差出人:山本 喜一
送信日:97年3月16日
宛 先:林 正幸
件 名:ナイロンの合成について

 林さんこんにちは。こちらは、インターネットエクスプローラーでメールを設定したら、どういうわけか、通信速度が低下してしてしまいました、どうしようかと思ったのですが、この際、ハードディスクをインストールし直そうと思い、あれこれやっているうちに、時間ばかりがたってしまいました。
 さて、林さんのナイロンの合成についてですが、僕は以前、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸クロライドで6,6−ナイロンを作る実験をしたとき、糸状のナイロンができなかったことがありました。そのときは、サークルの人から、アジピン酸クロライドの代わりに、セバシンサンクロライドを使うとうまくいく と聞き、それで実験しました。そのときはうまくいったので、林さんのような経験はありません。
 その後、アジピン酸クロライドでうまくいかなかったのは、溶液の濃度が低かったためであることがわかり、それ以来ずっとアジピン酸クロライドで実験しています。溶液の組成は次の通りです。これは教科書に載っている組成です。
・水20ml + 水酸化ナトリウム1〜2個 + ヘキサメチレンジアミン2g
・ヘキサン30ml + アジピン酸クロライド1ml
 なお、私はこの溶液を生徒に作らせていますので、林さんの「濃度をいい加減にしないことが大切と聞いている。」という部分は、どうかなと思っています。昨日この組成で、もう一度予備実験してみたところ、約5mのナイロンができました。
 同じ溶液を各班に配っても、うまくいかないところがある理由はよくわかりませんが、溶液の濃度をもう少し上げれば、全部うまくいくようになるのではないでしょうか。