差出人:山本 喜一
送信日:97年6月22日
宛 先:鬼塚 野中 林
件 名:ダイオキシンについて(2)

こんばんは、山本です。
 最近、ダイオキシンについては「ダイオキシンとゴミ焼却」(現代化学、7月号)という報告文を読み、昨日は、NHK教育テレビの「サイエンスアイ」という番組で環境ホルモン汚染についてと、「BS討論」でダイオキシンについての番組を見ました。
 鬼塚さんからもダイオキシンについてのメールをもらいましたが、今回はこれらの情報から、何点かを書いてみたいと思います。なお、「BS討論」はビデオをとりませんでしたので、うる覚えのところもあります。

「ダイオキシンとゴミ焼却」(現代化学、7月号)より
 塩化ビニルなどの有機塩素化合物は、水酸化ナトリウムを食塩水の電気分解で作るときの副産物として生じる塩素の処理法として、増産されてきた。電解法による水酸化ナトリウム生産を続けるのであれば、塩ビの生産を中止するわけにはいかない。そこで、この論文を書いた村田徳治さんはフェライト法による製造を 提案。

NHK教育テレビの「サイエンスアイ」より
 次の物質のように、環境中で、女性ホルモンと同じような働きをするものが、分かっているだけでも70種ある。
 有機塩素化合物(PCB、ダイオキシンなど)、農薬・塗料(DDT、有機スズ)、重金属(Hg、Pb、Cdなど)、プラスチック関連(ビスフェノールA、フタル酸エステル)、洗剤(ノニルフェノール) これらは、ごく微量でホルモン異常を起こす。例えば、有機スズは急性毒性10^−5g/l、であるが、ホルモン異常を起こす量は10^−9g/lである。
 例としては、
・アメリカのフロリダのワニのペニスの大きさが1/2である。DDTによるものと思われる。
・イギリスのローチという淡水魚には雌雄同体が多い。界面活性剤の一種が原因と思われる。
・油壺のイボニシという巻き貝はすべてが雄である。有機スズによると思われる。
・イルカやアザラシなどの海洋性ほ乳類の流産、不妊が多い。愛媛大学の分析では、イルカの脂肪には海水の1000万倍のPCBが蓄積されていることが分かった。
そして、人間では、デンマークの国立大学病院から、ここ50年間で精子が42%減少し、活動も弱いという報告があった。
 アメリカやデンマークなどでは、これらの物質に対する規制が始まった。

「BS討論」より
・現在日本では、都市ゴミ焼却場から、年間3.5kgくらいのダイオキシンを排出している。ゴミ焼却場の排出基準をとりあえず80ng/m^3として、それ以上の焼却場には対策をとり、ダイオキシンの年間排出量を95%減らす。その後、ゴミ焼却場の大規模化、新技術の導入により、排出濃度をヨーロッパ並の 0.1ng/m^3にする。こうすれば、99.9%のダイオキシンを減らせる。(厚生省の人の発言)
・日本人は、魚介類からダイオキシンが入ってくる場合が多い。魚の中のダイオキシン濃度が、現在の2倍になったら、魚を食べられなくなる。(愛媛大の教授)
・学校の焼却炉は所沢市でも使用を中止し、東京の教育委員会も検討に入っている。
・ドイツでは1991年にゴミ焼却場からのダイオキシン濃度について規制値をもうけ、対策をとってきた。日本の環境行政は、10年遅れている。

 以上、いろいろな情報を得ましたが、ダイオキシン対策については待ったなしで、今すぐ対策をとらないと大変なことになるという認識では、一致しているようです。学校の焼却炉も使わない方がいいと思いましたし、ダイオキシンについては生徒にも伝えて、今後の自分たちの生活のあり方を考えさせるべきだと思い ました。