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99A−001
差出人:野中 直彦
送信日:99年8月5日
件 名:トンボ玉博物館

こんばんは、のなかです。
 アルケ合宿ごくろうさんでした。
 高山から山梨のアルケ合宿に向かう途中にあった松本のトンボ玉博物館へ、野中・林・鈴木・岡田ででかける。途中、道をまちがえ、看板と勝手なカンだけで方向を定める野中の運転に危機を感じる鈴木さんが車からおりて、後方を走って来た車を停止させて、場所を確認するなどの苦労もあって、どうにかトンボ玉博物館に着く。
 途中、後3KMや、あと3分の看板にだまされて、やや疑心暗鬼になり「行ってもたいしたことないぞ」とささやきながら、現地に到着。700円の入館料に期待にはずれない展示に納得、入り口には現代のトンボ玉がきれいにならべてあり、うっとり。「どうやってこれをつくるんや」とわくわくする。
 外にでて、トンボ玉体験コーナーにはいり、部品に魅了されてしまった野中は、動けない。「どうやってこれをつくるですか」と他のみんなが昼食をとっているあいだも、いろいろと情報をゲットする。また、古代のトンボ玉の作り方をかいていある本も博物館で2400円で手に入れた。瑞浪までにまだまだ時間があるので何とかもうすこしいろいろとチャレンジしようと思う。来年のアルケ、いた科教協のおたのしみ広場で実演販売をめざそうかな。
 途中、疲れのせいか、バックで電柱に車をこずけるトラブルがあったものの、みのりと明日へのみなぎりをいだく博物館見学でした。やや珍道中でしたが、松本駅で3人をおくり、高山には4:30無事つきました。
 合宿のまとめはまた、今度送ります。大久保さん、いろいろありがとうごうざいました。9月、10月には無添加ワインを注文したいと考えています。


99A−002
差出人:山本 喜一
送信日:99年8月7日
件 名:RE:トンボ玉博物館

 みなさん、アルケの合宿では大変お世話になりました。今年も、いろんな話題があって実りが大きかったと思います。中でもトンボ玉は、生徒と一緒に遊ぶ実験としては、とても面白いものですね。
 実は、私も数年前、トンボ玉の材料をそろえて化学部の生徒と挑戦したことがあったのですが、誰一人良いものが作れず、いつの間にか、道具を実験室の戸棚のゴミにしてしまった経験があります。でも、今回、野中さんや澤田さんなどの実演を見てコツが分かってきました。涼しくなったら、是非、再挑戦したいと思います。トンボ玉は、単純な丸い玉を作るところから出発して、だんだん複雑な模様に挑戦していくわけで、奥が深いですね。私も、きっとハマルと思います。
 トンボ玉博物館では、どんなトンボ玉を見たのでしょうか?もし、可能であれば、その写真なんかを次のアルケ資料に入れてもらえたらと思います。
 では、また。


99A−003
差出人:林 正幸
送信日:99年8月8日
件 名:モル質量に対する疑問

こんにちは、林です。
 ナイター、合宿などご苦労さまでした。野中さん、松本まで車で送ってもらい、ありがとう。途中で(?)寄った安曇野の「とんぼ玉博物館」は面白かったですね。あの後で切符を買うときに、うしろで人相のよくない男が「早くしろ」とわめき散らしたので、駅員もあわてて私たちに違う列車の切符を渡してしまいました。特急に乗ってから気付いたのであとの祭り、指定席が無駄になってしまいました。やれやれ。
 松本さん、新アルケ年度の事務局を引き受けてもらい、ありがとう。鈴木さんからも連絡があるでしょうが、「カレンダー」だけ以下に紹介します。これは他のメンバーにも参考になるかと思います。
アルケミスト・カレンダー
    プレ通信発行  資料の締切り  本通信発行
1回   9.20   10.20   11. 5
2回  12.25    1.15    1.31
3回   4.10    4.30    5.15
4回   6.20    7.10    7.25
              (これは予定です)
1年間、よろしくお願いします。
 帰った明くる6日から歯の治療を始め、柔らかいものしか口に入らず、無理するな、アルコール飲むなの 厳しい生活です。おかげてゆっくりビデオを見ることができました。鬼塚さん、「実験ビデオ」はなかなかよい内容ですね。改めて、これは鬼塚さんに適役だったと思いました。

 さて、7月に受け取った佐藤さんのメールに返事を書くのが今日になってしましました。「化学と教育」の文章の次のまとめが気になります。
<引用1>
「モル質量のことを1molの質量というのは、密度のことを1cm3の質量
というのと同じ誤りである。g/molという単位を使用する以上、それはモ
ル質量という量の単位であることを教え  質量(g)=モル質量(g/mo
l)×物質量(mol)という関係を明確に教えなければならない。」
「物質量とは質量や数に比例するが、質量や数そのものではなく、粒子集団の
多少を表す量の一種であることを十分に理解させた後、毎時間の授業のの度に
物質量を使用すると数ヶ月後に多くの生徒は無理なくこの語を使用するように
なり、現在はむしろモル数というほうが異様に感じられるようになってい
る。」
<以上>
 これでは、モル質量の定義を不明のまま授業を展開せよ、言っているように思えます。それにモル質量と1molの質量を区別する必要がどこにあるのでしょうか。私は後者のみで通します。またモル数が「異様」とはどういう意味でしょうか。
 1molは、原子量や分子量にg(グラム)を付けただけの量と定義されます。教育的立場から、アボガドロ数の原子や分子というのもあると思います。しかしこの場合もやがてアボガドロ数の説明が必要になるでしょう。
<引用2>
「原子・分子の質量は相対質量で表すといわれても、そこには相対質量で表さ
なければならない必然性はない。原子・分子の絶対質量が小さいという事実
と、原子・分子の質量を相対質量で表すことの論理的なつながりはない。」
「現在では、原子・分子の1個の質量の絶対値を質量分析器を用いて測定する
ことができる。質量分析器という道具を持っている現在の化学者にとって、原
子・分子の質量を相対質量で表す必然性は、極めて希薄である。」
<以上>
 私には相対質量と絶対質量の区別が分りません。絶対質量で私の体重が68kgと言っても、それは基準になる1kgのものの68倍という意味で、相対的です。炭素12を基準にするのとどこが違うのでしょうか。質量分析器では、炭素12のスペクトルがしかるべき位置に飛来するように調節しているはずです。
 私は原子量が、amuなどの単位を与える(単位を与えるのが絶対質量ということですか)ことで分かりやすくなるように思えません。それは目にも見えない原子をイメージし、さらにそんな小さい粒子にもちゃんと質量があることを納得することの難しさではないでしょうか。ある生徒が「授業ノート」で次のように書いています。
「同じ原子からできているものでも、構造のちがいで、かたさが全然ちがうんだなとわか
りました。
 原子量や分子量が炭素の12を基準にしていることもわかり、小さい原子、分子でもち
ゃんと質量をはかることができることがわかりました。けどどうして炭素を基準にするの
かなと思いました。
 原子とかはとても小さいものだけど、そんな小さな原子でも、いろいろな質量をもって
いるのだなあと思いました。
 ダイアモンドと黒鉛が同じ炭素からできているのにはとてもおどろきました。」
 まとめると、モル質量で原子量に代えることはできません。原子量はモル質量の基礎でもあります。できることなら原子量をしっかりと教えたいと考えます。
 ではまた。


99A−004
差出人:佐藤 琢夫
送信日:99年8月9日
件 名:モル質量とamuについて

岩手の佐藤です。
 今日で14日間、3年生の夏季講習ご苦労さん会の打ち上げを終え、11時過ぎに帰宅した。私の現在の習慣として12時前に帰宅の時はメールを必ず見ることにしている。
 林先生からのメールが入っていたので速答したい。結論は、林先生はモル質量に対して誰に批判しようとしているのか。私は漠然としている原子量より、生徒に数理能力あったら、モル質量は教えてみたいという気持ちもある。
 私は日本化学会化学教育部会を始め、盛口先生などこのモル質量を実践的に授業に取り入れる提案なり、実践を知っている。一つの潮流としてモル質量をを見ている。
 原子量を決めていく歴史の中では、ドルトンみたいな天才的な演繹を必要とする手法が必要であった。この認識の過程は、いずれの時期に彼ら(生徒)に明かすこととして,操作的なことを提示し、当面の課題を教えるという道筋をとり、これまで教育実践をしてきた。
 私はこのモル質量ではなく、ミクロとマクロを結びつけるアボガドロ数とamuにこだわりたい。これが私の主張である。私は実践している対象が同じならモル質量でなく、amuでやるべきだと主張する。amuを取り扱っている事例はあまり聞かない。
 8月6日東北大で、日本化学会東北支部主催の教師のための教育講座で、このモル質量のメリットとデメリットについて述べてきたところである。林先生に言いたいのは、わたしが挙げたダイジェストではなくまず文献をあたってから、林先生のモル質量の見解を論じる手続をしてほしいと思う。そのために私はバックナンバーを明記している。結論として私は先の会場でも議論しあったけれど、生徒に対する私にとってのベターな指導として,モル質量は当面導入する意思はまったくない。
 単位が明記されているモル質量は、一つの流れであることは間違いがない。この文章を打ち込んだら、だいぶ酔いが醒めた。


99A−005
差出人:林 正幸
送信日:99年8月9日
件 名:高原の思い出

こんにちは、林です。
 アルケ合宿が清里高原であったおかげで、短い時間でしたが、久しぶりに清々しい気分にひたることができました。
 そこで思い出すのが、わが家の家族旅行です。共働きの忙しさの中で、子どもたちを連れての旅行は、毎年夏休みに数日、長野県を中心に高原を散策するものだけでした。そのときばかりは私もすっかり開放されて、よく野草の写真を撮っていました。
 初日の昼は決まってバーベキューでした。肉を焼き、おにぎりをほおばると、子どもたちも大喜びです。そんなことがあって、今の家を建てるときにバーベキューができる場所をつくりました。
 子どもが高校生になって、一度だけ夫婦2人で美ヶ原に行ったことがありました。それから10年を経てやっと、この春に神戸旅行が実現したのです。
 合宿から帰って家内に言いました。「また高原に行きたいね。」 しかし彼女から積極的な返事はありません。定年が見えるところへ来て、教師であったささやかな証(あかし)をつくるために、お互いにゆとりがないのです。そうか、そんな楽しみは退職してからだなあ・・・・・。
 こんなことを書いたのは、すてきな合宿を企画してくれた大久保さんに、前のメールでお礼を書き忘れたためです。大久保さん、いろいろ骨折ってもらって、ありがとう。あなたの気遣いに、みんなが感謝しています。
 ではまた。


99A−006
差出人:野中 直彦
送信日:99年8月10日
件 名:トンボ玉の作成その1

のなかです。
 粘土の白い粉が剥がれる理由は、やっぱり温度が低いことです。温度が低いために、とろけるようにならない。そのために、粘性が高いため、巻き付くより剥ぎ取ってしまうのです。
対策
温度をあげることです。空気(酸素)を加えることもポイントですが、バーナーとハンドバーナの炎を交錯させることで温度があがります。(身近な実験として理科教室に投稿しようと思います)
 山本さん。トンボ玉博物館のパンフレットを鈴木さんが30部ゲットしましたので、次回のアルケ通信に同封されると思います。しばらくお待ちください。
 林さん。旅行にはトラブルがありますが、嫌な思い出で残念です。


99A−007
差出人:山本 喜一
送信日:99年8月10日
件 名:HPに実験を載せました

こんにちは、山本です。
 文字だらけだった私のHPに、写真入りの実験紹介コーナーを作りました。とりあえず、色の変わるマドラーと、ナトリウムの金属光沢を見せる実験、銅と銀の電池を載せましたのでご覧下さい。
 でも、普通のカメラで撮った写真をスキャナーで読み込んだものなので、マドラーの青い色などがうまく出ていません。写真で見るのと、スキャナーにかけたのは違いますね。やはり、デジカメで気に入った絵になるまで撮って、それをHPにアップするという方がよいのでしょうか?アルケの合宿のとき、35万画素のデジカメが8000円で買えるという話を聞いたような気がしましたが、どなたか安いデジカメの情報はないでしょうか?
 それから、銅と銀の電池に使った銀は、この前、四ヶ浦さんが新宿に来たときにもらったものです。おかげで、この電池のしくみが分かりました。ありがとうございました。
 では、また。


99A−008
差出人:藤田 勲
送信日:99年8月11日
件 名:放射線ホルミシスについて

今日は。
 アルケの合宿では大変お世話になりました。特に、現地でお世話してくださった大久保さん、本当にありがとうございました。大久保さんには、おいしい地ビールやワインの手配、そしてコピーなど、細々したところまですべて快く引き受けてもらいました。
 それから、鈴木さんアルケ事務局ごくろうさまでした。
 今年も実りの多い合宿だったと思います。改めてアルケの良さを実感しました。アルケの魅力は何と言っても、ものの話から環境の話まで何でもありで、自由に話ができる点にあると思いました。
 ところで、表題の放射線ホルミシスについてですが、私がこの言葉を初めて知ったのは「たけしの万物創世記」においてです。この番組の「温泉」特集で、秋田県にある何とかという温泉がガンに効くというので 、大勢の湯治客が訪れているというのです。実際に末期ガンが治ったという人が何人か登場してきますが、その温泉の特徴はPH1程度の強酸性で、しかも放射線を帯びているという点にあるということでした。この2点の特徴がガンの治癒とどういう関係にあるかは不明ながらも、潜在的には有害な作用をする放射線が、ごく少量だとその生理的刺激が何らかの別な有用な働きをする、という「放射線ホルミシス」という考え方があるということが紹介されていました。
 放射線はごく微量でも毒になる、絶対毒ではなかったのかと思っていた私には、大変な驚きでしたが新鮮でもありました。皆さんの中で、この「放射線ホルミシス」についてご存じの方がいましたら情報を知らせていただきたいと思います。


99A−009
差出人:杉山 剛英
送信日:99年8月11日
件 名:生物は恵まれてない方が強い

 実験的な事実として
「細胞を自然放射線が極端に少ない状態に置くと弱って死んでしまう」
というのは昔々からしられています。傷が残らない程度に刺激を与えられないといけないのは子どもの成長と同じでしょう。
 最近は色々な抗菌グッズや寄生虫撲滅の結果による免疫力の低下とアレルギー症状の増加が問題視されています。
 自然放射線量は確か西日本の方が東日本より高く、ブラジルは日本の3倍くらいあったと思います。私は霧箱の実験を通して放射線はどこにでもあるものだということも教えています。


99A−010
差出人:林 正幸
送信日:998月13日
件 名:「高校生の質問とその返事」

こんにちは、林です。
 このところ部屋の整備に時間をかけています。この家に移ってから8年が経過しました。始めの頃はゆとりがありましたが、今ではファイルや本などがあふれるようになってしまいました。コンピュータも3台(家内のも入れると5台)購入し、始めにあった2台と中古の1台が前の家にお蔵入りしました。おかげでさまざまな記録があり、整理の必要が生まれています。
 私のホームページの一部に「高校生の質問とその返事」というのがあります。今年も高校生や、あるいは大学生、中学生、また一般の方からいくつもの質問のメールが届いています。これに返事を書くのが勉強になります。そして可能なものはその内容を上のページに掲載しています。今年は現在までに次の16になりました。

 番号   学校       件名
99−01 高  容器の中で水銀は盛り上がり、水はへこむのはなぜか
99−02 一般 水の電気分解の速度は何によって決まるのか
99−03 一般 「塩カル」って、どんなはたらきで凍結させなくするのですか
99−04 高  電池の内部抵抗はなぜ発生するか
99−05 中  イオン価数ってどうやって決まるか
99−06 高  どうして水素結合までしないといけないのですか
99−07 高  カタラーゼは酸性やアルカリ性でどのように反応するか
99−08 大  氷より氷水の方が温度が低い?
99−09 大  水の電解を利用した気液二相流の研究に関して
99−10 高  酢酸エチルの合成における実験操作について
99−11 高  凝固点降下や沸点上昇の原理を教えてください
99−12 高  勉強法等についてアドバイスなど頂ければと・・・
99−13 中  「水素爆弾」で点火がうまくいかない原因は何でしょうか
99−14 一般 ベリリウムはどうして融点が低くないのですか
99−15 高  「カレー事件」の亜ヒ酸を同定した原理はどのようなものか
99−16 高  マンガン乾電池はどのように反応し、どんな物質になるのか

暇がありましたら、覗いてみて感想など聞かせてください。
 藤田さん、「放射線ホルミンシス」というのは面白い現象ですね。自然がいかに複雑に関連づけられているかを物語っていると思います。
 野中さん、ますますトンボ玉に乗っていますね。なお帰るときのトラブルは、岡田さん、鈴木さんも一緒でした。
 杉山(剛)さん、実験集の出版計画は素晴らしいですね。期待しています。
 そうそう、杉山(美)さんたちの方も、実験集を執筆中でしたね。頑張ってください。
 ではまた。


99A−011
差出人:野中 直彦
送信日:99年8月15日
件 名:文部省の核融合科学研究所を訪問

 地区の物理・化学研究会で8月11日に訪問。岐阜県土岐市に1000億円をかけてつくられ、平成10年にファ−スト・プラズマの点火に成功したとのことです。核融合のための温度1億度を目指して建設されたものです。
 多くのプラズマ施設はトカマク型であるが、この土岐市に建設された施設はヘリカル型です。強力な磁場を作るために、超伝導コイルを36Kmにわたり、巻き付けています。装置全体を液体ヘリウムで冷却するとのことでした。冷却するのに3日間かかり、現在平成10年の3月以来、3度目の冷却を行っていました。磁場によって閉じ込められたプラズマに、外部から高エネルギーの中性粒子を加えて加熱するとのことでした。現在、3300万度?秒間のプラズマを得られているとのことでした。これは、ちょうどざるにお湯を注ぐイメージがぴったりとのことで、高い温度を得るために、まわりから多くのエネルギーを得なければならないのですが、どんどん冷やされていってしまうようです。
 夢の核融合を目指すというより、プラズマの研究所を仮定し、そのために日立・東芝などのやいろいろな技術を駆使し、現状での技術の確認をした施設です。この施設をつくるために平成7年より始め、何とか平成10年に完成したのですが、全く何にもない所に、内部に様々な工夫をして実験炉を完成させたのとことでした。核融合の夢に近づくための施設というより、ここまで現在の技術でできたという施設のようです。ただし、スーパーコンピュータが5台入っていて、科学技術計算はかなりできるようです。


99A−012
差出人:山本 喜一
送信日:99年8月16日
件 名:ルビーの蛍光

こんにちは、山本です。
 今日、アルケの資料に目を通していたところ、「岐阜物理サークルニュース」のNo.162、3737ページに、ルビーにブラックライトをあてると赤く光るという実験が出ていました。発端はラジオで「ルビーはどんな光を当てても必ず赤く輝く」という放送があったことのようです。その話を聞いた、加藤先生という方がわざわざルビーを買って(すごい)、サークルに持ち込んだそうです。
 サークルではさっそく、ルビーにナトリウムランプや青、緑、黄色の光を当ててみたところ、やはり赤く輝くことが確認され、これは蛍光やリン光の一種ではないかと想像したという話しで終わっています。
 興味深い話なので、私も調べてみることにしました。物質の色についての理屈は、中原勝儼「色と化学」化学と教育、43巻(1995)、が分かりやすかったので、それを読み直したところ、ルビーについての記述を見つけました。
 その要点をまとめます。
・ルビーはAl2O3のコランダムと呼ばれる結晶の、Al3+の一部がCr3+に置き換わったものである。
・Cr3+のd軌道にある3つの電子が光を吸収することによって、赤い色が付く。
・光を吸収した電子が、基底状態にもどるときに蛍光を発する。この波長は694nmなので赤い色になる。したがって、白色光をあてると、赤い蛍光を発するが、ルビーの赤色と重なってよく見えない。
 というわけで、ルビーが赤いのは、白色光の吸収による着色と、赤い蛍光の二つの原因があるようです。そうしてみますと、岐阜物理サークルでの実験は、蛍光による赤い光だけを観察する実験だったのだと思います。
 さらに上の文献を読み進めますと、ルビーによるレーザー発信のことが出ていました。レーザーも原理的には蛍光と同じですよね。ルビーのレーザー光の波長は694nmで、上に書いた波長と同じです。ということは、ルビーにブラックライトや色の付いた光を当てたときの赤い蛍光はレーザーだといって良いのでしょうか?でも、もしそうだとしたら、蛍光やリン光はすべてレーザーになってしまうような気がしますが・・・・・。みなさん、いかがお考えですか?

99A−013
差出人:林 正幸
送信日:99年8月19日
件 名:質問に答えて!

こんにちは、林です。
 山本さんが16日付けのメールで次のように書いています。
<引用>
さらに上の文献を読み進めますと、ルビーによるレーザー発信のことが出ていま
した。レーザーも原理的には蛍光と同じですよね。ルビーのレーザー光の波長は
694nmで、上に書いた波長と同じです。ということは、ルビーにブラックラ
イトや色の付いた光を当てたときの赤い蛍光はレーザーだといって良いのでしょ
うか?でも、もしそうだとしたら、蛍光やリン光はすべてレーザーになってしま
うような気がしますが・・・・・。みなさん、いかがお考えですか?
<以上>
 私も詳しいことはわかりませんが、レーザーは誘導放射を強める点が、蛍光とは違うのではないでしょうか。レーザーも蛍光も外部からのエネルギー(電子線、紫外線など)によって電子が高い方の準位に持ち上げられます。それはやがて自然放射してエネルギーギャップに見合った波長の光子を放射します。レーザーではその光子を2つの平行な鏡面の間に閉じ込めます。すると光子は往復する間に次々に誘導放射を引き起こして、位相がそろった光が増幅されていきます。実際には鏡面の一方が少しハーフミラーになっていて、そこからレーザー光が放出されていきます。蛍光でも自然放射された光子が次の発光中心を通れば、誘導放射が起こるはずです。しかしそうして位相がそろう光は限られていて、普通のインコヒーレントな光になると思います。
 中学生から次の質問を受け取りました。私には十分に答えられない内容ですので、できたら返事をしてやってください。なおそのときは返事を私にも(あるいは「メーリングリスト」にも)ください。差し支えなければ、ホームページに掲載したいからです。あるいは私に情報を提供していただけても助かります。そうしたら私が文章を作ります。
<メールの添付>
初めまして。
私は中学二年生のオンナノコです。
ちょっと質問があってメールしました。
もし、お暇でしたら答えていただけるとうれしいです。
私は、自由研究で豆腐について研究しています。
これのサブタイトル(?)は、
”なぜにがりで豆腐は固まるのか”
です。
豆腐を作ってみたりもしました。
そして、さあ!なぜ固まるのか!?
と、本や、HPで調べてみました。
本では、なかなか見つからなかったのですが、
HPではいくつか見つけることができました。
しかし、なぜだか違うのです。
私も中二ですので、まだあまり詳しくは分からず、
コロイドや塩などについて勉強しているところなのですが。
豆腐が固まるのは”塩析”という現象である。
と、いくつかのHPでは紹介してありました。
しかし、それは違う。というHPもありました。
まず一つ目の質問は、”塩析”とは、どのような現象なのですか?
そして、二つ目の質問はどちらが正しいのでしょうか?
もし、お暇でしたら、この質問に答えていただけると大変うれしいです。
よろしくおねがいします。
   サワダ マイ
   swd@mb.infoweb.ne.jp
<以上>
 現在は、授業プリント「溶液の性質」を作成しています。いろいろ検討すべきことがありますが、パーミリオン濃度(ppm)と環境問題はしっかりと組み込みました。完成したらまた意見を聞かせてください。
 ではまた。


99A−014
差出人:藤田 勲
送信日:99年8月20日
件 名:本が見つかりました

 北海道の杉山さん、早速コメントありがとうございました。神田の古本屋を歩いていたら、「放射線ホルミシスー微量放射線の生物刺激効果ー」(ラッキー、1990,ソフトサイエンス社)という本が見つかりました。いま読んでいるところです。
 日光浴も肌にとって良くないと言うことで、母子手帳から赤ちゃんの日光浴の進めも削られている現在ですが、本当のところ妥当なのかどうか、ちょっと疑問に思ったのと、私の恩師が末期ガンで、現在自宅で療養中であることが、このことを調べてみたいと思ったきっかけです。面白いことが分かったら、皆さんにメール送ります。
 しばらく田舎に帰っていて、頭が化学から離れてしまって早く充電しなくてはと、焦っているところです。


99A−015
差出人:高橋 匡之
送信日:99年8月21日
件 名:インターハイが終わりました

岩手の高橋です。
 鈴木さん事務局ごくろうさまでした。とくに後半は忙しそうで、大変でしたね。そんな中、鳥取先生の 追悼文集もまとめられ、ありがとうございました。
 インターハイ一色の夏休みが終わり、今日(18日)は始業式でした。
 インターハイが1日から8日まであり、その間「四季亭」という旅館に泊まりました。繋温泉というテニスコートに近い温泉で、テニスの選手はほとんどが、繋温泉というところに泊まりました。2年前の理科教育大会の事務局をした時には、飲みすぎのせいもあり、肝臓をやっつけてしまい、2週間くらい休みましたので、今回は少し自重しました、お酒を。とはいうものの、岩手も連日カンカンの日照りで、暑い毎日が続きかなりビールは飲んだのですが、休肝日をとるなどして、大切な「肝臓君」をいたわりながら生活しました。私は、式典の担当だったので、開会式とか表彰式の担当なのですが、優勝旗とか優勝杯とかがやたら多くて、生徒たちの会添えが要領良くできるかが勝負だったのですが、こういう仕事には、専門の係の配置がなく、結局、自分一人でやらなくてはならない場面が多く、結構神経を使いました。なにはともあれ、無事に終わってやれやれです。来年は岐阜です。野中さんがんばってください。
 8日にインターハイを終えて、9日休んで、10日と11日にテニス部の合宿をしました。合宿第一日目、生徒と一緒になって動きまわっていたら、午前中に汗びっしょりとなり、Tシャツを3枚も取り替えました。午前中の練習が終わる頃から、少し足が吊りはじめました。でもたいしたことないだろうと思っていましたが、大分水分も補給していたので、安心していたのですが、午後の練習が終わる直前、突然両足に激痛が走り、目がクラクラしてベンチに横になって休みましたが、足の激痛はおさまりません。這うようにして、民宿のバスに乗り込み、帰るとすぐにビールを飲み少しずつおさまり始めました。その晩ははやく休んだのですが、12時ころに、両足が吊り、激痛にのたうちまわりました。次の日は、大事をとって、テニスをすることはやめ、もっぱら、ビデオをとったり、口だけ動かすようにしました。そしたら、10日の激痛がうそのように治り、今は元気でいます。とにかく歳なんだということを痛切に感じている、今日この頃です。とはいうもののテニスに対する意欲が高まっています。それも、体が横に大きくなって入ていること、健康診断で毎回、コレステロール値が高いと指摘をうけていること、それから杉山さんだったかのメールで日本とアメリカの老人の健康法に刺激を受けたことなどによります。生徒に教えたいというよりは、自分自身が汗をかきたいと思うからです。
 どんどん化学から離れていってしまうなと思っていた矢先、化学部の生徒が「全国高校生化学グランプリ」の一次選考を合格したという連絡が入りました。普段の活動がほとんどないものですから、18日は中和滴定の練習をしました。二次の問題は実験をして、質問(問題)に答える問題で、昨年はりんご酸とかクエン酸の価数を実験により決定しなさいという問題だったからです。授業では、効率よくたるために、あらかじめNaOH水溶液などつくっておくわけですが、NaOH水溶液をつくって、その濃度を決定して、与えられた試料の濃度を滴定により決定するとなると、結構奥深い実験なんだと、中和滴定を改めて見なおしてしまいました。19日は酸化還元滴定と有機化合物の分離の実験を一通りやってみました。
 そして、今日(20日)東京に出発します。私も、朝8時の新幹線で東京に行き、会場の開成学園高校に2時からの試験に間に合うように行き、そして終わってからの交流会にも出席して帰ってくるつもりでおります。その様子は化学通信などに、まとめたいと思っています。というわけで、ここ3日間は化学部の先生をしています。


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