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97A−197
差出人:山本 喜一
送信日:98年3月30日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:環八の黒いスス

今日は、山本です。
 林さん「超」大掃除、ご苦労様です。私もこの学校に転勤してきたとき、4月の始業式からおよそ2週間、空き時間や放課後、休みの日などを使って「超」大掃除をしたことを思い出しました。片づけや掃除は確かに大変ですが、それをやる者の特権として、実験室や準備室を自分の思うように改造できますので、いわば自分の居場所と城を造るような感じでした。
 ところで、私は用事があって、東京の環状8号線(環8)という渋滞の名所を、一昨日、運転してきました。20km足らずの区間ですが、この日も、車3,4台分動いては止まり、動いては止まりして、2時間以上かけてやっとの思いで通過しました。途中、長いトンネルがあるのですが、常に渋滞しているため、暇つぶしに車の窓を開けて壁に落書きする人が多いようで、入り口から出口まで色々なことが書いてあります。ところで、この落書きは全部、黒い壁に白い文字なのです。黄色や赤のスプレーで書いたものなどひとつもありません。不思議に思って、よく見ると、何と、もとは白かった壁が排気ガスのススで真っ黒になっていて、そこを指でなぞると、下の白壁が現れて、文字が書けるのです。これには驚きました。その落書きも時間がたてば、新たなススがついてだんだん消えていきます。最近書いた落書きは、くっきり白く目立っていました。
 環8の上空には、夏になると道路の上だけ細長い雲が現れるそうです。おそらくこれらのススが凝結核になって、雲を作るのでしょう。このススに発ガン性があることをどれくらいの人が知っているのでしょうか。窓を開けて、ススを吸い込みながら落書きをする人は、知っているのでしょうか。トンネルの中で窓を開けて走っている人もいました。
 東京は、ここだけでなくどこに行っても、煤塵が多いところですね。それは、一日、東京に行って来ると「鼻くそ」がたくさんたまるので実感できます。この日も鼻くそがたくさんたまりました。体は、有害な煤塵が体内に侵入することを必死に防御しているのですね。その防御機構では防ぎきれないほどの煤塵がでているのではないかと思いました。


97A−198
差出人:山本 喜一
送信日:98年4月1日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:PDFファイル

こんばんは、山本です。
 今日は午後半日コンピュータとにらめっこしました。以前、個人データベースを作ることについてメールを送ったことがありましたが、実は、画像をスキャナーで取り込んで、OCRソフトを使ってテキストファイルにする労力が、やはり大きすぎて、途中で投げ出してしまったのです。OCRを使わずに、画像そのままをデータベースにするやり方も人から聞いたのですが、これもハードディスクの容量を食ってしまい、いまいちでした。
 ところがある時、化学の雑誌に、文献をPDFというファイル形式にして保存すると容量も小さく、印刷しても鮮明に再現できるという記事を見つけました。「これは使えるかも知れない」と思って、画像をPFDに変換する ADOBE EXCHANGE というソフトを買って、最近使い方を勉強していたのです。これは、画像をスキャナーした後、「PDFとして保存する」というような操作をすれば、それでファイルが作れます。PDFファイルでは、例えば以前、NO2の測定実験についてのファイルをみなさんに送りましたが、あれが67KBほどで保存できます。ちなみに、GIF形式では184kB、JPEG形式では1235kBです。また、このファイルにはちょっとしたコメントをつけることもできますし、リンを張ることもできます。
 そこまでは良かったのですが、インデックスファイルを作ろうとして、暗礁に乗り上げてしまいました。たくさんのPDFファイルをひとつのインデックスファイルとリンクさせて管理しようと思い、一太郎(オフィス8)でそのインデックスファイルを作って、リンクを張ったのですが、思うようにPDFファイルが表示されないのです。いろいろやった結果、PDFファイルがc:ドライブ(ハードディスク)のルートにあれば、インデックスファイルのリンクから指定すると ADOBE EXCHANGE が起動して画像を表示してくれるのですが、PDFファイルがc:ドライブの何かのフォルダーの中に入っていると、ADOBE EXCHANGE は起動するものの、画像を読んでくれないことが分かりました。まあ、読み込んだデータ(PDFファイル)をc:ドライブのルートにおいておけば使えるのですが、やはり、データはデータだけのファイルを作りたい・・・。と思って、午後、にらめっこしたわけです。ADOBE EXCHANGEについて、どなたか情報をお持ちではないでしょうか。


97A−199
差出人:山本 喜一
送信日:98年4月5日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:PFDファイルについて(2)

今日は、山本です。
 先日、一太郎で作った文書にハイパーリンクを設定しても、PFDファイルがうまく表れないということを書きましたが、どうやら原因は一太郎の方だったようです。一太郎(オフィス8,バージョン2)がハイパーリンクで作って呼び出せるのは、文書ファイルとHTMファイルだけで、他の形式のファイルを指定しても、だめなようです。試しに、123のファイルを指定してみたのですが、123は起動はするものの、ファイルを読み込めないという警告文が表れてだめ。JPEGファイルを指定してみても、同じでした。WORDでハイパーリンクを作ると、どのファイルもうまく行きますので、一太郎が原因だと思います。でも、そんなこと一太郎のヘルプにはどこにも書いてない・・・。コンピュータソフト特有の「できないことは書かない」というヤツでしょうか。
 PFDファイルは容量が小さくて、印刷しても鮮明だと書きましたが、PFDの画像を一太郎やWORDの文書に張り付けると、ギザギザになってぼけてしまいます。やり方が悪いのかも知れませんが、PFDはPFD専門のソフトで印刷しないとだめなようです。
 もうすぐ始業式、また一年が始まりますね。今年度の私のテーマは、化学(化学物質)が社会にどんな影響を与えているのか、その辺をもっともっと勉強して、授業に入れることだと思っています。化学(化学物質)はどんなふうにわれわれの生活や社会を支えているのか、そして、どんな悪影響を与え、それを人間はどう解決すべきなのか・・・。化学(化学物質)を通じて、われわれの生活や社会はどうあるべきなのか、それを考えさせる授業を作りたいと思っています。
では、また。


97A−200
差出人:林 正幸
送信日:98年4月5日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 山本
件 名:明日から新学期

こんばんは、林です。
 いよいよ明日から新学期ですね。私は転勤先でも教務になってしまって、二重に「春休み」が無くなってしまいました。そして教科は次のように担当することになりました。
    1年  化学TB(4単位)  2クラス
    2年  化学U(2単位)  2クラス
    3年  化学U(2単位)  2クラス
実際には化学TBを2年の内に完了させます。
 忙しかったけれと、今日は2年の化学の中間試験までのプランを構想するところまで届きました。そして先立つ実験材料を借り受けるため、明日の午後は前任校に車を走らせる予定です。
 山本さんは「化学(化学物質)が社会にどんな影響を与えているのか」をテーマにすると書いていますが、皆さんにくり返し伝えてきたように、私は「生徒の思考をいかに引き出すか」に取り組みたいと願っています。しかし生徒に接しないままに考え始めると空回りをしてしまいます。数日前には夜中の3時まで寝つかれないこともありました。そして自分に言い聞かせています。「確かに残り5年は短い。しかしあせるとかえって視野が狭くなる。ここはまず前任校をベースにして、生徒を見ながら変えていこう。」
 山本さんが「環八雲」とPDFファイルについて書いています。後者については私も「インテク研」で紹介してもらったことがあります。彼は私学の「教材センター」を作りたいとがんばっているのですが、様々な形式の資料を手軽にデータ化したいという理由から関心を持ったのです。(自分の)データベース作りについては昨年意見を書きましたのでくり返しませんが、これは並大抵の努力でできることではありません。山本さんの工夫に関心を寄せたいと思います。
 ではまた。


97A−201
差出人:山本 喜一
送信日:98年4月6日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:重くなる地球

 こんばんは、山本です。いよいよ始まりましたね。私は、化学のはじめに質量の保存(及び原子の保存)に触れます。食塩を水に溶かしても、硝酸鉛水溶液とヨウ化カリウム水溶液を混ぜて沈殿を作っても(このときできる黄色いヨウ化鉛の沈殿はけっこう生徒に受けます)、全体の質量が変化しないことを実験し、質量が変化しないのは、構成している原子が増えも減りもしないからだと説明しています。
 そして、われわれの体も原子でできているので、もし、自分の体重が増えたら、体の外の地球の原子がそれだけ減ったのだし、体重が減ったら、体の外の原子がそれだけ増えている、従って地球全体としては原子の数は変化してない、たとえ自分が死んでしまっても変化しないのだと話を続けます。
 でも、地球から人工衛星などが打ち上げられれば、それだけ地球の原子は少なくなりますし、隕石でも落ちれば、原子は増えますよね。では、ここで問題です。一体、1日でどれくらいの隕石が落ちて、どれくらい地球は重くなっているのでしょうか?「おもしろくてためになる地球の雑学辞典」大浜一之著、日本実業出版社(1990)によれば、何と、1日25トンもの流星が落下しているそうです。以前、私たちのサークルで、地学の先生が一晩で落ちる流星をつかまえる実験を説明してくれました。以下は、私の記憶に頼って書きます。まず、顕微鏡に使うスライドガラスに、べったりとグリセリンを塗りつけて、それを何十枚かならべて屋外に一晩おきます。スライドガラスの合計の面積は1m^2くらいでしょうか。それくらいの面積だと1個や2個は一晩のうちに落ちてくるそうです。それをどう確認するかというと、生徒を使って、スライドガラスをはじから全部顕微鏡で見ていくのです。流星(隕石)といっても、顕微鏡でやっと確認できる大きさなのです。顕微鏡で、普通のゴミと隕石をどう区別するかというと、形です。ゴミは色々な形をしているのですが、流星(隕石)は空気中を通ってくるときにほぼ完全な球形になってしまいますので、まん丸いものを見つければよいわけです。このサークルの時、そのまんまるい隕石の写真を見た覚えがあります。
 今夜、うちの屋根に一体何個の隕石が落ちるのでしょうか。なんてことを考えながら、寝ることにします。では、また。


97A−202
差出人:山本 喜一
送信日:98年4月8日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:重くなる地球(2)

こんばんは、山本です。
 1日に25トンの流星が降っていると書きましたが、そんなに毎日落ちていたら、地球はどんどん重くなってしまうのではないかと考えて、ちょっと計算してみました。地球が生まれてから46億年たつといわれてますので、その間、毎日25トンの流星(性格には流星塵というそうです)が降っていたとして、その総 量は:
 2.5 × 10^4 × 365 × 4.6 × 10^9 = 4 × 10^16 kg
地球の質量は:
 6 × 10^24 kg
ですから、これは地球の質量と比べると:
 (4 × 10^16)/(6 × 10^24) = 7 × 10^-9
つまり、およそ1億分の1にしかなりません。地球は大きい・・・。
 化学のプリントに、「地球全体の原子の数は増えているか、減っているか」という問題を出してしまいました。さて、その答えは・・・・?どう答えたらよいでしょうか。


97A−203
差出人:山本 喜一
送信日:98年4月9日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:重くなる地球(3)

こんばんは、山本です。
 流星塵について2回メールを送りましたが、4月17日号のSCIaS(朝日新聞社)には、小惑星についての石弘之さんの記事を載せています。石さんはご存じのとおり、世界中を飛び回って地球環境の悪化をスクープしていたジャーナリストで、いまは大学教授です。「2028年10月26日。小惑星が地球に衝突するかも知れない。あと30年。何とか生き延びて、この日を命日にしたいものだ。」という書き出しで始まるこの記事は、小惑星の衝突から地球を守ろうと本気で考えている”スペースガード協会”の磯部さん(国立天文台)に、「地球の破滅を考えるのなら、環境悪化よりも小惑星の方がはるかに現実性がある」といわれて、石さんの”環境屋”としての「自尊心」が痛く傷ついたことが、述べられています。その磯部さんの話が紹介されていて、それによると、地球軌道と交差する危険のある小惑星は、直径1km級で2000個、500m級が1万個、100m級で数十万個、10m級になると1億個以上あるそうです。小惑星の破壊力は、10m級で広島原爆1個分、500mでは65万個、10kmともなると50億個分だそうですから、地球の破滅がいつ起こっても不思議はないような気がしてきます。2028年に衝突するかも知れないといわれている小惑星は、直径1.6kmだそうです。
 ちょっと前、きれいに晴れあがった日中、頭の上で突然ドカーンという音がしました。驚いて空を見上げると、あとに小さな雲のようなものができていました。あとで分かったのですが、隕石が落ちてきて、私が住んでいる地方の上空で破裂したのです。石さんの記事を読んで、そんなことを思い出しました。


97A−204
差出人:山本 喜一
送信日:98年4月11日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 林
件 名:重くなる地球(4)

 こんばんは、山本です。化学と関係ない話ばかりで申し訳ありません。先日の石弘之さんの話の続きです。
 アリゾナのキットピーク天文台というところでも小惑星を監視していて、近い将来1700個くらいが衝突候補にあげられているようです。そして、人類を大量死させる規模の衝突は、100万年に1回と計算しています。ただ今までに、小惑星で人が死んだ確実な記録はないそうで、唯一、1954年11月30日、米国で女性が腹にけがをした事件が記録されているだけだそうです。
 ところで、もし小惑星が地球と衝突することが分かったら、どうやってその軌道を変えるのでしょうか。ミサイルを撃ち込んで爆破する?そうではなくて、ミサイルを「着陸」させて小惑星の質量を変えて・・・・。なんていうことだったと思いますが、どなたかご存じありませんか。
 それから、「重くなる地球(2)」で、毎日25トンの流星塵が46億年間落ちていても、それは地球全体の質量の1億分の1にしかならないと書きましたが、70億分の1の間違いでした。訂正します。では、また。 


97A−205



97A−206
差出人:林 正幸
送信日:98年4月12日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 山本
件 名:教科書は思考を停止させる?

こんばんは、林です。
 この2連休が待ち通しかったこと。新しい学校の流儀に慣れていないことに加えて、授業を心機一転組み替えようとしているので、それに金曜日は歓送迎会で、いささか疲れました。神経が比較的太いはずの私が、下痢ぎみになってしまいました。そして昨日は私のリフレッシュ法の庭いじりを1日中やりました。今日は名古屋へ出かけて不足している実験材料を私費を投じて買ってきました。来週の土曜日に前の学校の離任式があるので、あと1週間はこのまま行くのではないかと思っています。
 さて1年生の授業をどう構成していくか、まずは教科書を眺めて・・・・・、ところがこれがいけません。教科書は始めに原子ありき、そして「こういうものだ、ああいうものだ」としか書いてないのす。前の学校では東京書籍の化学TAを使っていてごく自然に化学に入っていけたのです。それに慣れていたので改めて戸惑いまいた。ある一日は頭が空転して夜中の3時まで眠れませんでした。教師である私自身の思考が停止してしまったのです。
 そこで自分の古いファイルを見直したり、アルケの本を開けたり、山本さんのメールに接したり・・・・・、こうして本来の自分を取り戻していきました。そしてどうやら、「思考を引き出す」授業を構成し始めました。
 とは言っても暗中模索、授業に「問いかけ」を入れていくことにしました。

  「世界は何からできているか?」
 生徒の物質観の現状を確認し、化学の対象をおぼろげに説明する。
  「アルミニウム、鉄、銅 −知っていることを上げてみよう−」
 これは5cm角のブロックを回して質問していき、濃硝酸に10円を投入して見せ、化学反応こそはもっとも目覚ましい性質であることを示す。
  「どんな元素があるか」
 この質問に続けて、アリストテレスの四元素説、ラボアジェの「元素の考え方」、周期表とつないでいく。周期表はここでは紹介が中心。
  「物質は連続か、不連続か?」
 これは元素とは別に原子概念を育てるため。あまり深入りはせず、ドルトンの「原子説」、走査型トンネル顕微鏡と続けます。
  「スライム」「水素爆弾」
 これらは教室で演示実験して(スライムは生徒に実験させたいのですが・・・)、物質の不思議と面白さを抱かせる。水素爆弾は気体を物質として扱うスタートにする。そして化学式と命名法を導入する。   このあと、物質の分離に入ります。

 実際には同一クラスを2時間教えただけなのでほとんど結果はありませんが、初日の「授業ノート」(1人ずつ)に、生徒が物質の一番もとは太陽ではないかと書きました。「たとえばプラスチックは石油から、それは微生物から、そしてそれは太陽に育てられる。」 これで私は3時間目の元素の話がしやすくなりました。

 これからも時間の許すかぎり、私の「暗中模索」を書き散らしていきます。ではまた。


97A−207
差出人:林 正幸
送信日:98年4月13日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 野中 橋本 山本
件 名:3年理系に対して

こんばんは、林です。
 新しい学校は平均的な高校生であると言えます。その中ですでに2年間化学の授業を受けて来た3年理系に対して、私の思いがどこまで通じるかが、勝負のようです。聞くところによると加えて、授業にやや集中しにくい状態になっているとのことでした。
 そこで私の作戦は、ある程度けじめを付けさせながら、前任校でやっていた「おみやげ」をどんどんとう投入していくことにしました。3年生だから「おみやげ」を3年間に配分する必要などないわけです。それで興味・関心を引きつけながら、本題の「思考を引き出」していきたいのです。
 1時間目は、これはどの学年にも「あいさつ」代わりと称してやっているのですlが、「私は100Vに触れる」です。分ったようなことをつぶやいた生徒もいたのですが、私はちゃんと質問や意見を言わない限りほかっておきます。2時間目は「不思議な三角形」です。ベルトを引っかけると、他端を指で支えて落下しないというものです。これに対しては、ある生徒が授業後に「はしが落ちない」マジックを見せて、「不思議でしょう?」と語りかけて来ました。次が3時間目で、こんどは「無重力の風」を見せようかと考えています。
 さて本題の方は事実上、化学Uの始めからです。そこで化学反応・化学平衡に入る前に2時間ほど、「反応のしくみ」を復習をすることにしました。

  「分子が見えたら、化学反応はどんなものか?」
 そして衝突活性化説のイメージアップをする。
  「どうして反応物質の(モル)濃度が高いと反応が速くなるか」
 そしてv=k[H2]×[I2]を復習する。
  「どうして温度が高いと反応が速いか」
 指名した生徒が答えた「温度が高いと速度定数が大きくなるから。」 そうなんだが、それがまたどうしてか、考えてみよう。そして衝突ひん度と激しい衝突の増加に気付かせる。もちろん「ボルツマン分布」も復習する。

 この先はまだやっていないのですが、プランを書いてみます。
  「さらなる疑問は? 激しい衝突だけで十分か」
  「位置エネルギーを宇宙的にとらえるとどうなるか?」
 引き合うものが離れていると位置エネルギーが大きい。
  「どちらのエネルギーが大きいかグラフで描こう」
  @気体に窒素分子1molと窒素原子2mol
  A液体の水1molと気体の水(水蒸気)1mol
   など
  「エネルギーが見えたら、化学反応はグラフにどう描けるか」
  「さらなる疑問は?」
 新しい疑問が生まれてきたら占めたもの!

 以上を、化学反応のイメージアップから引き出したいのです。

 さてどうなっていくのでしょう。ではまた。


97A−208
差出人:野中 直彦
送信日:98年4月13日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 橋本 林 山本
件 名:環境ホルモン給食容器

日本経済新聞 1998年4月8日(水)
給食用容器
「環境ホルモン溶出」に波紋
父母から不安の声
各地で安全性調査へ
学校給食などに使用されているポリカーボネート(PC)製の食器から環境ホルモンが溶け出すとの報告が相次ぎ、全国の自治体に波紋が広がっている。検出濃度は食品衛生法の基準以下だが、父母らから不安との声が上がり、一部の自治体は新規導入の凍結や安全性の調査を約束した。一方で「安全性に問題なし」として新たに導入を決めた市もあり、人体への影響の程度など正体がはっきりしない「環境ホルモン」への対応は揺れている。
小牧市など新たに導入
PC製の食器は熱や衝撃に強く、汚れが落ちやすいため、全国的に導入が進んでいる。文部省によると、全国の給食を実施する公立小、中学校の一六・八%に当たる五千二百四十校が使用(九四年調べ)。東京都の使用校はこの三年問で一・五倍に増えた。PC製の容器から環境ホルモンの一種、ビスフェノールAが溶け出す検杏結果が出始めたのは昨年から。横浜国立大学環境科学研究センターが昨年九月、PC製のほ乳瓶に九五度の熱湯を注いで調べたところ、検査した六銘柄すべてから三・一−五・五PPb(PPbは十億分の一)のビスフェノールAを検出した。国立の衛生研究所の検査でも同様の結果が出たという。いずれも検出濃度は食品衛生法で定められた二・五PPm(PPmほ百万分の一)の基準以下だが、「微量でも生殖機能などへの影響を否定できない」との専門家の指摘もあり、一部で市民団体が使用中止を求める運動を起こしている。導入を一時凍結したのは栃木県小山市。今年度から現在のアルミ製食器からPC製に買い替える計画だったが、「安全面で不安という声が上がり再検討することになった」(同市教育委員会)。大分市も今年度から七校で予定していた試験導入を見送った。約七割の学校でPC食器を使用している横浜市は安全性の検査を全国の自治体に先駆け実施する。新品だけでなく、年月が経過した食器も対象にする予定で、実際の使用状況に近づけるため熱湯を注ぐなどの工夫をするという。今後専門家を集めた委員会を設置して、検査方法や結果の評価などを検討する。
一方、愛知県小牧市は、市内八小中学校へ供給する給食センタ-が完成したのを機に、新たにPC食器を導入する。「国の基準にも合致しており、安全面は問題ない」と判断した。すでにPC食器を使っている名古屋市も「国の基準に合致しており安全性に間題はない」との立場だ。PC食器の安全性を巡っては、他の自治体でも調杏を検討しているが、「微量の物質の検出は難しく、現状では数値をどう判断すればいいのかわからない」(東京都衛生局)と困惑気味のところが多い。「検査をしようにも検査能力がない」(北海道教育委員会)などの声も聞かれ、大半の自治体は「国が動くまでは静観するしかない」のが本音のよろだ。文部省の学校健康教育課は「現段階で調査などで危険性が明らかになっておらず、具体的な対策はとっていない」と話している。

環境ホルモン
人間や動物の体内でホルモンの働きをかく乱、生殖機能などに犬きな影響を及ぼす化学物質の通称。国や調杏機関で異なるが、PCB、ダイオキシン類、ビスフェノールAなど約七十種類があげられている。
ポリカーポネート
プラスチックの一種で、透明感が高く、耐熱性・衝撃性に優れている。用途はサラダボウル、ほ乳瓶、はし、給食用食器のほかOA機器など幅広い。

ダイオキシン
母乳に「問題なし」
厚生省焼却場との関係調査
母乳に合まれるダイオ半シンの量や赤ちゃんの健康に対する影響などについて調査している厚生省は七日、ダイオキシンの主な発生源とされる焼却場からの距離と、母乳中のダイオキシン濃度に相関関係はみられず、母乳の安全性に「問題はない」とする中問報告をまとめた。ただ、今回は調査対象者のほとんどが、居住十年以上という条件をクリアしていないことや、分析の対象にしている検体そのものが少ないことなどから、厚生省は「赤ちゃんの健康への影響を合めた最終的な評価は、現段階ではできない」としており、来春にも最終報告をまとめる方針だ。調査は埼玉、東京、石川、大阪のごみ焼却場付近とその他の地域で、それぞれ第一子出産直後の二十五ー三十四歳の女性十人の合計八十人から出産後五日、三十日、百五十日、三百日の母乳を採取。今回は分析の終わった、一回目(六十八検体)と二回目(四十三検体)についで調べた。それによると、母乳中の脂肪一gあたりに合まれるダイオキシンの平均は、一回目に採取した母乳が十七・四ピコg(一ピコは一兆分の一)、二回目は十五・五ピコgで、二十ピコg前後の欧米とほほ同じ水準だった。
埼玉の場合、焼却場から平均一・九キロの距離に住む所沢市在住の女性の場合、一回目が二十・九ピコg、二回目が十八・EOピコg。焼却場から平均四キロ離れた秩父市周辺の女性はそれぞれ十六・五ピコg、十四・Oピコgと濃度が低いが、厚生省は「有意な差ではない」としている。また、東京と大阪の一回目の採取分は処分場近くの女性の方が、離れた地域よりも濃度が低かった。一母乳中のダイオキシンは、赤ちゃんの摂取量換算で、一日当たりの許容量の約六倍に達したが、厚生省は「許容量は生涯摂取し続けることが前提であり、同列に議論することはできない」としている。


97A−209
差出人:野中 直彦
送信日:98年4月14日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 橋本 林 山本
件 名:環境ホルモン市民団体

岐阜新聞 1998年4月12日(日)
環境ホルモン 避ける工夫を
市民団体がシンポ
 動物や人の体内で生殖機能などに悪影響を及ぼすと指摘される「内分泌かく乱化学物質」(環境ホルモン)を、食生活の視点から考えようという市民団体のシンポジウムが十一日、横浜市港北区のホールで開かれ、日常生活で環境ホルモンを避ける工夫などが話し合われた。「しのびよる環境ホルモン」と題されたシンポジウムは県生活協同組合連合会など神奈川県内十七の生産者、消費者団体が組織する「食の見直しと県内農林水産業の振興をめざす懇話会」(筥村光重代表)が主催一環境ホルモン研究の第一人者、横浜市大の井口泰泉教授(内分泌学)と国立環境研究所の堀口敏宏主任研究員がパネリストとして参加した。井口教授が動物の体内でホルモンのように働く環境ホルモンについて、最近の国内外の研究内容を説明し「必要以上に神経質になることはないが、プラスチツク容器を電子レンジに使わないなど家庭でできることがある。特に小さな子どものいる人は実践してほしい」と話した。堀口研究員も国内に広く生息する巻き貝のメスにオスの生殖器が見つかっている例を報告した。


97A−210
差出人:野中 直彦
送信日:98年4月14日
宛 先:鬼塚 風間 四ケ浦 杉山 鈴木 長野 橋本 林 山本
件 名:環境ホルモン厚生省

朝日新聞 1998年4月12日(日)
環境ホルモン一検討会設置へ
厚生省が影響研究
 厚生省は、生物の生殖に悪影響があると懸念されている「環境ホルモン」(内分泌かく乱化学物質)について、人間の健康への影響を総合的に研究するための検討会を設置することを決めた。有機塩素系農薬、プラスチック容器の可塑剤などが、内分泌かく乱作用があると指摘されているが、人間の健康への影響や物質の種類、程度については未解明だ。検討会は、環境ホルモンとその健康影響の現状をはじめ、生殖や健康への影響調査の方法などについて話し合う。秋をめどに絡論を出す予定で、厚生省はその結果を受けて、総合研究を進めていきたいとしている。


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