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06A−081
差出人:町井 弘明
送信日:07年1月31日
件 名:RE:「高校化学授業プラン研究会(仮称)」について
林さんの熱意に敬意を表します。私も大学で週1回化学入門を90分10回やっているので、まだ現役です。愛知県に遊びに行く口実ができるので参加します。総合の視点を持った化学教育、原子論を武器にした化学教育、生活を批判的に見直す武器としての化学教育。など書いてみたいものです。
06A−082
差出人:野中 直彦
送信日:07年2月5日
件 名:養護学校です その48
ちょっと落ち込んでいました。それは、養護学校を卒業しても中卒あつかいやよ言われた言葉でした。誰が、そんなことをいい始めたたんでしょうか。そして、多くの人もそれを否定しなかったんでしょうか。そうしたことが、まちがったことを是認してしまったのではないでしょうか。
養護学校を卒業は立派に高校卒業なんです。現在は、社会生活を目標にしたカリキュラムが養護学校の高等部では展開されていますが、今後は、アスペルガーや高機能の自閉症の子のための、対応をきちんと模索していくことが大切だと思っています。どこまで、できるかわからにけど、自分なりに模索していきます。
06A−083
差出人:野中 直彦
送信日:07年2月9日
件 名:RE:「高校化学授業プラン研究会(仮称)」について
私も参加してもいいでしょうか。まだ、人数とか余裕があればお願いします。高山からでも、バスで往復5時間5000円で参加します。
06A−084
差出人:野中 直彦
送信日:07年2月9日
件 名:養護学校です その49
今日の、阿部さんの質疑応答でいやになりました。現実は、障害者自立支援法のために措置と契約が違ったことを以前に報告しました。そして、給食費を払わない生徒の%がどうのこうのがありました。
私の学校の給食費を納めない割合はぐーと高くて、4%近くだったお思います。学校納入金が払えません。ならば、給食は食べられませんとは言えません。そして、あなたには卒業記念品はありませんとは、やはり言えません。
で、どうするかというと、働く教員のカンパできりぬけましょうという提案が近くなされるというのではありせんか。これって、確かにその場を切り抜く最前の方法かもしれませんが、どこかおかしいと思いませんか。どう提案していけばいいのでしょうか。
06A−085
差出人:藤田 勲
送信日:07年2月9日
件 名:金箔の透過光について
四ケ浦さんの得意分野でしょうが、ちょっと面白かったので紹介します。ご存知のように金箔の透過光は青ですね。でも、金メッキを無電解でプラスチックに作った時の透過光はそのメッキの厚さによって変わるようで、薄いと緑、少し厚いと青緑、さらに厚みを増すと青になります。この時の反射光、すなわち金メッキの色は初めがくすんだ感じの金色、次が少し明るい感じの金色、透過光が青の時がいわゆる金色に近い感じ、すなわち金箔の色になります。
どうして金メッキの厚さによって透過光の色が変わるのでしょうね。不思議ですね。高い金化合物を買ってチビチビやった実験、とはいっても300mlのペットボトルにメッキしましたから豪華は豪華ですが、ですからいい加減かもしれません。因みに、銀メッキの透過光は青紫、銅メッキのは緑です。
金、銀、銅と3色揃ったペットボトルはなかなか見事ですよ。3学期の理科予算の余りでやってみました。
06A−086
差出人:藤田 勲
送信日:07年2月10日
件 名:黒色火薬の反応性について
安房塾で黒色火薬は強く混ぜても大丈夫だよという話をした手前、では何故大丈夫なのかということが気になっていました。古い本には次のように書かれています。
「摩擦と打撃を同時に加えると発火する恐れがあるといわれている。」(須藤秀治ほか『火薬と発破』、オーム社、1971)
「摩擦、衝撃、静電気にも敏感である。」(中原正二、『火薬学概論』、産業図書、1983)
「摩擦や打撃によって発火しやすい」(佐々宏一、『火薬工学』、森北出版、2001)
このように、古い本では控えめに発火の恐れあり、だったものが新しくなるにつれて断定的な表現に変わっているのがわかります。これは新たに実験をやってみて、発火・敏感と断定できたから表現をこのようにしたとは思えません。実は黒色火薬の記述は後者2つの記述はほとんど『火薬と発破』の引き写しになっています。勘ぐれば、恐れありとそのまま書くのが面倒くさいから省いたと見られなくもありません。これでは新しい本だけを見た人は黒色火薬は混ぜる時に注意しなければと思うのも無理はありませんね。
そこで実際に試してみました。黒色火薬を金床にのせて思いっきり金づちでたたくのです。でもいくら叩いても一向に発火しません。硝石とイオウの2種混合にしても発火せず、硝石と木炭の2種混合でも発火しません。したがって、私は黒色火薬は混合・打撃による発火はないと見て良いと思います。
でも、硝酸塩はこれで全て安心だと思わないでください。硝酸アンモは混合・打撃による発火の事故は多数報告されています。わたしもさっきと同様に叩いて見ましたが、リンとの混合物は爆発しました。だから「硝酸塩は爆発するものとしないものがあるが、いちいち面倒くさいので全て危険だという風に教えた方がいい」という発想
は非科学的な態度だし、認識の発展にもつながらないと思います。
では、なぜ硝石は安定で硝安は不安定なのか。これが問題ですね。あれこれ考えていますが、皆さんはどう考えますか。
06A−087
差出人:林 正幸
送信日:07年2月10日
件 名:有機化学の組み立て
こんにちは、林です。
町井さん、野中さん、「化学授業プラン研究会(仮称)」への参加表明、たいへんうれしいです。ただし野中さん、この春に第1回ではなく、どのような研究会にしたらよいか、まず皆さんの意見を集約したいのです。提案によっては秋に第1回ということもありえます。そして町井さんのメールから、会の名称は「高校」を省いた方がよいなと思いました。
藤田さん、金の厚さと色ですが、うすいと赤側の色が吸収され切れずに色が変わるのではないでしょうか。ちなみに色というのは複雑ですね。以前に高校生からメールで「硫黄コロイドは、始めは白色なのに、次第に黄色になるのは何故か」という質問を受けたことがありますが、うまく答えれられませんでした。いつか勉強して「光と色の化学」という講座プランをつくりたいと考えています。
そしていま「有機化合物の世界」というプランを構想しています。この1週間はフィーザー&ウィリアムソンの「有機化学実験(8版)」を読みました。これは学生時代にも使いましたが、随分と分厚くなり、化学研究の進歩をうかがわせます。そして手元にある実験書を片っ端からひっくり返してみました(そして改めて盛口さんのすごさを痛感しました)。
まず「生命の化学」「有機化学工業」との有機3部作に整理したいと思います。その上で今回のプランをどういう内容にするか。有機化学は、視点を絞って道筋をつけることが興味を深め学びやすくするポイントと考えます。
はじめは「有機化合物とは」ということで、リモネン(水蒸気蒸留)、カフェイン(抽出と昇華)、クロロフィル(薄層クロマト)を取り出す実験を入れようかと思っています。
次に「分子構造化学」ということで、分子模型で次の分子を組み立てて、異性体や官能基に関心を向けます。
CH4 C2H6 C3H8 C4H10(2種)
C2H4 C2H2
C4H8(6種)
C3H8O(3種)
C2H4O2(12種)
その上で
アルカン(飽和炭化水素)、シクロアルカン(脂環式炭化水素)
アルケン&アルキン(不飽和炭化水素)
芳香族炭化水素
(ハロゲン化炭化水素)
アルコール、フェノール、エーテル
アルデヒド、ケトン
カルボン酸とエステル
アミンとアミド
に限定して展開します。
その視点ですが
@沸点と溶解性
A置換(縮合)、付加&脱離
B有機定性分析
C合成
でどうかと考えています。命名法はほどほどです。
@は、有機化合物こそ、その構造と性質の関係がよく見えるからです。Aは反応機構ではなく、単純に反応形式として捉えさせます。ラジカル反応とイオン反応とか、SN1とSN2などは、「化学反応と触媒」というより進んだ段階のプランに入れたいです(もちろん高校生が理解できる範囲で)。Bは官能基の反応性と結び付けて、そして探求心をくすぐるためです。Cは酢酸エチルとアセトアニリドの実験を入れるつもりです。これだけでも欲張りな視点かもしれません。
Bがとくに検討課題です。そして後半は自分の頭を整理するために書きました。
ではまた。
06A−088
差出人:野中 直彦
送信日:07年2月13日
件 名:養護学校です その50
保護者との懇談で、この学校に入学させて本当によかった。最初の入学式では驚きました、いや本当は怖かったです。大きな声で叫ぶ子やら、勝手に動き回る子などをみて、でも先生方の優しさにふれて安心しました。我が子も、本当に明るく元気になり、うれしいです。元気のない、やや暗い子でしたが、本当の体力もついてよかったです。子供がこの学校にくるまで、「養護学校」のことは知りませんでした。私の子は、「養護学校」へ行っていますと言えます。子供が卒業しても、この学校のバザーは楽しみでまたくると思います。また、その時はよろしくお願いします。
何かとってもいい言葉をもらって、うれしい気分です。
06A−089
差出人:野中 直彦
送信日:07年2月18日
件 名:養護学校です その51
私の生徒が、夏休みにアルバイトをしました。それは、勤労意欲を持つためには良いことだと思っていました。彼らは、20日間働いておよそ9万円近くを稼ぎました。けれど、最近になって、源泉徴収票で、所得税が引かれていることがわかりました。税務署や税理士事務所などに問い合わせたり、出かけたりして、それが戻ってくることがわかりうれしいですね。彼らにとって、6600円でも大きなお金です。近日中に、確定申告をする予定です。ありがとうございます。
06A−090
差出人:林 正幸
送信日:07年2月24日
件 名:カフェインの抽出
こんにちは、林です。
今日は冬らしい気温になりましたが、暖冬ですね。梅の花も見頃ということで、一昨日は母を連れて岐阜県にある安八百梅園に行きました。種類が多くよく手入れており、花とその香りを楽しめました。
庭にひよ鳥がよく来るようになりました。100羽くらいの集団のときは実ににぎやかです。そしてめじろも見かけるようになりました。やっと自然の一部として認知されるようになったのか、それとも異常気象か・・・。
現在カフェインの抽出をやっています。ティーバッグ2つ(4g)で、4mgほどの粗カフェインが採れます。これは食品成分表のデータからすると少な過ぎます。問題は浸出液と抽出のためのジクロロメタンの分離が悪いことのようです。何が良い方法を知っていたら教えてほしいです。
ではまた。
06A−091
差出人:杉原 和男
送信日:07年2月25日
件 名:RE:カフェインの抽出
sugihra kazuoです。
林正幸 先生 カフェインの抽出については,「逆説・化学物質(丸善)」のP242の液化二酸化炭素の項に簡単な解説が掲載されております。本を見るまでもなく,「カフェイン,液化二酸化炭素」でweb検索すれば概要がわかります。
しかし,得られた物質がカフェインだと,どうやって確認するのですか?
06A−092
差出人:林 正幸
送信日:07年2月25日
件 名:カフェインの抽出(その2)
こんにちは、林です。
杉原さん、さっそくのメールありがとう。カフェインは摂取量が多くなりがちで、その習慣性が問題になっており、液化二酸化炭素がコーヒー豆の脱カフェインに利用されているわけですね。
実験書によると、豆から直接にカフェインを抽出するのは難しいと書いてあります。そこで浸出液からの抽出になります。そしてコーヒーより紅茶の方が他の混在物が少ないようです。紅茶の場合の混在物のメインはタンニン(酸)でしょうが、これらは水に溶けやすく、これに対してカフェインは水以上にジクロロメタンに溶けや
すい性質を利用します。ある実験書では炭酸ナトリウムを溶かした湯で抽出するようになっていますが、やってみると分離が一層困難になりました。
カフェインの確認ですが、試験管に入れて穏やかに加熱すると、昇華して白色の結晶になります(すこし黒色の残存物がある)。そしてなめてみるとにが辛いです。あと昇華した結晶の塩基性(アルカロイド)を調べようと考えていますが、抽出量を増やし(後述)、二重にする試験管を手に入れようとしています。
昨日さらに工夫して、4gから20数mgの粗カフェインを取り出せるようになりました。この量ならやり方の簡便さからして納得できます。問題はどこにあったか。実験書は水層とジクロロメタン層の分離が難しく、振り混ぜ過ぎるなと注意しています。しかし私はジャムのびんに入れて(分液ろうとは高価)しっかり振ってみる
ことにしました。そして50℃近くで10分ほど湯せんをしました。ジクロロメタンの沸点は40℃近くです。それでも分離は不十分なのですが(時間をかけるともうすこし改善されるかも・・・、しかし生徒実験では時間も大切です)、下に透明な層ができ、ピペットでその部分を吸い取ることができました。これを無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥してから、ジクロロメタンを飛ばすのです。アスピレーターの先にろうとを付けて、室内に広がらないようにします。比較のために振り混ぜた後で単に15分放置する方法も試してみましたが、収量は半分になりました(それでも振り過ぎをためらうよりましです)。なおジクロロメタンのオゾン層破壊が気になりますが、
当面は量を使い過ぎないようにしたいです。
もうすぐ枝付きフラスコと薄層クロマトプレートが届くので、次はリモネンの水蒸気蒸留と葉緑素の分離に取り組もうと思います。次第に講座プラン「有機化合物の世界」も具体化してきました。ところで、「化学授業プラン研究会(仮称)」に対して、ご意見などありましたらメールをください。
ではまた。
06A−093
差出人:野中 直彦
送信日:07年2月28日
件 名:養護学校です その52
明日3月1日は多くの学校で、卒業式ですが、養護学校では、小学部・中学部・高等部が一緒になって卒業式をするために、3月9日が卒業式になります。これで、3年連続、答辞の指導をしてきました。私の、答辞の方針は、全体と個人を重ねて、言うことができるものと考えています。それは、全体のなると、あまりにぼやけて実をいえなくなってしまい、空虚なものになってしまうと思うからです。自分の学校での体験を話すことが、説得力のあるものだと感じるためです。だから、まず、本人の話を聞いて、どう答辞を組み立てていくのかを話し合っていきます。養護学校での雰囲気は、わからないけど、ひとつの演出をかんがえました。といっても、たわいのないものですが、「おとうさん、ありがとう」「おかあさん、ありがとう」「先生方、ありがとうございました」というときの、ありがとうをみんなで言おうといくことだけです。
養護学校の卒業式は、とても丁寧です。一人ひとりに卒業証書を渡します。そのため、校長は、壇上でわたしたり、壇からおりて渡したり、何度もステージをあがったり、降りたりします。式そのものも少し長くなり、小学生、とくに低学年にはややつらいものがありますが、やはえい巣立ちはややかなしいものがあります。私は涙腺がとくに弱いので、泣いてしまうことは確実です。
卒業式の前に、入学試験があります。
06A−094
差出人:高橋 匡之
送信日:07年2月28日
件 名:RE:カフェインの抽出(その2)
こんばんは、岩手の高橋です。
カフェインの抽出の話題を読んでいて、いろいろなことがつながってきました。以前、生徒にカフェインを取り出すことはできないですかと相談されて、本を探してみたんですが、見つからなかったので、難しいなと答えて断念したことがあります。林さんは、ジクロロメタンで抽出に挑戦していることを知り、私の姿勢と全然違うなと反省させられました。
それから、杉原さんの、液化二酸化炭素についても、以前、岩手県工業試験場に見学に行った時に、超臨界流体(二酸化炭素)によるコーヒーの香り成分の抽出という実験を見学したことがあります。岩手県の靴屋さんが、靴を洗浄するのに、二酸化炭素に注目し、靴の洗浄をはじめました。もの凄く綺麗になることから、剣道の防具の洗浄にも「超臨界流体の二酸化炭素」を使いはじめました。その技術はクリーニングの業界にも採用されてい、仙台では商売しているそうです。
その洗浄技術が、胃カメラの洗浄にも使われはじめたそうです。胃カメラの洗浄は、今まで手作業で、1本洗うのにも、40分くらいの時間がかかったそうです。ところが、超臨界流体の二酸化炭素につければ一瞬で油汚れを落とすことができるそうです。おまけに、細菌の中に二酸化炭素が入り込み、減圧したときに膨らんで細菌を破裂させてしまうために、殺菌効果もあるのだそうです。使った二酸化炭素は、外へは絶対逃がさないようにした装置です。まだ高価なために普及されていないそうです。
3年くらい前までは、水沢にその技術を開発した会社がありました。現在は、花巻にあるみたいです。皆さんのお話を伺い、ぜひ見学してみたいと思うようになりました。
06A−095
差出人:林 正幸
送信日:07年3月1日
件 名:カフェインの抽出(その3)
こんにちは、林です。
実験してからと思っていましたが、高橋さんのメールを見て、書くことにしました。昨日、2重にできる大小の試験管で、既に取り出しておいたものを昇華させ、はっきりと針状結晶も観察できました。ところが、水に溶かしてフェノールフタレインを加えても変色しません。試しにとBTBを加えると、反対に黄色になるではあり
ませんか。これはカフェインではない! 完了間近と思っていたこの実験、甘い、甘い。
やはり浸出液は塩基性にして抽出する必要がありそうです。そして多量に加えることでジクロロメタン(あるいは他の溶媒)と分離しやすくしているようです。インターネット上のある記述では多量の塩化ナトリウムを使っています。まずは手元の実験書に従って炭酸ナトリウムを多量に使おうと思います。なお私がやった加熱は、
カフェインが熱水には溶けやすいので、抽出法としてはまずいようです。常温以下にすべきなのです。実験してものに触れないと、認識は進まないと、改めて感じました。
そして高橋さん、私が実験に取り組んでいるのは講座プラン「有機化合物の世界」をつくるという自分の目的のためで、それほどりっぱな心構えということではありません。
ではまた。
06A−096
差出人:林 正幸
送信日:07年3月1日
件 名:カフェインの抽出(その4)
こんばんは、林です。
今日の実験で、「カフェインの抽出」が私流に以下のようにまとまりました。炭酸ナトリウムを使うと、始めはジクロロメタンとの分離が悪く途方に暮れましたが、ポイントは浸出液を煮詰めて量を小さくして扱いやすくすることでした。ジクロロメタンを揮発させると白色固体が得られます(以前は緑色がかかっていた)。収量は
8mgと落ちましたが、止もう得ません。これを昇華すると針状結晶ができ、わずかに黒色固体が残ります。これを水に溶かすと、pHは7.5でした。フェノールフタレインが変色しない領域ですが、BTBはいくらか青色味を帯びます。これは純度が高いカフェインと思われます(酸性ではないですから!)。
ではまた。
<実験法>
(1)100mLビーカーに水約50mLを入れてバーナーで加熱し、沸とうしたら紅茶
のティーバッグ2つ(4g)を入れ、火を弱めて穏やかに沸とうするようにして2分ほど
煮出し、火から下ろす。
(2)バッグを器壁にガラス棒で押さえて絞ってから取り出し、再び強火で加熱して約
10mLまで煮詰める。
(3)浸出液を水を入れた200mLビーカーに浸けて30℃くらいまで冷やし、無水炭酸
ナトリウム2gを加えてかき混ぜ、試験管に移す。
(4)5mLピペットでジクロロメタン2mLをビーカーに入れて振り混ぜ、試験管に加
える。さらに8mLをできるだけ少しずつ浸出液に滴下していく。
(5)続いて下のジクロロメタン層を数mLを、同じピペットで静かに吸い取り、できる
だけ少しずつ浸出液に滴下していく。これを10回ほどくり返す。
参考:(4)(5)は浸出液のカフェインをジクロロメタンに溶かし込む操作である。
(6)5mLピペットですこしずつジクロロメタン層を吸い取って乾いた蒸発皿に移す。
参考:ピペットに入った水層は元に戻し、改めてジクロロメタン層を吸い取るようにする。
(7)乾燥した無水硫酸ナトリウムの粉末を少しずつ加えて振り混ぜ、水分を吸収させる。
注意:混入した水滴部分に粉末をかけるようにする。粉末は固まらない部分ができたら加
えるのを止める。
(8)上澄みを別の蒸発皿に移し、2cmほどの炎で加熱してジクロロメタンを穏やかに
追い出す。蒸発が終わったらすぐに火を消す。このとき、アスピレーターのゴム管にろう
とを付けて吸引し、蒸発皿にかざしてジクロロメタンが室内に広がらないようにする。
注意:空気を入れた炎にする。バーナーはときどき外に外して火加減する。
カフェインは昇華しやすい。
(9)残った白色固体をマイクロスパーテルで集め、φ18mm試験管に移す。なお残る
部分は指に付けてなめてみる。
(10)水を1/4入れたφ15mm試験管をφ18mmに差し入れ、その底を2cmほ
どの炎で注意深く加熱して昇華させる。
(11)φ15mmを取り出し、底をルーペで観察する。
(12)結晶を別のφ18mm試験管に入れ、水1cmを加えて溶かし、そのpHをメー
ターで測る。
(13)ガラス器具はスポンジやブラシを使って水洗いする。
参考文献:日本化学会「実験で学ぶ化学の世界1&3」(丸善)
<以上>
06A−097
差出人:林 正幸
送信日:07年3月7日
件 名:メタンと塩素の反応は?
こんにちは、林です。
MOLの会で紹介したときは、抽出したカフェインはpHメーターで中性でした。誰かpKか何か、知りませんか。
昨日の実験では、かんきつ類(伊予柑を使った)の果皮約20gから、水蒸気蒸留でだいたい0.2mLくらいのリモネンを取り出すことができました。こちらはかって澤田(紳)さんがMOLの会で紹介したこともあり、見通しは立っていました。そして臭素水と中性過マンガン酸カリウム水溶液の、それぞれ黄色と赤紫色が消え
るのを確認できました。私はミキサーで細かくし、様子が見えるように枝付きフラスコを使いましたが、もうすこし検討してみるつもりです。
そして質問ですが、メタンと塩素の光あるいは紫外線による爆発的化合の実験は、どのようにすればよいでしょうか。メタンは都市ガスを利用するつもりです。塩素は乾燥すると聞いたように思いますが、情報がありましたら、教えてください。
「有機化合物の世界」はかなり具体化してきました。しかしまだ10くらいの実験をしようと考えています。
ではまた。
06A−098
差出人:林 正幸
送信日:07年3月8日
件 名:フリーデル・クラフトテスト
こんばんは、林です。
今日は始めに、酢酸エチルの収量アップの工夫をしました。平衡定数からすると67%ほどになるはずですが、実際は半分以下です。これまで反応混合物を氷水に加えてから中和していましたが、炭酸ナトリウム水溶液に直接加えてみました。すこし改善できたと思います。しかし決定打が見つかりません。
続いてフィーザーの有機化学実験の本にあったフリーデル・クラフトテストを試してみました。これはベンゼン環の検出をします。無水塩化アルミニウムを試験管内で白色固体に昇華させておきます。これにサンプルとクロロホルムを混ぜたものを垂らすのですが、ジクロロメタンしかなかったのでこちらでやってみました。すると
ベンゼンでは黄橙色、ナフタレンでは焦げ茶色になり、ヘキサンでは変化しませんでした。クロロホルムの場合は、ベンゼンやその誘導体は橙色か赤色に、ナフタレンは紫色に、アントラエンは緑色になると書いてあります。これは使えそうです。反応式は書いてありませんが、フリーデル・クラフト反応ですから、ベンゼンのジクロ
ロメタンによるモノ置換は次のようであるはずです。
CH2Cl2 + AlCl3 ―→ CH2Cl^+ + AlCl4^-
C6H6 + CH2Cl^+ ―→ H−C^+6H5 ―→ ClH2C−C6H5 +H^+
|
CH2Cl
H^+ + AlCl4^- ―→ HCl + AlCl3
実際には多置換により、発色するのでしょう。クロロホルムは使いづらいですが、ジクロロメタンに代えて利用しようと思います。手元の試薬が少ないのですが、もうすこし調べてみます。
ではまた。
06A−099
差出人:野中 直彦
送信日:07年3月8日
件 名:養護学校です その53
今日は、少し重いテーマ「死」です。私の友人の一人が、49歳で亡くなりました。教員採用が同じで、新任地は定時制で、お互いにいろいろ悩みながら、模索しながらの毎日を過ごしたのを覚えています。定時制の生徒や先生から、教育のスタートを学んだと思っています。(私は、2浪しているため年は若干ちがいますが。)彼は、膠原病という免疫がやや弱い病気を持っていました。ステロイドの薬を飲み、ちょっとした風邪などにも気をつけていました。昨年、突然の朝の「骨折」という事故も乗り越え、元気に仕事(進路支援主事)をしていたのでしたが、突然のケイレンを起こし、心不全で、天国の行ってしまいました。ヒトには、命の限りがあります。いずれ死を迎えるのですが、あまりにも若く、突然であるため、とまどってしまいます。彼ともっと語りたかった。私たちの周りには、いろんな「死」があります。その「死」を通して、現在の「生」を確認しています。自分自身は、これからの「生」をどうまっとうしていくのだろろうか。私の母は、どちらも70代後半です。その「生」もあります。自分だけでなく、まわりのいろんな人の「生」と「死」がある。生と同時に「死」がある。そんな思いをした1日でした。
06A−100
差出人:野中 直彦
送信日:07年3月9日
件 名:養護学校です その54
今日は、卒業式。小中高、全部合わせて、27人の子どもたちが卒業した。卒業証書をうけとる姿は、いろいろ。卒業証書を受け取る前に、まわりを足で蹴る子ども。感覚過敏にならないように、耳栓をしている子ども。3学期は、今日を含めて2日の登校だった子ども。訪問教育を受けた子ども。どうして、今日なの、体の不調を訴え、げーげー吐いて、どんどん熱があがっていき、式の途中で退席し、その後は別室で休んでいました。様々な子どもが、様々な形で卒業証書を受け取っていきました。PTA会長は、我が子に向かって、「ずっと、あなたをサポートしていきますよ」と壇上から声をかけた。式の最後で、たびだちの言葉をいい、今年は、かえで養護学校の校歌「フレンズ」をみんなで合唱して、その後ろに、子どもたちのスライドがうつしだされていく。もうこの時点で、私は、涙がとまらなくなってきた。よくがんばったね。ごくろうさん。という気持ちでいっぱいになってしまった。
教室にかえり、一人ひとりに、メッセージと手作りのとんぼ玉を渡し、クラス全員でお別れの写真を撮った。入学式の時には、顔をだされなかったお父さんも、この卒業式には顔を出してくれて、全員のおやと一緒に写真をとれた。最後に、在校生が見送ってくれるということで、玄関に卒業生が集合したとき、あの修学旅行で一緒だったダウン症の子と下駄箱で一緒になり、これで最後だねという思いで「バイバイ」と言ったら、彼から「ありがとう」とはっきり言われて、また、涙、涙である。彼に、思んまえとおいが通じたという喜びであり、本当にうれしかった。何よりの言葉であった。その後、私のクラスの3家族が、一緒に昼食をとったあと、再び学校に戻ってきてくれて、花鉢を届けてくれた。花の芽がいっぱいで、しばらくすると花がいっぱい咲くんではないかと思う。ありがとう。
この4月から、特別支援学校という名前に代わり、養護学校という名前は、岐阜県から消えてしまいます。誰も反対をしないまま、そして、4月からの高等部への入学生は、20名をはるかに超え、小中高を合わせて、100名を超える時代に突入します。ますます、広がるはんせいじりつ障害の子どもたちをサポートする時代がくることはまちがいないという時代になると思われます。
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