キーワード
高校、化学、教材、自主編成、教科書、(高校化学、化学教材)

                                   02.2
                                   林 正幸

   3.物質量と化学反応

 授業計画

時間      項  目                備 考
 1   1.原子量と分子量  [a]原子量
                [b]分子量
                [c]式量
                [d]イオンの式量
 2   実験1.塩化亜鉛の化学式
 3              [e]亜鉛の化学式
     2.物質量      [a]物質量の根拠
 4              [b]物質量
 5   3.アボガドロの法則と物質量      物質1molと「モルボックス」
 6   4.化学変化と反応式  [a]反応式と化学式
                 [b]反応式と係数
 7               [c]質的変化
                              巨大風船
     5.反応量  [a]反応量
 8          [b]1[l]の二酸化炭素   1[l]の二酸化炭素
 9   宿題(演習)






                  - 1 -

参考:
 物質量や反応量などの計算でいくつもの分数式が出てくる。インターネット上では斜線
を使って表している。また左辺に単位を添えるのは、分子分母がどんな量であるかを意識
させるためである。


物質1molと「モルボックス」
  水         18g
  硫黄        32g
  砂糖(ショ糖)  342g
  気体        22.4[l](0℃、1atm)
            11.2[l](0℃、2atm)
            30.6[l](100℃、1atm)

















                  - 2 -

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                                   No

1.原子量と分子量

[a]原子量
 1章で学習したように、最初に原子の質量(原子量)に注目したのはドルトンだった。
原子(1個)の質量はきわめて小さいので、現在では原子量は(炭素12)という原子を
基準にしてその質量を(12)と定め、それに比べてその原子はいくつと言えるか。とい
うように表現する。原子量には単位が(ない)ので注意しよう。ちなみに炭素12とは質
量数が12の炭素原子のことで 12C と表すが、同位体の学習をとばしているので深入り
しない。
  例  水素 H     1    炭素 C       12
     酸素 O    16    ナトリウム Na   23
     塩素 Cl   35.5   銅 Cu       63.5(〜64)
よりくわしい数値は周期表を調べよう。原子量の数値を記憶する必要はない。現在では多
くの原子量は(質量分析器)と呼ばれる装置で計測される。

[b]分子量
 分子1個の質量である(分子量)も、原子量と同じ基準で表される。つまり分子量は分
子に含まれる原子の原子量を(合計)すれば求められる。
  例  水 H2O   18    二酸化炭素 CO2   44

問1 水をつくる水素と酸素の質量パーセントを計算せよ。
      水素のパーセント
    水分子1個に水素原子2個が含まれるので
    2H/H2O =(2×1/18)×100 = 11.1
      酸素のパーセント
    O/H2O =(16/18)×100 = 88.9
                    答 水素 11%
                      酸素 89%

                  - 3 -

[c]式量
 塩化ナトリウムの化学式は NaCl だが、実際にはそのような分子は存在しない。し
かし NaCl を分子式のように見なしてその質量を求めると便利なことが多い。これは
化学式1個分の質量という意味で(式量)と呼ばれる。
  例  塩化ナトリウム NaCl    58.5
     銅 Cu            64

[d]イオンの式量
 イオン1個の質量(イオンの式量)も原子量と同じ基準で表される。たとえばナトリウ
ムイオン Na+ はナトリウム原子から電子1個が失われているが、電子の質量は無視でき
るほど小さいので、ナトリウムイオンの式量はナトリウムの原子量と(同じ)になる。
  例  ナトリウムイオン(Na+)   23
     水酸化物イオン(OH-)    17

問2 次の化学式の式量(原子量や分子量)を計算せよ。
(1)Al(アルミニウム)          27
(2)N2(窒素)               28
(3)CH4(メタン)             16
(4)AgNO3(硝酸銀)          170
(5)Ca(OH)2(水酸化カルシウム)    74
(6)Zn2+(亜鉛イオン)          65
(7)SO4 2-(硫酸イオン)          96

 次の原子量も利用せよ。
  窒素 N   14        アルミニウム Al  27
  硫黄 S   32.1(〜32)  カルシウム Ca   40.1(〜 40)
  亜鉛 Zn  65.4(〜65)  銀 Ag      107.9(〜108)
  参考:通常は(  )内の数値を使う。


                  - 4 -

                                   No
[e]塩化亜鉛の化学式
[1]ドルトンが行ったと同じような実験を行い、彼が考えたのと同じように考えてみよ
う。
 (亜鉛粉末)1.00gに(十分な)量の(塩酸)を加えると、(水素)が発生してすべ
ての亜鉛が反応する。これを加熱して、余った(塩化水素)を揮発させ()を蒸発させ
て乾固すると、白色の(塩化亜鉛)が得られる。
    亜鉛 +塩酸 ―→ 塩化亜鉛 + 水素
この質量は
    (2.08)g(クラスの最良値)
であった。
[2]実験から塩化亜鉛中の亜鉛のパーセントは
  ( 1.00/2.08 = 0.480・・・  48[%] )
である。これに対して塩化亜鉛の化学式を ZnCl とすると亜鉛のパーセントは
  ( Zn/ZnCl = 65/(65+35.5)
               = 0.646・・  65[%]
 )
になるべきである。これは亜鉛が多すぎるので次に化学式を ZnCl2 とすると亜鉛のパ
ーセントは
  ( Zn/ZnCl2 = 65/(65+71)
               = 0.477・・・  48[%]
 )
となって実験結果とよく一致する。こうして塩化亜鉛の化学式が
    ( ZnCl2
であると分かる。







                  - 5 -

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2.物質量

[a]物質量の根拠
 物質の量を扱うのにこれまで、質量のグラム[g]や体積のミリリットル[ml]やリ
ットル[l]を用いてきた。ここでもうひとつモル(mol モル)という単位を導入する。
これは(物質量)と呼ばれる単位である。慣れると便利な単位である。

問1 次の原子1個や分子1個の式量(原子量や分子量)を書け。
    炭素原子1個  水素原子1個  水分子1個  二酸化炭素分子1個
      C       H      H2O       CO2
     12       1      18       44
また4種の原子や分子の質量比を求めよ。
      12:1:18:44

問2 次の原子5個や分子5個の合計の式量(原子量と同じ基準で表した質量)を計算せ
よ。
    炭素原子5個  水素原子5個  水分子5個  二酸化炭素分子5個
      C       H      H2O       CO2
      C       H      H2O       CO2
      C       H      H2O       CO2
      C       H      H2O       CO2
      C       H      H2O       CO2
     60       5      90      220
また4種の原子や分子のグループの質量比を求めよ。
      12:1:18:44

問3 次の質量に含まれる原子や分子の個数にはどんな関係があるか。
    炭素原子12g 水素原子1g 水分子18g 二酸化炭素分子44g
      すべて同じ個数である。

                  - 6 -

                                   No
[b]物質量
原子の場合には原子量にグラム[g]を、分子の場合は分子量にグラム[g]を付けた
だけの量を1molと(定義)する。
    ( 1mol =(原子量や分子量)g )      (1)
もちろん1molの原子や1molの分子はすべて個数が(同じ)である。その個数はア
ボガドロ数と呼ばれ、計測の結果は次の数値である。
    1mol=6.02×1023
        =602000000000000000000000個
 当然0.2molの炭素原子と(0.2)molの水分子の個数も同じである。要するに
    ( 同じmol数の物質 = 同じ個数の物質 )   (2)
である。そしてアボガドロ数として
    ( 1mol = 6×1023個の粒子 )      (3)
という数値を記憶しよう。

[例題]水0.2molは何gか。また二酸化炭素55gの物質量はいくらか。
      (原子量:H=1 C=12 O=16)
    関係式(1)から(水 2 )1molは(18)gである。
    だから 1:0.2=18:x
          x=3.6[g]
 別解 しかし高校では次のように考えられるように訓練しよう。
    関係式(1)から水 H2O 1molは18gである。
    当然に水2molは(36)gである。
       水0.5molは()gである。
    つまり水においてはmol数とg数の()は一定で
      1[mol]/18[g] になる。
    だから0.2molがx[g]とすると次の関係式が成り立つ。
    ( 1[mol]/18[g]= 0.2/x )
        x=3.6
                    答 3.6g

                  - 7 -

    (二酸化炭素 CO2 )1molは(44)gである。
    y[mol]が55gとすると
    ( 1[mol]/44[g]= y/55 )
        y=1.25
                    答 1.25mol

問4 塩化ナトリウム0.4molは何gか。また塩化水素2.92gと分子数が同じだけ
のアンモニアは何gか(後半は関係式(2)を利用する)。
      (原子量:H=1 N=14 Na=23 Cl=35.5)
    NaCl 1molは58.5gである。
    0.4molがx[g]とすると
      1[mol]/58.5[g]= 0.4/x
        x=23.4
                    答 23.4g
    分子数が同じとはmol数が等しいことである。
    HCl 2.92gは
      1[mol]/36.5= y/2.92

        y=0.08[mol] である。
    NH3 0.08molは
      1[mol]/17[g]= 0.08/z
        z=1.36[g]  である。
                     答 1.36g








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3.アボガドロの法則と物質量

[a]アボガドロの法則
[1]ドルトンは単体は原子そのものと考えていた。これに対して1811年に(アボガ
ドロ)は(気体反応の法則)(ゲー・リュサックが発見)から、水素 H2 、塩素 Cl2
窒素 N2 などが(二原子分子)であると提唱した。また同時に
  (すべて気体は、同温同圧の下では、同体積中に同数の分子を含む。
ことを発見した。これは(アボガドロの法則)と呼ばれる。
[2]現代化学からすると、分子には大小があり、固体や液体では分子どうしが(接触
しているあるいはほぼ接触しているので、同数の分子が同体積を占めることはあり得ない。
しかし気体では広い(空間)を分子が飛行しており、気体の体積は分子が持つ(運動エネ
ルギー)で決まり、分子の大小は関係なくなるのである。
[3]5章でくわしく学習するが、気体の体積は温度や圧力によって大きく変化する。そ
こで化学では0℃、1atm(気圧)という状態における体積を言うことが多く、この状
態は(標準状態)と呼ばれる。
 1molの気体分子はすべて同数なのでその体積は同じになり、標準状態では22.4
[l]である。この数値は記憶しよう。
  ( 気体では 1mol = 22.4[l](0℃、1atm) )  (4)

[b]気体の物質量
 (1)〜(4)をまとめると次のようになる。
                          (気体では)
  1mol=(原子量や分子量)g=6×1023個の粒子=22.4[l] (5)
                  (個数が同じ)  (0℃、1atm)
この関係式を自由に使いこなせるようになる必要がある。

問1 水素1.4molは標準状態で何[l]か。また窒素5.6gは0℃、1atmで何
[l]か。(原子量:N=14)
    気体は種類によらず標準状態では1molは22.4[l]である。

                  - 9 -

    1.4molがx[l]とすると
      1[mol]/22.4[l]= 1.4/x
        x=31.36
                    答 31.36[l]
    関係式(5)の第2項と第4項から
    0℃、1atmでは N2 は28gが22.4[l]である。
    5.6gがy[l]とすると
      28[g]/22.4[l]= 5.6/y
        y=4.48
                    答 4.48[l]
参考:分子の物質量を扱っているのか、原子の物質量を扱っているのかに注意を払う必要
   がある。とくに単体は分子名と原子名が同じである。通常は、単に水素、窒素と言
   えば、分子を指し、原子を指すときは水素原子、窒素原子と言う。

問2 アンモニア分子0.5molには、窒素原子が何mol含まれるか。また水素原子は
何mol含まれるか。
    アンモニア分子の化学式は NH3 である。
    だから分子1個には窒素原子1個と水素原子3個が含まれる。
                    答 窒素原子 0.5mol
                      水素原子 1.5mol
参考:関係式(2)(3)からmolは個数の単位であると見なせる。つまり6×1023
   個が1molであり、これは12本が1ダースであるのと同じように考えればよい。


[c]考察
(1)アボガドロ数はどのようにして計測されるのだろうか。
(2)アボガドロは気体反応の法則から、単体が分子であることや、アボガドロの法則を
どのように発見したか調べてみよう。

                  - 10 -

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4.化学変化と反応式

[a]反応式と化学式
[1]化学変化は物質が別の物質に変化する現象である。これを反応式として書き表すこ
とはラボアジェが始めた。
 現在では反応式は(反応)物質と生成物質を(化学式)で示してプラスと矢印で結ぶ。
問1 次の化学変化を上記に従って反応式で書け。
(1)炭素が燃焼する(酸素と化合する)と二酸化炭素になる。
    ( C + O2 ―→ CO2 )
(2)塩酸に水酸化ナトリウムを加えると、水と塩化ナトリウムができる。
    ( HCl + NaOH ―→ H2O + NaCl )

[2]反応式を使用するメリットのひとつは、関係する物質の一部が分からないときにそ
れを推測できることである。たとえば(2)の化学変化において、水が生成することが確
認できれば、もうひとつの生成物質は塩化ナトリウムであろうと(推測)できる。ただし
これはあくまで推測で、基本的には関係するすべての物質を知っておく必要がある。
[b]反応式と係数
[1]また反応式は「いくつの物質が反応して、いくつの物質が生成するか」を表現する。
たとえばナトリウムと塩素が化合して塩化ナトリウムができる場合の、完成した反応式は
次のようである。
    ( 2Na + Cl2 ―→ 2NaCl )
つまりナトリウム Na 2個と塩素 Cl2 1個が反応して塩化ナトリウム NaCl
)個ができることを示している。このように化学式の前に書いてその物質の(個数
を表す数字は(係数)と呼ばれる。係数が()のときは省略する。ちなみに問1の反応
式は係数がすべて1なので、完成した反応式である。
[2]反応式を書くために、化学式は正確に(覚えている)必要があるが、係数の方は原
子が(不滅)であることから見つけ出すことができる。たとえばメタンが燃焼して二酸化
炭素と水ができる場合で考えてみよう。
 まず化学式を+と―→で結ぶ。

                  - 11 -

    ( CH4 + O2 ―→ CO2 + H2 )
しかしこのままでは水素原子 H については左辺が()個多く、酸素原子 O について
は右辺が()個多い。そこで次のように酸素 O2 が2個、水 H2O が2個とすると、
反応の前後でどの原子の個数も増減がなくなる。ほとんどの場合はこれによって係数が確
定し、反応式が完成する。
    ( CH4 + 2O2 ―→ CO2 + 2H2 )
なお係数は(一番)小さい数字にする。

問2 次の化学変化の反応式を書け。生成物質を示されていないときは、推測したり調べ
たりして完成する。
(1)水を電気分解すると水素と酸素が発生する。
    2H2O ―→ 2H2 + O2
(2)塩化ナトリウム水溶液に硝酸銀水溶液を加えると、白色の塩化銀が沈でんする。
    NaCl + AgNO3 ―→ AgCl + NaNO3
(3)亜鉛にうすい硫酸を加えると水素が発生する。
    Zn + H2SO4 ―→ H2 + ZnSO4
(4)水素と窒素を高圧下で化合させてアンモニアを合成する。
    2 + 3H2 ―→ 2NH3

[c]質的変化
 (化学)変化では生成物質の(性質)は反応物質の性質とは大きく(異なる)。たとえ
ば実験では灰色の亜鉛粉末と無色の塩酸から、白色の塩化亜鉛が生成した。また水の性質
はすおそと酸素の性質を混ぜたものではない。このような変化は(質的変化)と呼ばれる。
 しかし他方で化学変化が起きても原子は不滅である。つまり化学変化は原子がその結合
する相手を(変える)ことである。

[d]考察
(1)質的変化の例を考えてみよ。


                  - 12 -

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5.反応量

[a]反応量
 反応式は物質の(個数)の関係を示しているので、反応式を使用するもうひとつのメリ
ットは反応物質や生成物質の量を計算できることにある。反応量が計算できることは、自
分で(実験)を工夫したり、化学工場の(生産)システムを把握したり、(環境)問題を
定量的に理解したりするための強力な武器を手に入れることである。

[例題]マグネシウム1gを燃焼させると、酸化マグネシウムは何gできるか。また必要
な酸素は標準状態で何[l]か(どちらも答は少数2位で)。
      (原子量:O=16 Mg=24)
    まず反応式を書くと
    ( 2Mg + O2 ―→ 2MgO )
    Mg()個から MgO()個ができることが分かる。
    したがって Mg()molから MgO()molができる。
    Mg 1molは(24)gであり
    MgO 1molは(40)gであるので、
    Mg(24)gから MgO(40)gができる。
    当然に反応する Mg の量が大きくなれば
    生成する MgO の量もそれに(比例)して大きくなるので、
    Mg のグラム数と MgO のグラム数の比は(一定)で
    ( 24[g]/40[g] )になる。
    だから Mg 1gから MgO x[g]ができるとすると次の関係式が成り立つ。
    ( 24[g]/40[g]=1/x )
        x=1.666・・・
                    答 1.67g
    反応式から Mg ()molに O2)molが必要である。
    Mg(48)gに O2(22.4)[l](標準状態)が必要である。
    Mg 1gに O2 y[l]が必要であるとすると

                  - 13 -

    ( 48[g]/22.4[l]=1/y )
        y=0.466・・・
                    答 0.47[l]

[b]1[l]の二酸化炭素
問1 炭酸水素ナトリウムに十分な量の希硫酸(うすい硫酸)を加えて、0℃、1atm
で1[l]の二酸化炭素をつくりたい。反応式は次のようである。
    2NaHCO3 + H2SO4 ―→ Na2SO4 + 2H2O + 2CO2
何gの炭酸水素ナトリウムを使えばよいか。
      (原子量:H=1 C=12 O=16 Na=23)
  反応式から CO2 1molつくるのに NaHCO3 1molが必要である。
  CO2 22.4[l](0℃、1atm)つくるのに NaHCO3 84gが必要。
  CO2 1[l]つくるのに NaHCO3 x[g]が必要であるとすると
    22.4[l]/84[g]=1/x
      x=3.75
                    答 3.75g
問2 実験をイラストで描け。

      

[c]考察
(1)98年における日本の石炭消費量は1.3億トンである。これによっておよそ何億ト
ンの二酸化炭素が発生したか、計算してみよ。


                  - 14 -

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                                   No

   宿題(3章)

    原子量:H=1 C=12 N=14 O=16 S=32
        Cu=64 Zn=65 Ag=108

1.黒色の酸化銅1.00gを水素で還元したら銅が0.80g得られた。この酸化銅の化
学式を決定せよ。
    実験から銅と酸化銅の質量比は
      0.80[g]/1.00[g]= 0.80
    酸化銅の化学式をCuOとするとその質量比は
      Cu/CuO = 64/(64+16)=0.8
    実験結果と一致するので
                    答 CuO

2.物質量に関する次の文を完成せよ。
 物質1molはその(原子量)や(分子量)にグラム[g]を付けただけの量と定義す
る。すると物質(1mol)に含まれる粒子はすべて同じで(6×1023)個になる。こ
こで酸素分子に注目しているときは1molは(32)gであり、酸素原子に注目してい
るときは1molは(16)gである。そして酸素分子1molに含まれる酸素原子の個
数と、酸素原子1molに含まれる酸素原子の個数は(等しくない)。
 気体では(アボガドロの法則)から、同温同圧の下では(同体積)中に(同数)の分子
が含まれるので、0℃、1atmではすべての気体1molはその体積が(22.4
[l]になる。

3.次の計算せよ。
(1)硝酸銀0.15molは何gか。
    AgNO3 =170
      1[mol]/170[g]= 0.15/x
        x=25.5            答 25.5g
(2)水素0.1gは何molか。
    2 =2
      1[mol]/2[g]= y/0.1
        y=0.05          答 0.05mol
(3)0℃、1atmの下で2.8[l]のメタンは何gか。
    CH4=16  1[mol]=16[g]=22.4[l]
      16[g]/22.4[l]= z/2.8
        z=2                   答 2g

4.次の化学変化の反応式を書け。 
(1)メタンが燃焼する。
    CH4 + 2O2 ―→ CO2 + 2H2

                  - 1 -

(2)窒素と水素を高圧下で化合させてアンモニアを合成する。
    2 + 3H2 ―→ 2NH3
(3)塩化ナトリウム水溶液に硝酸銀水溶液を加えると、白色の塩化銀が沈でんする。
    NaCl + AgNO3 ―→ AgCl + NaNO3
(4)水にナトリウムを投入すると、水素が発生し水酸化ナトリウムが生成する。
    2Na + 2H2O ―→ 2NaOH + H2

5.反応量についての次の文を完成せよ。
 硫酸と水酸化ナトリウムが中和して硫酸ナトリウムが生成する反応式は次のようである。
  ( 2SO4 + 2NaOH ―→ Na2SO4 + 2H2 )
これから1molの硫酸が反応する水酸化ナトリウムは()mol、そしてそのとき生
成する硫酸ナトリウムは()molであることが分かる。
 また化学式から、赤褐色の酸化鉄(Fe23)1molを完全に還元すると鉄(
molが得られることが分かる。

6.亜鉛1gに十分な量の希硫酸を加えると、0℃、1atmの下で何[l]の水素が発
生するか。またそのとき反応する硫酸は何gか(答は小数2位で)。
    反応式は  Zn + H2SO4 ―→ ZnSO4 + H2
    Zn 1molから H2 1molが発生する。
    Zn 65.4gから H2 22.4[l](0℃、1atm)が発生する。
    Zn 1gから H2 x[l]が発生するとして
      65.4[g]/22.4[l] = 1/x
        x=0.342・・・
                    答 0.34[l]
    同様に H2SO4 がy[g]必要であるとすると
      65.4[g]/98[g] = 1/y
        y=1.498・・・
                    答 1.50g

7.空気中で無声放電すると、次の反応で酸素の一部がオゾンに変化する。
      3O2 ―→ 2O3
いま空気1000mlが無声放電で全体の体積が970mlになった。このとき生成した
オゾンは何mlか。体積の計測はすべて同温同圧の下で行うものとする。
    アボガドロの法則から、気体では分子数の比は体積比に一致する。
    生成する O3 をx[ml]とすると
    反応して減少した O2 は(3/2)x[ml]である。
      1000 −(3/2)x + x = 970
          x=60
                    答 60ml


          ( )組 (  )番 氏名(        )

                  - 2 -


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