03.3
(林 正幸)
うがい薬の色を変えよう
1.解 説
「化学体験まつり」の出展で子ども(幼稚園年長〜小学校中学年)向けに、澤田(紳)、
鈴木(利)と企画した化学実験である。今回は家庭で入手できる薬剤だけで構成し、子ど
もに実験をさせ、その色の変化に関心を向けさせようとしている。
内容はヨウ素の酸化還元と、でんぷんとの発色反応である。
(1)水にイソジンを入れ、これにビタミンC入りのキャンデーを加えてかき混ぜると、
ヨウ素が還元されてヨウ化物イオンになり、赤茶色が消えて無色になる。
しばらくすると色がうすくなり始め、黄色を経てついに無色になる。子どもはこれを
「透明になった」「白くなった」と表現するので、「色が無くなったね」と補足する。
ビタミンCの還元剤としてのはたらきはかなり強力である。そしてビタミンCがどんど
ん溶けていくので、ここで上澄みを試験管に移す。
古くなったイソジンはかなりヨウ素が抜けているので、1mlほど加えないと、色の変
化が顕著でなくなる。
(2)これにオキシドールを加えて加熱すると、酸化剤である過酸化水素によって、ヨウ
化物イオンが再びヨウ素に戻って黄土色になる。
子どもには安全のため沸とう前で加熱を止めさせる。試験管を斜めにすることや、試験
管の口を人に向けないなどの注意もする。
過酸化水素は、ヨウ素をさらにヨウ素酸 HIO3 まで酸化して、再び無色にする。加
熱中に濃くなった色がうすくなり始めることがある。オキシドールを加えすぎないように
注意する。逆にこれは少なめでも構わない。
理解できる子どもには、再びヨウ素に戻ったことを説明する。
(3)これにでんぷん液を加え、冷水に浸けておくと次第に黒色になる。
片栗粉がでんぷんであることを教える。試験管の振り方も教える。
この変化は温度が低くないと起こらない。
(4)しばらくして試験管に水を加えると、青紫色に発色していることが分かる。
色が濃いときは水でうすめると本当の色が見える。最後にこの発色反応は「ヨウ素でん
ぷん反応」ということを教える。
1%デンプン溶液の量も1ml以下にすると発色が悪くなる。
野曽原さんの「ビタミンCの化学」を参考にした。
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2.準 備
・水 バケツで備蓄し、300mlビーカーに
備考:水温が上がると発色しくくなる。
・イソジン(ヨウ素0.7%) 100mlビーカーとポリスポイト
備考:ポリスポイトには0.5mlに赤い線を入れる。
・CCキャンデー 木づちで砕いてから袋を破り、シャーレに
備考:キャンデーは湿気りやすい。
・オキシドール(約3%) 100mlビーカーとポリスポイト
・1%でんぷん液 100mlビーカーとポリスポイト
・試験管、試験管立て
・ゴムせん
・アルコールランプ、メタノール、チャッカマン
備考:ランプは1分にメタノール約1mlを消費する。
・片栗粉 家庭にあるデンプン
・カラーテープ スポイトと薬品を結びつける。
3.操 作
(1)50mlビーカーに水約30mlを注ぐ。
(2)イソジン約0.5mlを加えてガラス棒でかき混ぜると、赤茶色になる。
(3)CCキャンデー一片を加えてかき混ぜると、無色になる。
(4)上澄み約5mlを試験管に移し、オキシドール約0.5mlを加える。
(5)アルコールランプで沸とう近くまで加熱すると、黄土色になる。
(6)でんぷん液約1mlを加えて振り混ぜる。
(7)300mlビーカーに入った冷水に浸けて振り混ぜると黒色になる。
(8)試験管に水を足し、ゴムせんをして混ぜて観察すると、紫色があることが分かる。
4.補 足
所要時間は約6分、3展開とすると1時間に30回
ビーカーや試験管を洗い続ける必要がある。
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