03.9
林 正幸
電磁推進船
解 説
ひょんなことから電磁推進船の模型にチャレンジすることになった。原理はフレミング
の左手の法則で単純であるが、具体化するにはいくつかの苦労があった。材料は直径10
mm、高さ5mmのネオジム磁石4つと、1mmアクリル板に0.1mmステンレス板で
ある。
始めは推進部を船の下にしたら、発生する泡が抜けるときの反作用が大きくてさっぱり
だった。また海を想定して食塩水を使ったが、塩素が発生するので硫酸ナトリウム水溶液
に代えた。しかし外部電源で試す中で推力が小さいので、電導性が大きい1mol/l硫酸
を使うことになった。さらにひも付きでは面白くないので、電池積み込み式にした。6V
必要であるが推力が小さいので単4にした。それでも浮力を得るために、推力の割に大き
い船体になった。電池ホルダーも接点不良に悩まされた。そして改良を重ねる中で、秒速
1cm程度の電磁推進船が完成した。
製 作
以下は製作のあらましである。
(1)図1のように1mmアクリル板を切り、接着剤(アクリサンデー、ジクロロメタン)
で組み立てる。
(2)船体は底面が100×64mm、高さが21mmであり、真ん中に10mm幅の水
路があり、両サイドが電池ホルダーが収まる箱になる。
(3)電池ホルダーは底面が24×48mm、高さが20mmで、その2階部分に電池を
入れる。その空間は底面が22×46mm、深さが11mmである。
(4)磁石室は底面が12.5×30mm、高さが10.5mmであり、船底の中央に接着
する。側壁の一方は磁石を閉じこめてからビニールテープで固定する。

図1
(5)図2のように0.1mmステンレス板を切り、折り曲げて電極やターミナルにする。
(6)電池2本をビニールテープで束ね、ターミナルもビニールテープで固定し、ホル
ダーに押し込む。折り曲げるのはばねの力を利用して接触を良くするためである。

図2
(7)両側の電池、および電極を被覆コードで接続する(ステンレスはんだを使う)。
注意:ショートを避ける工夫をしよう。
操 作
(1)ペットボトルから1mol/l硫酸2[l]をプラスチック容器に注ぐ
注意:硫酸は手や衣服に付いたら水洗いする。
(2)流れが収まったら、電磁推進船を中央に静かに浮かせる。
(3)運転が終わったら、取り出して電池と電極を外し、電極を水洗いする。磁石を取り
出して水洗いする(浸水することがあるので)。そして船体と磁石室を水洗いする。
林 正幸と主万子の始めの
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