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Cu + 2Ag+ −→ Cu2+ + 2Ag
これから水中では銅の方が銀より陽イオンになりやすいことが分かり、銅のイオン化傾向
は銀より大きい。ちなみに金属は陽イオンになるもののことである。
(3)しかし見方を変えると、銅は銀より電子を失いやすい。主な金属(と水素)を電子
を失いやすい順に並べてみる。
Al ←→ Al3+ + 3e-
Zn ←→ Zn2+ + 2e-
Fe ←→ Fe2+ + 2e-
Pb ←→ Pb2+ + 2e-
H2 ←→ 2H+ + 2e-
Cu ←→ Cu2+ + 2e-
Ag ←→ Ag+ + e-
ここで右辺の陽イオンにも注目する。陽イオンは電子を得る。そして下ほどその勢いが大
きい。私はこれを「電子得失表」と名付けている。
(4)上の反応は次のように電子やり取り反応である。
Cu −→ Cu2+ + 2e-
2e- + 2Ag+ −→ 2Ag (+
Cu + 2Ag+ −→ Cu2+ + 2Ag
そしてこの反応が右に進行して左に戻らないのは、銅と銀では銅が電子を失いやすく、銅
イオンと銀イオンでは銀イオンが電子を得やすいためである。
(b)電池の原理とダニエル型の電池
(1)電池では電子の流れが生じている。だから
負極で電子を与える反応
正極で電子を奪う反応
が起きるしくみをつくれば電池になる。
(2)33円電池では次のようである。
負極 Al −→ Al3+ + 3e-
正極 2e- +2H+ −→ H2
水素イオンは食酢の酢酸が電離して生じている。
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(3)豆電球が点灯するパワーのある電池は次のようにすれば簡単に作れる。
亜鉛板にクッキングペーパーを載せて食塩水(数%)を染み込ませ、セロハンを被せる。
さらにクッキングペーパーを載せて飽和硫酸銅水溶液を染み込ませて銅板を被せる。
(4)この電池の反応は次のようである。
負極 Zn −→ Zn2+ + 2e-
正極 2e- +Cu2+ −→ Cu
質問 ところで食塩水を真水に代えると豆電球は点灯するでしょうか。
点かない
電解質が溶解していないと、水溶液中の電導性が確保されない。
(イオンが液体中を走り抜けることはできない。)
(c)陰イオン、水分子と電子やり取りとヨウ素電池
(1)陰イオン電子を失う性質があり、水分子も電子を失う反応をする。主なものを加え
て電子得失表を改訂する。
電 大 Al ←→ Al3+ + 3e-
子 ↑ 2OH- + H2 ←→ 2H2O + 2e-
を | Zn ←→ Zn2+ + 2e-
失 小 Fe ←→ Fe2+ + 2e-
う Pb ←→ Pb2+ + 2e-
H2 ←→ 2H+ + 2e-
Cu ←→ Cu2+ + 2e-
4OH- ←→ 2H2O + O2 + 4e-
2I- ←→ I2 + 2e- 電
Ag ←→ Ag+ + e- 小 子
2Br- ←→ Br2 + 2e- | を
2H2O ←→ 4H+ + O2 + 4e- ↓ 得
2Cl- ←→ Cl2 + 2e- 大 る
ここでも右辺に注目する。非金属(の一部)は電子を得て陰イオンになる性質があり、水
分子は電子を失う反応もする。
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(2)ヨウ素電池
亜鉛版にろ紙4枚を載せて食塩水を染み込ませる。その上にヨウ素を振りかけて黒鉛板
を被せ、食塩水を補う。
負極 Zn −→ Zn2+ + 2e-
正極 2e- + I2 −→ 2I-
電池をつくるのに2種の金属が必要であるわけではない。
(d)電気分解の原理と水の電気分解
(1)電気分解では外部の直流電源で陰極に電子を押し込め、陽極から電子を吸い出す。
したがって
陽極で電子を失う反応
陰極で電子を得る反応
が強制される。自然には起きない反応を起こすことができる。
(2)ステンレス板にろ紙4枚を載せ、BTBを加えた硫酸ナトリウム水溶液を染み込ま
せる。もう1枚のステンレス板を被せて、手まわし発電機で電気分解する。
質問 どんな結果になるでしょうか。
陽極側ろ紙2枚は黄色に、陰極側ろ紙2枚は青色になる。
陽極 2H2O −→ 4H+ + O2 + 4e-
陰極 2e- + 2H2O ←→ 2OH- + H2
(3)おもしろニッケルめっきでは次の反応が起こる。
陽極(黒鉛棒) 2H2O −→ 4H+ + O2 + 4e-
陰極(銅板) 2e- +Ni2+ −→ Ni
参考:私のホームページのURLは次のようです。
http://www.zzz.or.jp/masasuma/
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