97A−001
差出人:野中 直彦
送信日:97年8月9日
宛 先:鬼塚 林 山本
件 名:アルケ合宿
「アルケ合宿」
Aug、6、1997
アルケの合宿の報告 野中(岐阜 高山高校)
日時 1997年8月4日(月)〜5日(火)
場所 新潟 越前浜 「栄旅館」
参加者 11名
伊藤・沢田・四ヶ浦・鈴木・野中・林まさ・藤田・松本・山本・杉山・盛口(敬称略)
科教協(新潟大会)のあれた?全体会の終了後、松本さんと四ヶ浦さんと合流して越前浜へむかう。海の家の旅館「栄」があまりにも簡素で、クーラーが60分200円に驚いてぶーぶーいうものの海にでて波とすこし戯れる。しばらくしてから、林まささんも到着して
(1)会計報告
(2)次期 事務局の選出 岐阜の野中(私)に決定
(3)レポートの発表順の決定
豪華?な夕食後、レポートが始まった。
(1)松本さん()
スケールの大きな実験
テルミット反応 2Al+Fe2O3→Al2O3+2Fe
量 54 160
普通の実験はこの5分の1のアルミが10.8グラムと酸化鉄32グラム程度を混ぜて行うが、松本さんは逆に5倍のアルミが300グラムに酸化鉄を800グラムつかうのだからすごい。約1kgの試薬をかばんにつめてもってくるのも大変だが。ビニール袋につめてよく混ぜ合わせた後、着火しやすいように塩素酸カリウムをマグネシウムリボンのまわりにいれるのだが「暗くてよくわからない」といって「まいいか」で、ハンディバーナーで火をつける。混ぜた試料で準備をしているうちは、近くで見ていたみんなも、いよいよ点火の段階になると大きく遠ざかっていく、そして、点火した松本さんが脱兎のごとく、すばやいのに驚いた。この反応は、大きなキノコ雲がでるのとすごい熱がでているのがわかったが、花火のような火柱はそんなに大きくなかったように思われた。スケールをでかくすることで・温度は高くなる・表面積は小さくなり鉄を集める効率がよくなる・とのことでした。学校ではホカロンをあつめて実験をしたとのこと。けらと言っていましたが、まわりの鉄以外のものを取り除いてグラインダーで磨くと鉄の塊が得られるようだ。
「これだけの熱があればルビーはできないかい」(盛口)
「ナパーム弾はテルミットとやし油だ」(杉山)
「レールの溶接につかっているのは本当か」(四ヶ浦)
レールの溶接は戦時中の急場しのぎで、これで鉄をくればよいと言った幹部のばかさ(アルミをつくることの方が大変である)
「Fe3O4だとできる鉄がちがう」(松本)
「CuOやCu2OやAg2Oだといろいろちがうんだよね」(盛口)
「水の中に落とせばきれいな鉄の塊がえられます」(山本)
「ろ紙をひくなり、ビーカーのかわりにペットボトルを半分に切ってつかえる」
「当量比でないと合金ができてしまう」
「合金であるとやや柔らかい」
(2)山本さん()
環境を考える化学の授業
フロン・NOX・放射能・ダイオキシン
ザルツマン試薬によるNOXの確認
今回は検査紙としてティッシュ(またはろ紙)にしみこませたら、ティッシュがすぐ赤くなってしまう。ティッシュが空気中のNOXを吸収していることがわかりました。ディーゼルエンジンによる影響をはっきりわかるためには、灰皿の中にザルツマン試薬をいれて、下からハンドバーナーで熱しても赤くならないのに、液の上からハンドーバーナーで熱すると赤くなる。高温で熱すれば空気中の窒素とすぐ化合してNOXができる。NOXは車による影響もあるが、ゴミ焼却による影響もあるんだなあと思いました。また、ザルツマン試薬がいかに鋭敏なものであるのかも認識できました。ほんのすこしでも鋭敏に反応するのです。
「試薬ビンでザルツマン試薬をかってあけたら、もう赤くなっていた。光でどのくらい分解してしまうのだろう」(四ヶ浦)
「ザルツマン試薬はカップリング反応だ」(林正幸)
ダイオキシン
学校の焼却炉を使わない日はいつくるのだろう。塩素を含むプラスチックを燃やしたり、塩素を含まないプラスチックでも、ソースや食塩を含むものと一緒に燃焼させた時にダイオキシンは発生する。ダイオキシンの炭素・水素はプラスチックから、塩素はプラスチックや食塩などから供給される。プラスチックを燃やすといっても、300℃ぐらいで、ぶすぶすと不完全燃焼をしているとできてしまうようで、高温(800℃程度)で完全に燃焼させれば発生はかなりおさえられるそうだ。ダイオキシンが母乳からでて、日本は欧米の7倍?という話もある。発ガン、奇形児、精子減少、子宮内膜症・・・・と話が暗くなっていく。環境問題を話すと暗くな・チてしまう。暗くならにように授業ではもっていきたい。
「Our Stolen Future(奪われた未来)」の本が9月発売される。はやく読んでみたい。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」以来の本である。
「フロンは100年で分解するそうだ」(盛口)
ドイツの教育で、子供に話し、子供が大変だと親に話した。子供が理解し、次に親が理解し、行政がかわった。そして、町がかわった。そうなるように、子供に話している。
「アルミ缶をあける度に、アルミの小さな粉が缶の中に入るらしい」
「この粉は胃散でとけるぞ」
「これでアルツハイマーになるんなら恐いなあ」
「やっぱりビンでビールは飲もう」
(3)杉山さん()
鏡の製作(銀鏡反応)
ナイターでピンクのガラスづくりを紹介されました。ポイントは2つ。
1.着色剤(酸化エルビュームをつかう。入手方法はガラス工房の専門店で)
2.ガストーチGT−9000をつかう(最高温度1900℃、6000円程度。発売元 ヨシナガ株式会社 TEL03ー3864ー3951)
です。酸化エルビュームはやや高価ということですが、うつくしいピンクになっていました。PbOをつかうと、低温でできるが発色をじゃまするし、人体に悪影響。PbOをつかわないときれいだが、高温を必要とするため除熱もゆっくりにする必要があることです。
よい鏡の製作のポイント
1)マグネッチクスターラーを使って沈殿が消える点をしっかりみつける
2)塩化スズはつかったほうがよい
3)ブドウ糖は水にとかす
4)ガラスは5cm平方にきってもらった。(教材屋にたのむと高いのでガラス屋できってもらった。ただし、きった後は砥石でかどをとっておくこと)
「僕は文化祭の時に、教室の天井近くの窓1枚を鏡にした。その時のポイントは
1)Ag2Oからやった。
2)洗剤はアグネのLOCをつかった
3)まぜる前の2液をを氷水でよく冷やした」(松本)
「スライドガラスを洗うことなく、そのままやったがうまくいった。沈殿が消える点までの量はそれほど問題ではないと思う。冬うまくいって、夏場の実験で失敗したのは温度が問題ではないか。ゆっくり銀が還元されることが大切」(林正)
「科学の祭典でみたときは、茶褐色の沈殿がのっこっている溶液をあたためたガラスでやっていたよ」(山本)
「銀の廃液は本当に爆発するよ」(松本)
「銀も銅と同じく殺菌効果がある。繊維などにも入れてあるとちがうかな」
(4)沢田さん()
種子から天然発酵だてで藍染をおこうなう。
沢田さんは科教協の分科会でレポート、ナイター、合宿とふる参加でした。レポート「酸・塩基の授業 (15時間)」自主編成プリント具体的な物質観を身につけさせたい。有機酸をつかう。
塩としての大地「ゲンブ岩は塩基であり塩酸につけておくと酸性が弱くなる。石英は酸だ」(野曽原)
「塩基の恐さはぜひ教えたい。薄いアルカリに卵や脂肪など何でも入れてすこし煮るだけで溶けてしまう」(山本)
藍染は「お酒を入れるところがおもしろい。菌を育てているという実感がわいて、人が藍染で絞る度に、自分の心も痛められる想いがする。助手の先生と藍(愛?)を育てた。」と苦労話をいっぱい聞くことができました。
藍の種子を入手した所
徳島県小松島市中田町山神39ー1 東條 清一さん
TEL 08853ー2ー0352
パンフの発行者
徳島市勝占町中須27ー1 高田 豊輝
TEL 0886ー69ー1232
ちなみに藍は単年草なので、アルケ通信の中で沢田さんから藍の種子が送られてくることを期待します。
(5)四ヶ浦さん()
金沢大学の研究員になって、大学レベルのことに高校化学はどこまで通用するか
四ヶ浦さんは、難関?の試験をクリアーして、この4月から金沢大学のドクターコース(自然研究科)で硫黄芝をおって研究している。学校は1日半あけて、大学と高校との2足わらじで大変そうである。一番の喜びは高価な分析器がつかえることで、電子顕微鏡何とか分析器といったものである。まだまだ、自分一人で使えるまでにはいたってないが、使えるようになればいろいろなことをしたいと夢と期待に大きく膨らんでいる様子がうかがえた。
(6)林正幸さん()
インターネットの活用について
1)インターネットをアルケの活動の一部として認知する
2)林正幸のホームページでアルケ事務局の掲載をする
3)個人でホームページを作ろう
せきと家事で大変な中、OHPプロジェクターとスクリーンと電源ドラムと携帯電話(すべて個人で購入、おもいっきったらこんなもんです。といわれるものの)とコンピューターなど一切合切を持参されて、アルケの仲間に具・フ的にしめされる迫力に圧倒されて、アルケの中でのインターネットの仲間が増えることが確信されました。現在、会員の中でホームページをもっているのが、林さんと鬼塚さんでE−MAILを交換しているのが、野中と山本さんです。
このあたりから、睡魔に抗しきれず、寝てしまったので、レポートからの内容になり、その場の雰囲気を伝えれるメモがありません。ごめんなさい。
(7)伊藤さん()
物理1Aの自主編成プリント
すごく高度な内容のことを実験を中心として2時間続きで、ややスポット的な授業である。
(8)盛口さん()
化学は元素(分科会 レポート)
わたしの化学教育論
化学とは何を・何のために・どのように教えるのか
1)化学そのものを教える教科(19世紀の化学の遺産)
2)受験のために必要な化学 (大学にはいるために)
3)技術として必要な化学 (検査など)
4)市民として必要な化学 (生活防衛、子育て、教養、市民運動の力)
5)人間史ための化学 (文化、文明、生きる哲学を構築するために)
6)地球史としての化学 (母なる地球の理解なしに自然は守れない)
7)ホビーとしての化学 (ホモルーデンスなる人間の遊びの化学を)
8)未来のための化学 (2050年までは生きる生徒たちのための指針として)
私の学校の教頭先生から30年前のプリントを見せてもらった。
「俺が高校のときにならった時プリントやぞ」
みて、私が現在教えていることと、何も変わっていない。えっ、この30年間化学も、科学も進歩していないのか。と思ったが
「自分の安住の地がそこにあることを求めて、変化を望んでいない。」(盛口)
既存のことを教えていれば、とにかく自分の地も安住である。大学入試なり、教科書を使っていれば、やっぱり安住なのかも知れない。でも、世の中は変わっているようなあ。たまごっちも、ポケベルも、携帯電話も昔の高校生は持っていなかった。
(9)藤田さん ()
酸・アルカリ・塩の16時間(分科会レポート)
アルケナイター実験メモ (アルケナイター)
アルケ合宿メモ
いつもエネルギッシュなレポートです。生徒の渡すプリントの量、中味もすごい。よくこんなに新聞の資料があるもんだというぐらいある。情報量もすごく、現在の科学を教えてみえる。ちょっと示す演示実験も豊富であり、生徒の必ず考えさせたり、調べさせる努力を課題として与えてみえる。物質を通して化学を教えるという雰囲気と意気込みがつたわってきます。
ナイター実験は、
1)ヨウ化鉛の金色に光るニセ金ステック
2)クリスタル工房(テンヨー)の石に育てる結晶
3)チョークの化学(特に青チョークの銅フタロシアニンは濃硫酸にとける)
でした。これも、精力的に実験に取り組んでみえる姿が伝わって来ます。
合宿では
1)インジゴの合成(oーニトロベンヅアルデヒドからの合成)
2)銅フタロシアニンの化学
3)不思議な液泡(メタノールと石油をペットボトルに半々にいれたものにレーザーをあてるときれいにきらきら光る)岐阜物理サークルでした。
(10)鈴木さん ()
力についてのメモ
主に弾性モデルについての生徒にいかにわからせ、イメージさせるかの話でした。
(11)野曽原さん ()
「さがしもの実験」は楽しいぞ(分科会レポート)
ヨードチンキを使った実験(ナイター実験)
全て定性実験です。カルシウムはEBT溶液で、鉄は0.5MーKSCNで、糖はフェーリング溶液で、アミノ酸は1%ニンヒドリン溶液で、ビタミンちゃヨウ素ヨウ化カリウムデンプン溶液で、検出するのですが、生徒とともにいろいろなものをもってきて調べることに意外な発見や物質観を身につけさせるのがいいなあと思いました。ヨードチンキを使った実験はあざやかでした。きっかけは時計反応をキッチンでできないかからはじまったそうです。
1)ヨードチンキを加熱することで成分を調べる
2)ヨードチンキ+デンプンのりにビタミンCをくわえて青色を消す。
3)ヨードチンキのキッチン電池
「上質紙でスレンレスたわしをつつんでこれにヨードチンキを酸化剤として加えるのですが、どうしてヨードチンキを加えると上質紙に青い色がつくんでしょう。紙にデンプンがはいっているんでしょうか」
4)時計反応(ヨードチンキ+CCレモン+オキシドール+デンプンのり)
野曽原さんはブラスバンド部の合宿があるとのことで、アルケ合宿には参加できませんでしたが、夜中の3時頃までいろいろと話し合いました。前事務局の藤田さんは事務局の重圧から解放された安心感ためか、途中で寝てしまい、今回の事務局の野中は16Kg減量のために体力激減で寝てしまい、結局松本さんが司会をして頂きました。そのお詫びもかねて、アルケ合宿の様子をレポートしました。翌日は、朝、山本さんの車でばたばたと最寄りの駅まで送ってもらって何人かが帰り、残った野中、沢田さん、林さん、盛口さん、四ヶ浦さんで鈴木さんのレポートを聞いたあと、解散となりました。来年は福岡です。また、みなさんに会えるのを楽しみしています。
(文責 野中)
97A−002
差出人:山本 喜一
送信日:97年8月10日
宛 先:鬼塚 野中 林
件 名:信州でザルツマンテストをしてみました
こんばんは、山本です。
野中さん、アルケ合宿のメモをさっそく送ってくれてありがとうございます。一人一人の発言などを読むと、あの時のようすがよみがえってきますね。また、こういう形で合宿を記録しておいてもらうと、後々の参考になると思います。それから、事務局ご苦労様です。1年間がんばって下さい。
林さん、アルケの合宿でだいぶ遅くまで話がはずんでしまいましたが、その後、お体は大丈夫ですか。コンピュータ一式を持ってきてもらって、実際に見せてもらったおかげで、他の人がだいぶインターネットを理解できたと思います。実際、2,3人から、インターネットを始めたいという話を聞きました。このメールの仲間が増えるのも間近でしょう。
鬼塚さん、岩手はどうでした?何か収穫があったら、教えて下さい。来年の科教協の大会は福岡です。お金と時間が許せば、私も行きたいと思っています。
私は、合宿の後、妙高へ行き、そこから信州をまわりました。6日には、妙高から白馬に抜けようとして、山道を車で走り、途中で、笹が峰牧場というところに出ました。実は、災害でそこから先が通行止めで、白馬へはいけなかったのですが、この牧場、観光地化してなくて、なかなかいいところなので、車から降り
て、しばらく散歩することにしました。まわりはキャンプ場になっているのですが、牧場以外の人家がない山奥です。「ここにも、NOXはあるんだろうか」と思って、45リットルポリ袋にザルツマン試薬を入れて、さっそく空気を集め、反応させてみました。どうなったと思います?反応しないのです。30分、1時
間と時間がたっても、ザルツマンはほとんど赤くなりませんでした。なんだかうれしくなって、「ここは、本当に空気がきれいなところだよ」と、うちのヤツに説明しました。その牧場からまた妙高に戻り、今度は、宿をとってある鬼無里(きなさ)村というところに向かいました。途中、戸隠から、この村に向かう展望台で一休み。雲がなければ、北アルプスが一望できるはずなのですが、この日は雲がかかって見えませんでした。残念。でも、眼下には、このあたりの谷間の集落が、箱庭のように見下ろせました。「ここでザルツマンをやってみるか」と思って、再び、ポリ袋を取り出して、反応させてみました。今度は、うっすらとピンク色が付いてきました。「ああ、ここはNOXがあるのか。まばらにでも人家があって、たまに車が通るようなところは、やはり反応するのかな」と思いました。
反応しなかった笹が峰牧場は、四方を山に囲まれていて、フェーン現象が起こるため、梅雨がない場所だと看板に書いてありました。NOXも、山を登ってくるときに降る雨に溶けて、あの場所にはたどり着けないのでしょうか。そうだとすれば、NOXのない特別なエアーポケットのような場所になります。そうであ
るかどうかを調べるには、もっともっといろんなところでザルツマン試験をする必要がありますが。
こんな訳で、2カ所でザルツマンテストをしてみたのですが、空気がきれいだといわれているところにNOXがあるかどうかは知りませんでしたので、なかなか面白い実験でした。ただ、「簡単に定量化できる方法があれば、もっといろんなことが分かるはずだ」と思いました。NOXはその場所の人口や車の通行量も
影響するでしょうが、その日の気温や風向きにも関係あるはずですから。
それから、合宿をやった越前浜でもザルツマンは反応しましたよね。あそこの海岸の松は、日本海からの風の影響で、みんな海と反対方向に傾いていましたが、立ち枯れしているのもだいぶありましたね。海から吹いてくる風の中に、汚染物質が含まれているのでしょうか。そうだとすれば、発生源は日本海のはるか向こうの国なのでしょうか。それとも、松枯れは別の原因なのでしょうか。
97A−003
差出人:山本 喜一
送信日:97年8月12日
宛 先:鬼塚 野中 林
件 名:サリチル酸とアスピリンの語源について
こんばんは、山本です。
私がWINDOWSの動くパソコンを買おうと思った理由の一つは、インターネットで交流することですが、もう一つ理由があります。それは、持っている資料をコンピュータで整理することです。今まで、アルケの資料や「理科教室」の記事などは、「酸塩基」とか「酸化還元」などに分類し、ファイルして保存して
いました。しかし、色々な分野にまたがる資料もありますし、いざ探すとなると見つからないこともあります。また、サークルなどへ出かけた時は、資料を持ち歩くわけに行きませんので、お互いどうし議論や、質問に対して、「資料があれば、正確なことがいえるのに」と何度も思いました。そこで、資料をコンピュー
タに入れておいて、そのコンピュータもノート型にすれば、持ち運べるし、適当なファイル名をつけておけば、簡単に検索もできるはずだと思ったのです。ただ、問題はどうやって資料をコンピュータに入れるかです。スキャナで読み込んでテキストファイルに直す手もありますが、バグをとるのも面倒そうだし、理科に付き物の図や表はだめですよね。スキャナで読んだ画像そのものを保存しようかとも思ったのですが、かなりメモリを食ってしまうので、DVDが発達しないと実用的でないような気がします。そこで、とりあえず、自分が読んだ本や資料の中で、面白そうな部分をワープロで打って、保存してみることにしました。林さんの話では、ホームページを開けば、自分の資料の整理にもなるということですが、今、私が契約しているocnは、よく調べたらホームページのサービスをまだ始めてなかったのです。(契約者が、問題のあるホームページを作ると、プロバイダーの責任も問われるということから、NTTでは、どうするが議論しているようです。)
まあ、そんなわけで、今日もいくつかの資料を打ち込んでみました(これで、後々使える形で保存できているのかどうかと思いながら)。その中から、「サリチル酸とアスピリンの語源について」という文を送ります。何かの参考にしてもらえれば、幸いです。
18世紀にE.ストーンという英国の牧師がマラリヤ多発地帯を調査し、人々がマラリヤの高熱を抑えるために柳の樹皮を服用していることを知った。この柳の樹皮からサリチル酸が分離され、これに強力な解熱鎮痛作用があることが分かった。サリチル酸salicilic acidの名はヤナギSalixalbaの学名に由来する。
ところがサリチル酸自身には胃腸や腎臓に障害を与える副作用があることが分かったので、サリチル酸の解熱作用を失わずに、副作用をなくする方法が科学的に求められ、そのアセチル誘導体で目的を達することができた。これがアスピリンである。サリチル酸はヤナギの他に西ナツユキソウSpiraea ulma
riaにも含まれている。アスピリンaspirinのaは否定の意味を表し、天然のナツユキソウSpiraeaそのものからのものではなく、科学的に誘導したものであることを示すためにa+spirinでアスピリンと名付けられた。
日本化学会編、「高校化学の教え方」、丸善、(1997年)より
追伸
みなさんはコンピュータで資料を整理していますか?もし、うまいやり方があったら、教えて下さい。
97A−004
差出人:鬼塚 公志
送信日:97年8月12日
宛 先:野中 林 山本
件 名:コンピューターによる資料の整理について
みなさん、アルケ合宿ご苦労様でした。野中さんのメールで参加できなかった私もアルケ合宿の様子がよく分かりました。岩手での全国大会の報告は後ほどまたお知らせしたいと思います。実は仙台で化学展も見てきましたのでそちらも後ほど・・・。
私の場合は、HPを資料の整理に使っています。それまで、ノートに書き込んでいたのですが、探すのに手間取るし、字が下手なので後で読みにくいと言うことがありました。それを最初は一太郎で作成していたのですが、探して読み込まなくてはいけないので、次はHPにしてみようということになりました。HPを
つくると、リンクが張れるのでこの資料はここにリンクできるというようなことができるし、写真や図もスキャナーをつかうと張り付けることができるので、なかなか重宝しています。(それを現在はインターネット上に公開しています。) 元の形式(HTML形式の文書)だけを作っておくと、それに新たな資料を張り付
けつけるとどんどん増やすことができます。
検索ということを考えるとHPは難しいので、桐とかACCESSなどのデータベースを使うと便利なようですが、こちらは、勉強しましたが使いこなすのが難しく、思ったように資料が検索できなかったので現在は使用していません。
資料をテキストファイルに直すことがありましたが、私の場合「読んでココver3」を使っています。資料を打ち込む時間が短縮できています。バグの件ですが、慣れてくると同じような間違いをしますので、バグのできる部分が予想できます。同じ間違いは一太郎にコピーして「置換」という方法で全部置き換えています。
追伸
理科年表のCDは、同僚の先生によるといいと言うことですが、もしお持ちの方がいらっしゃいましたらその感想をお聞かせ願えればと思います。今どうしようか悩んでいます。
化学用語辞典のCDはありそうでないですね。発売されるとその値段にたぶんびっくりするとは思いますが・・・・!
明日から帰省しますので、しばらく返事が書けませんがご了承下さい。
97A−005
差出人:林 正幸
送信日:97年8月17日
宛 先:鬼塚 杉山 野中 山本
件 名:個人のデータベースについて
こんばんは、林です。
野中さん、アルケ合宿のくわしい報告をありがとう。これは1号のプレ通信に使えますね。そして「アルケミストの会のホームページ」の「通信資料」にも組み込めます。もちろん、そうするかどうかは野中さんで決め手ください。なおホームページに掲載した電子メール「アルケ合宿」を手直して利用したい場合は、そのソースファイルを修正してメールで転送してもらえると簡単です。
山本さんのザルツマンテストは行けそうですね。最初は紙の不純物が気になりましたが、これはアルカリろ紙法より優れているように思います。機会があったら、自分の授業でも使いたいと感じています。
鬼塚さん、私は理科年表にCDを持っています。理科年表は化学便覧と並んでよく参照するので購入したのです。でも意外に利用していないのが実情です。それは私の気まぐれもあります。もし鬼塚さんの方で「こんな資料を作れないか」という提案があれば、喜んで対応します。
私としては、インターネットによる活動が認知されたということで、アルケミストのホームページを刷新しました。ご意見やアイデアをいただきたいところです。
#個人のデータベースについて
これは私にとっては永遠の課題のように思えます。たとえば録画したビデオを利用するためのデータベースを作りました。8単位の基礎科学という教科書づくりを構想した時期(今から15年程前)には、その章建てだけの引き出しを準備して、そこに資料を蓄積しました。新聞のスクラップもチャレンジしました。カードづくりを試みたこともあります。しかし現在まで10年以上長続きしているのは、やっと日刊工業新聞のスクラップのみです。
なぜ、こんなことになるのでしょうか。確かに、自分のために便利なデータベースを蓄積して行けたら、教材づくりに大きな力を発揮することでしょう。ところでデータベースにはそれを構成する視点を欠かすことができません。しかし私(たち)の授業の視点はどんどんと変化してしまうのです。そしてそれこそは望ましいことです。だから数年も待たないうちにデータベースは陳腐化するのです。もちろん新しい視点で再構成すればよいのですが、それには相当の時間を要します。しかもそれがいつまで価値を持ち続けることやら・・・・・。
いまでは、私は短期、ワンテーマ毎のデータベースが合理的と考えています。それはデータベースと呼ぶより、「資料集め」とでも言う方がふさわしいものです。記憶をたどって本やアルケ資料などをひっくり返し、またひとに訊ねたり、最近ではインターネットを利用して調べることもできます。そして教材やレポートなどができます。
ここで新しい課題が登場します。それは「自分が作成し利用した教材やレポートというデータをどう保管していくか」です。私はむしろこちらに関心があります。そしてそのためにホームページが役立つと提案しているのです。これとてそう簡単ではありませんが、私は「私が好きな実験」と「私の教材と主張など」に整理していこうとしています。ホームページのよい点は修正や削除・追加が容易であることです。またすぐ利用できる、つまり「動態保存」ができることです。それから、当面公開しない部分はアップロードしなければよいのです。それでも自分だけはブラウザーで、ホームページに掲載しているものと同じように扱うことができます。ちなみにホームページの価値はデータベースだけではないことも強調したいです。
なお、3つの教訓を書いておきます。
(1)過去ではなく未来の資料を対象にするようにする
(2)少なくとも2、3年に一度は再整理をする
(3)古い資料は思い切って捨てる
です。
皆さんそれぞれに夏休みに過ごし方があると思いますが、今年の私の第一は「奥様孝行」です。すで書いたように、彼女は始めて外国に行くことになりました。長年の夢が実現したわけで、私としては後顧の憂いが無いように、しっかり専業主婦を果たすことです。やってみるとこれも勉強になります。炊事、洗濯、掃除、庭の手入れ、整理整とん、おふくろと息子の世話・・・、すべてを一人でやり切ると不思議と満足感があります。しかしこれが何年も続くとなると別でしょう。今回は20日ほどで、明日は彼女が帰国します。
というわけで明日からもうひとつの夏休みの課題に取り組もうと考えています。それは、自分を励ます意味でアルケ通信にもくり返し紹介してきたことですが、「酸化と還元」の授業プランをまとめることです。実のところ酸化数の扱いを迷っています。受験問題や教科書の内容からするとほとんど意味をなさない状態ですが、このごろ元素の陽性・陰性と連結することに気付きました。そもそも化学反応はイオン反応ないし求核・求電子反応と、ラジカル反応に大別できます。このあたりに焦点を当てて活用できないかということです。完成したら、せひ議論をしてもらいたいと願っています。
ではまた。
97A−006
差出人:林 正幸
送信日:97年8月17日
宛 先:杉山 美次
件 名:NIFTYからインターネットへの電子メールについて
こんにちは、林@愛知です。
見出しの件については友人に問い合わせたところ、次のような返事がきました。
<引用>
Niftyからインターネット経由で林先生あてにメールを送る方法は、次の通りです。
TO:INET:masasuma@zzz.or.jp
SUB:メールの送り方
(本文)
/POST
つまり、通常のNifty間の送信方法であるTO:とメールアドレスの間に、INET:をいれることになります。あとは全く同じですね。
ではまた。
<以上>
参考にしてください。そしてメールを待っています。
97A−007
差出人:野中 直彦
送信日:97年8月17日
宛 先:鬼塚 杉山 林 山本
件 名:圧縮は危険
圧縮は危険!!
HPのために、はりきって、MOやら、デジカメを買って接続しようと思って、HDにスペースが少ないため、圧縮をかけたら、ハングアップで動かない。結局、フォ−マットしなおしました。今までのデ−タもなくなってしまいました。(あんまり、たいしたデ−タはないんだけど)悲しい。2度と圧縮なんてするもんか。それから、なぜかSCSIとWindowsPlusとの相性が悪く、ここでも「PS-2がなんやら、かんや」でハングアップ。やっとコンピュ−タが復帰したところです。
97A−008
差出人:林 正幸
送信日:97年8月17日
宛 先:鬼塚 杉山 野中 山本
件 名:1年前のコンピュータトラブルのひとつを紹介
こんにちは、林です。
野中さん、ホームページ立ち上げに向けて戦いが始まりましたね。私もインターネットとパソコン通信を手なずけるのには、いくつも苦労しました。エールの意味で、当時私が友人に書いたメール「パソコン通信は恐怖のドラマだぜ」を贈ります。
<引用>
昨日船橋さんから、NIFTYの方にメールとポケコン用ソフトを送ったと電話連絡があった。
実は一度はつながったNIFTYだが、インターネットに取りかかった初期の段階で、かみさんが引き起こしたトラブル(今から思うと、本当にトラブルだったか、私の対応能力不足だったかは、定かではない)から、WINDOWS95を再インストールする際に、当然のことながら「消滅」していた。
こうして、前回は勉強不足だったこともあって、本を読みながらの再インストールとあいなった。私のソフトはたまたま購入したパソコン通信の本に付いていた「秀ターム」である。そして首尾よく彼のメールの一方を受信することができた。NIFTYへの接続そのものには、大した苦労はなかった。もうひとつのメールはバイナリーなので、一度切断してさらに本をよんでみることにした。そして問題の2回目のログオンが始まった。
電話がかかったので、「さて」と画面をよく見ると、秀タームが二重に開いているではないか。「ひとつは消しておいた方がよいぞ」とファイルを閉じた(すこしあわてたので、実際にやったことは違うかもしれない)。ところが両方とも消えてしまった。「仕方ないなあ」ともう一度アイコンをダブルクリックした。画面が対応しないので、「電話が切れたのだ」ともう一度「電話をかける」を実行した。すると、恐怖のメッセージ
「未知のエラー」
が出現した。要するにソフトも意識していないエラーなんだ。「仕様がないなあ」ともう一度電話をする。ところが結果は同じである。くりかえしトライしてもいつも答は同じ「未知のエラー」ではないか。不安が心の中をよぎる。「電話がつながったままではないのか。」 ちなみNIFTYへのアクセスポイントは岐阜、このまままでは市外料金がどんどん増えていく。
「そうだ、インターネットへつないでみればそのことが分るかもしれない。」 それに別のソフトでのアプローチで事態は改善されるかもしれない。しかしそれは甘かった。
「モデムが別のプログラムで使用されていて接続できません。」
いかにも冷たい返事である。NIFTYにログインしてまだメッセージを交換している最中に「秀ターム」を終了したので、モデムが宙ぶらりんになってしまったに違いない。加えて、インターネットの「ダイアルアップ」ソフトを終了しようとしたら、「切断中」の画面で止まってしまって動かない。「おいおい、インターネットもいかれてしまったのか。」 モデムのプロパティを調べても異常は見当たらない。「モデムを一度はずすべきか。」 しかしそれはもっと深刻な事態に向かうかもしれない。「待て、待て。」 焦りと恐怖が体の中を走る。顔が青ざめ、冷や汗がにじんでくる。「今までの長い努力は何だったんだ。」 プロバイダーまで出向いて「マイクロソフト・イクスチェンジ」を入れ直して(「なぜかサーバーのデータが消えていました。」ということだが、もとより私の身に覚えはない)もらいさえした・・・。
「そうだ、「秀ターム」のヘルプを見てみよう。」 しかし本当に困ったときには訳に立たないのがヘルプなのであります。しかしあれこれやっているうちに、ダイアルアップだけは終了していました。きっと起こった事態に、プログラム自身が戸惑っていたのでしょう。
ソフト上では電話は切れていることになっているが、あてにならない。NTTに電話して確かめて切ってもらうしか方法はない。ところが通信専用に引いた電話だから、番号なぞただの一度も使ったことがない。番号を忘れてしまっている。契約に行ったのはかみさんだが、あいにく彼女は名古屋へ出かけている・・・。
「落ち着け。焦ってもどうにもならない。」ここはひとまず、庭に水でもまこう。そしてノートパソコンのふたを閉じたのです。ところが、いつもと違って10秒待っても20秒待っても電源ランプが消えない。ふたを開けてみると、案の上、画面はもとのまま。それに何故かマウスが動かなくなってしまっている。「ちょっと待ってくれ、マウスが動かなかったWINDOWSを終わることさえできないではないか。」 このままでは、WINDOWSを再インストールすることさえできない・・・。正しく、どんどん泥沼にはまっていくようである。夢であってほしいと思っても、目はしっかりと覚めている。
「そうだ、リセットすれば回復するのでは・・・。」 設定の一部が壊れても、何も動かないよりはましである。ところが、ボタンを押しと、メモリーチェックのあと画面はいつまでたっても真っ黒のまま。「もういかん。」 部屋の中をおろおろと歩きまわる。
しかしここから事態は改善して行ったのであります。「そうだ、フロッピィディスクドライブに「秀ターム」のフロッピィが入ったままだ。」 そこにはシステムは入っていない。すこし光明が差した気がした。そこでフロッピィを抜いてもう一度リセットすると、コンピュータは何事もなかったかのごとく、WINDOWS95を立ち上げました。
まずインターネットに電話をする。いつものようにホームぺージが覗ける。次にNIFTYにつないでみる。うまくいって船橋さんのバイナリーソフトがダウンロードできる・・・。
結果的には何も問題も起こらなかったようです。しかし、振り返ってみるとわずか30分程度のこのドラマ、なかなか見ごたえがありました。
<以上>
(後略)
97A−009
差出人:杉山 美次
送信日:97年8月17日
宛 先:鬼塚 野中 林 山本
件 名:林さんへ
今回のアルケの会に参加して、環境についての授業が大切だということがわかりました。いままで何もやっていませんでした。皆さんの素晴らしい実践に(環境以外でも)触れて、唯々茫然として新潟から帰ってきました。これではいけないと、焦燥感を今回は特に強く持ちました。理屈なしで、初歩的なことからでよいから、とにかくまず一歩を踏出すことにしました。
1、2学期からの化学の授業で、新聞の“切り抜き記事”を利用し、“何のために化学を学ぶのかを”私自身も生徒と一緒に考える機会を持つようにする。
2、CODを使った授業を行う。そのためには、CODについての勉強と(私自身ほとんどわかっていない)簡単に実験(演示)できる方法の工夫を行う。
3、この8/25から、長野に家族旅行するので、山本さんと同じように、空気の汚れを調べてみる。
アルケの合宿に参加してやっと、アルケミストの会に入ったことを自覚しました。始めは、皆さんの実践を自分の授業等にできるだけ使っていこうと思います。そのことで、実践者の意図や情熱を理解でき、自分への大きな刺激になるような気がします。とにかく、今は、理屈より実践しなくては---------。
インタ−ネットのホ-ムペ−ジは、「マック」か「ウィンドウズ」でないとニッ フティからのアクセスは難しそうです。財政的に厳しいが、思い切って、一式新しく購入するつもりです。9月の中ごろには、何とかなるでしょう。
1997.8.17 横浜市立南高校
杉山 美次
97A−010
差出人:山本 喜一
送信日:97年8月19日
宛 先:鬼塚 野中 林
件 名:ネットスケープでメールのソースをテキストファイルにするには?
今日は、山本です。
夏休みで多少時間がありますので、色々なソフト操作して、使い方を調べたり、自分のデータベースを作ったりしています。で、一つ分からないことがありますので、教えて下さい。それは、ネットスケープナビゲーターで送受信したメールをテキストファイルにしたいのですが、どうすればよいかということです。今の設定は、メールのソースを秀丸エディターで表すようにしているのですが、日本語が化けてしまって、意味不明の記号が並んでしまい、それをどうすれば日本語として表示してくれるのかが分かりません。どなたか、おわかりでしたら、教えて下さい。
データベースづくりの方は、林さんや鬼塚さんのアドバイスから、私もHTMファイルにして、リンクを張って保存しようと思って、HTMLの命令を勉強しながら、少しずつつくっています。NTTがホームページのサービスを始めたら、その中からいくつかを形を整えて掲載したいと思っています。ところで、今日、”ポリエチレン.HTM”という名前のファイルを作り、ネットスケープで表示させようとしたら、”ファイルが見つかりません”という警告が出て、表示してくれませんでした。「おかしいな」と思って、あれこれやってみたのですが、ファイル名の中にカタカナの”ポ”という文字があると、こういう警告が出るようです。”ポ”を削除すると、何事もなく表示してくれますが、”ポ”がファイル名のどこかにあるとだめなのです。これは、ネットスケープのバグでしょうか?
97A−011
差出人:鬼塚 公志
送信日:97年8月19日
宛 先:杉山 野中 林 山本
件 名:全国理科教育大会と化学展について
こんにちは、鬼塚です。先日行って来た「全国理科教育大会」と「化学展」について簡単に報告します。
「全国理科教育大会」岩手大学 8/4〜8/6
なかなか興味深かったのは特別講演でした。「南極から見た地球環境」と題して総合研究大学院大学数物科学研究科教授(国立極地研究所資料主幹)の 江尻全機 氏の講演でした。南極の観測隊として参加した江尻氏が南極観測隊に参加するまでのいきさつ、南極での生活・訓練などを交えながら現在の地球環境がどう
なっているのかを講演されました。その中に気になったのが、つぎのような事です。「地球上の生物はNOxを生成しており、そのNOxがオゾンを破壊するのをくい止めている」この話を聞いて、前半は硝酸菌とか亜硝酸菌などが関係しているのかなと思っていると、NOxがオゾンを破壊するのをくい止めていると話が進んだので本当かどうかちょっとあやふやですが、本当にそういわれたとしたらすごいことですね。酸性雨で問題になっているNOxが実はオゾン層の破壊をくい止めている事ですから。(話が曖昧なのにこんな話題ですみません。もし間違っていたら削除して下さい)
最近聞いた講演の中では江尻氏の話はおもしろく、高校生に聞かせても面白いのではないかなと思いました。90分という時間もあっという間に過ぎたぐらいですから、もし皆さんの学校で講演を頼まれてもいいのではないでしょうか。おすすめです。
発表内容は発表された方々の熱意が伝わりいい刺激になりました。
「化学展」仙台市科学館
化学の歴史から最新の科学技術を見ることができ、興味深い物でした。その中で気づいた物を2点ほどあげます。
「PETボトルからブローチづくり」
0.5cm各に切ったPETボトルを金属製の容器に入れる。それを電熱器の上に置いて融かし、融けたらお菓子やオモチャの型に流し込む。20分ほどで固まるので取り出し、絵を描いて出来上がり。PETボトルのリサイクルで授業でも使えるかどうか今度試してみます。
「ケミカルショー」
ケミカルショーは5種類あるそうですが、私の見たのは「ヨウ素デンプン反応」でした。色々な食品に薄めたヨードチンキをかけ青紫色に変化するかどうか予想させて実験する。ハムやプリンなど最近の食品にはデンプンを入れてごまかしているので原材料名を見る癖をつけ、賢い消費者になりましょう。また、色々な紙にもデンプンをかけて色の変化を見るものでした。不手際な部分もあり、少し聴衆がザワザワする所などがありました。人に見せ、理解させるのが難しいなということを気づきました。これからの自分の授業などでもただ実験をするだけではなく、聴衆(私たちでは生徒)の心をぐっとつかみ、何を伝えて行くのがをこれからまた考え直さなくてはいけないなと思いました。
「ネットスケープからテキストファイルにするには」
私の場合、テキストファイルにしたい文章を左クリックで指定し、「編集」→「コピー」でクリップボードに格納しておきます。その文章を例えば一太郎で使いたいときには、一太郎上で「右クリック」→「貼り付け」で一太郎に写して利用しています。この方法はホームページにも利用できるので朝日新聞の「天声人
語」集を作ったりしてよく使っています。
「HTMLファイルについて」
UNIXでは、大文字、小文字の区別をするためにHPもそのようになっているようですが、DOSではこの区別をしてくれません。またDOSのファイル名は半角8文字でしか認識しません。そこで私の場合、ファイル名をすべて半角小文字にしてしまい、ファイル名も半角8文字になるようにしています。そのため
ア行だったら「a-001.htm」、カ行は「ka-023.htm」というようにしています。その中でもっと詳しく内容を説明するには「sa-015-1.htm」のようにしています。
97A−012
差出人:野中 直彦
送信日:97年8月20日
宛 先:鬼塚 杉山 林 山本
件 名:ネットスケ−プについて
私も初めはネットスケ−プを使っていましたが、現在はインタ−ネットエクスプロ−ラ−ばかりなので、山本さんのバグはわかりません。
ワ−ドを利用して、htmlにしています。普段は一太郎をワ−プロでつかい、ワ−ドに貼り付けや、読み込んでから、保存をhtmlにする方法でHPができないかと模索中です。
97A−013
差出人:山本 喜一
送信日:97年8月20日
宛 先:鬼塚 杉山 野中 林
件 名:ザルツマン試験綿について
こんばんは、山本です。
鬼塚さん、岩手の報告ありがとうございます。「ペットボトルからのブローチづくり」は、リサイクル実験として、授業に持ち込む意味がありそうですね。いつか、この夏の科教協のレポートのはじめの部分を送りましたが、そこに書いたとおり、これからの化学は「楽しく」「分かる」だけではなく、環境や健康のことに触れ、自分たちの生活のしかたや社会のあり方を、考えさせる内容にする必要があると思っています。
そのことに関係するのですが、アルケの合宿で紹介しました「ザルツマン試験綿」ですが、けっこう使えそうですので、お知らせします。これは、手のひらサイズのチャック付きポリ袋に、脱脂綿を5cm角くらいにちぎったものを10個ほど入れ、そこにザルツマン溶液を10ミリリットルくらい入れて、脱脂綿に溶液をしみこませ、空気を追い出して、チャックを閉じたものです。合宿の時、ザルツマン溶液の保存は遮光して、冷たいところでなければならないと林さんから指摘を受けましたので、さらに、遮光する意味で、チャック付きポリ袋全体をアルミホイルで包みました。ただ、それを冷蔵庫に入れるようなことはせず、室温に放置しておきました(こういう形で、生徒に持たせたいと思いましたので)。そして、10日ほどそのままにしておいて、さっきアルミホイルを開けてみたのですが、ポリ袋の中の脱脂綿はほとんど赤くなっていませんでした。そして、脱脂綿一つをとりだして、部屋の空気にさらしたところ、10分ほどで赤みを帯びてきて、30分後には、真っ赤に変わり、ちゃんと反応しているようでした。うちは農村地帯で、夜ともなれば、車の音もほとんど聞こえないくらいの田舎なんですが、ちゃんと汚染されているですね。イヤになっちゃいますね。ともかく、この気温が高い季節に、10日間室温で保存できましたので、授業で生徒に作らせて、各自に持ち帰らせ、家で実験させられるのではないかと思っています。
それから、ろ紙にザルツマン溶液をしみこませると、窒素酸化物を吸着しているらしく、空気にさらす前に赤くなることも、合宿でやりましたが、脱脂綿でも、ものによっては赤くなるものがあります。店で買ったばかりのものでもそうです。たまたま、学校にあった脱脂綿は赤くならなかったのですが、これでは、いつでも試験綿をつくれるわけではありませんので、何か良いものを探したいと思っています。
ネットスケープのメールの件では、鬼塚さん、ありがとうございました。「編集」を使うのは、気づきませんでした。でも、ヘルプを読めば書いてあったはずですよね。ともかく、テキストファイルに落とせるようになりました。それから、HYMLのファイル名ですが、半角小文字を使うのが普通なようですから、日本語でファイル名をつけてはいけないんでしょうね。でも、データベースとして使うなら、日本語で名前を付けておいて、WINDOWSの「検索」でも探せるようにしたいと思いましたので。
97A−014
差出人:野中 直彦
送信日:97年8月24日
宛 先:鬼塚 杉山 林 山本
件 名:デンプンと紙
野曽原さんが言っていた「紙にデンプンがぬってあるのか」は、ほとんどすべての紙にデンプンが塗ってあるそうです。新聞紙にも塗ってあるので、よう素デンプン反応をします。これは、インキの粘り気があるために、インキとセルロ−スでは、セルロ−スが負けてインキにセルロ−スを取られてしまうので、インキの粘り気に負けないようにほとんどの紙にデンプン(とうもろこしデンプン)が塗ってあるとのことでした。
97A−015
差出人:野中 直彦
送信日:97年8月24日
宛 先:鬼塚 杉山 林 山本
件 名:ダイオキシンと製紙工場
製紙工場からもダイオキシンが発生するという論文がだされて、製紙工場では改善をすすめている。漂白するために塩素を用いていたのを、今ではNa2Sで還元漂白しているそうです。だから、現在の漂白してある紙からは、塩素はほとんど検出されないとのことでしたが、本当のところはわかりません。
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