいきません。立体的な関
係は難しい。それでも何とか完成です。次回には分かりやすいプリントができるようです。
「化学的変化は
どちらに向かうか」など(林まさ)
時間の都合で紹介のみになりましたが、他に5種のプリントを準備しました。
「化学でエネルギーをどう教えるか」
今年の科教協大会のレポートです。講座プラン「物質とエネルギーの世界」の解説にな
っています。
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「化学的変化はどちらに向かうか」
今年最初に作った講座プランです。関係する実験「蒸気圧の計測」はすでに紹介してい
ます。
「化学平衡をどう教えるか」
上の講座プランの解説になっています。三重の化学研修に使いました。
「水素エネルギーのこと」
「環境問題通信04−5号」
追 記
以上の他に堀さんから、学校の試薬の扱いについて相談がありました。
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林 正幸と主万子の始めの
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