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時定数は10-4 =0.1ミリ秒)。これでコンデンサーは(実際にはコンデンサーと抵抗
の両端も)はその時点の最大電圧を保持することになる。しかしこのままでは微少な電圧
変動がコンデンサーの電圧をじりじりと押し上げていく。そこでコンデンサー(と抵抗)
に並列に抵抗270kを入れる(この時定数は0.27秒)。始めはコンデンサー(と抵
抗)をショート(リセット)しては計測することを考えたが、この抵抗270kのおかげ
で、最大電圧は安定し、リセットの必要も無くなった。
最大電圧保持回路では、ダイオードの電圧降下が問題である。このためオペアンプ
[OP07]に対して、抵抗5.6kなどと10kの半固定抵抗でオフセット電圧を調節す
る。この半固定抵抗は「ゼロ点調節」のはたらきをする。
[2]電極は、厚さ0.3mmの真ちゅう板を30×12mmに切る(2枚)。これを右図
のように曲げ、50mLビーカーに正対して挟み、ビニールテープで固定する。そして溶
液を50mL入れて計測することを基本にする。複数の「セル」を使う場合はそれぞれを
導電率計に対応させ、補正したら電極はビーカーから外さないようにする(外したら補正
し直す)。
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[3]部品表
オペアンプ[082] ×2
[OP07]
半固定抵抗(多回転)1k
10k
可変抵抗1k&つまみ
抵抗1Ω ×5
100Ω
150Ω
270Ω ×2
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1k ×2
2.7k ×2
5.6k ×4
10k ×2
27k ×3
100k ×4
270k ×2
560k
コンデンサー0.0022μ ×3
0.047μ
0.1μ ×2
1μ
ダイオード1S1588
ユニバーサル基板ICB−93S
φ2×25mmビス・SPワッシャ・ナット ×4
φ2ワッシャ ×8
10P溝ありオスコネクター
フラットケーブル 10cm
赤黒みの虫クリップ&リード線
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である。
セルに標準溶液@を50mL入れて、電極をつなぐ。「振れ幅調節」を回して表示を
20.34に近い数値にして、「直ゼロ端子」と「GND端子」(共に回路図を参照)をア
ナログテスター(ミリアンメーター)につなぎ、「直流ゼロ調節」を回して直流成分がゼ
ロになるようにする。
そして改めて「振れ幅調節」を回して表示を20.36という数値にする。標準溶液をD
に換え、「ゼロ点調節」を回して表示を0.00という数値にする。また標準溶液を@に換
え、「振れ幅調節」を回して表示を20.36という数値にする。さらに標準溶液をDに換
え、「ゼロ点調節」を回して表示を0.00という数値にする。この操作を調節が必要でな
くなるまで数回くり返す。
最後に標準溶液をAに換え、導電率を計測して10.14に近い数値になるか調べる。こ
の数値はある程度ずれるので、補正機能を利用して正確な数値を示すようにする。
参考:たとえばAの計測例は、11.12mS/cmとなる。
[3]レンジ0〜10.00mS/cmの場合は刻みを0.02(入力は2)とし、標準溶液
A、B(目的によってはC)、Dを用いて、同じように調節する。
レンジ0〜7.00mS/cmの場合は刻みを0.02とし、標準溶液B、C、Dを用いて、
同じように調節する。
この導電率計は3つのレンジで使うことができる。なお調節済みの導電率計が、電源を
入れてクリップが外れた状態で0.00からすこしずれる場合は、「ゼロ点調節」のみを回
して0.00にする。
[4]2−ブロモ−2−メチルプロパンの60%エタノール・水混合溶媒中における加水
分解
(CH3)3CBr + H2O ―→ (CH3)3COH + HBr
2−ブロモ−2−メチルプロパン 臭化水素
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
の反応速度定数を求めるために、溶液の導電率の変化を計測した。導電率は生成する臭化
水素によって生じる。レンジは0〜7.00mS/cmである。
計測例(温度は20.3±0.2℃)は次ページの表の左2列目のようであった。30分
後の導電率は、反応終了時のものと見なした。
この求核置換反応は1次になり、次の速度式と積分式が成り立つ。
−ΔC/Δt = kC
−log(C/C0) = (k/2.3)×t
log:常用対数(10を底とする対数)
C0:初濃度
反応終了時の臭化水素の導電率 κ∞ は、スタート時の2−ブロモ−2−メチルプロパンの
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時間 HBrの導電率 C/C0 −log(C/C0)
0[分] 0[mS/cm] 1.000 0.000
0.5 0.50 0.868 0.061
1 1.04 0.726 0.139
1.5 1.46 0.616 0.210
2 1.80 0.526 0.279
3 2.30 0.395 0.403
4 2.64 0.305 0.516
5 2.92 0.232 0.635
30 3.80
モル濃度に対応する。そしてある時点の臭化水素の導電率 κ は、反応で消費されたこの
反応物質のモル濃度に対応する。したがって次の関係式が成り立つ。
C/C0 = (κ∞−κ)/κ∞
−log(C/C0) と時間をグラフにすると、ほぼ直線になる。

積分式を最小2乗法で求めると
−log(C/C0) = 0.1276t+0.010
これから反応速度定数は
0.1276×2.3 = 0.293[1/分]
となった。
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