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05A−121
差出人:林 正幸
送信日:06年5月23日
件 名:近況のその後

こんにちは、林です。
 野中さんのメールは、人間とは何かを問いかけますね。
 私の方は物理サークルの翌日の日曜はEHCでした。ここで分光器を作りました。ただしフラウンホーファー線が見え、かつ波長を読みとれる優れものですよ。
 アボガドロ定数の計測ですが、ステアリン酸をヘキサンに溶かして、マーブリング液を垂らした中で面積を測定して
    5.1×10^23
が得られました。これなら許せると、7月の先進科学塾1日コース「原子量とアボガドロ定数を測ろう」に採用することにしました。
 もうひとつ「薄金」電極ですが、あえなく失敗しました。予備実験の段階では電流が小さくてうまく行っていたのですが、10分程度で計測できるように0.3A流したら、耐えられずちぎれてしまいました。もともとは水素と電気量の関係を実験するために取り組み、ステンレス電極では結果がでなかったので、このアイデアに行き着いたのです。しかしすこしスケールアップして60mlくらいの硫酸を使って、炭素電極でうまく行くようになりました。たとえば
    質量/電気量 = 0.0110[mg/C]
       理論値 = 0.01045
操作もしやすくなったので、これで妥協しようと考えました。実験法は次々回のアルケ通信で届けられると思います。
 ではまた。

05A−122
差出人:林 正幸
送信日:06年5月29日
件 名:気体密度法

こんばんは、林です。
 先進科学塾はついに応募が30名になり、初日は19名で昨日(28日)行いました。プラズマに関する実験は私には新鮮なものも多く、勉強になりました。
 さて私の担当の「原子量とアボガドロ定数を測ろう」ですが、先週友人に天日塩を送ってもらい、カッターナイフでへき開して直方体を切り出し、その寸法をノギスで測って体積を求め、質量を測ってモル体積を計算し、それから格子定数と含まれる化学式数を使ってアボガドロ定数を求めてみました。これはかつてMOLの会で岡田さんが紹介してくれた実験で、例えば次のような結果が得られました。
    6.11×10^23
隠れている直方体を切り出すのは楽しいです。へき開の実感もできます。他方で結晶モデルにも触れて、計算の意味を理解しやすくします。これに、手元にある5cm角の鉄(体心立方格子)とアルミニウム(面心立方格子)のブロックを使う実験も加えて、これで1日コースの準備は一応完了です。
 ディスポーザブル注射器の実験は、できれば追加して紹介しようとして試しているひとつです。今日、注文していた窒素と二酸化炭素の簡易ボンベが届いたので、さっそく測ってみました。使った注射器はちょうど50mLで固定できます。室温は22℃でした。
    真空      36.205g
    酸素      36.267
    窒素      36.259
    二酸化炭素   36.291
これから状態方程式で分子量を求めると
    酸素      30.0
    窒素      26.2
    二酸化炭素   41.7
となります。すべて小さめですが、この原因は推測が付きました。真空にしたとき、注射器がいくらか圧しつぶされて浮力が小さなり、本来の質量より大きいのではないでしょうか。
 今回私が目指したのは原子量であり、酸素に比べてどれくらい重いかを比べるので、この原因はあまり影響しません。酸素の原子量を16、つまり分子量を32とすると
    窒素    13.9
    炭素    12.4
となります(炭素の原子量は二酸化炭素の分子量から計算)。
 ではまた。


05A−123
差出人:野中 直彦
送信日:06年5月31日
件 名:養護学校です その18

 修学旅行が終わって10日がたちました。不登校の子は、修学旅行後1週間休み、そして1日だけきましたが、また2日休んでいます。楽しみな修学旅行が終わると、何もないのかなぁとも思う。学校へくれば、楽しそうに過ごしているんだけど・・・。
  子どもが固まる姿。
 今日の総合的な学習の時間と数学で固まる姿に出会いました。総合では、「電子レンジで押し花」をしたのですが、時間がなくなり、たくさんの押し花をしようと思い、いろいろな指示を出します。では、これとこれとこれをやってね、できたらこれをやるんだよというと、もうまったく何もしようとしません。僕が替わりにやりはじめると、それをうばいとってやります。目の前に同じ材料はあるのですが、・・・。状況を判断して、何をどうすればいいのかを組み立てることが苦手なんですね。また、はやく、いろんなことをやろうとするとできないんですね。そうなると、もう何もしようとしません。固まってしまいます。そうすることで、自分を防御するでしょうか。でも、その動作は、やや甘えてくる姿にみえます。いらいらするのをじっと我慢している自分がありました。
 また、数学で、白紙の紙に9×9の表を自分で書かせて埋めるように指示をしました。表がかけません。長さを10等分することができないのです。黒板には、表の途中までしか書いてありません。そのように5本までひいておしまいで、その後9マス×9マスの表にできないと固まって気分をわるくしてしまい、私に怒った態度で接してきます。少し、助けて、線を10等分して点を打って、それをもとに表を書くように指示をしました。そしたら、やっと表を書き、その後の表を埋めることがはやくできたら、「私は、表を書くのは遅かったけど、表をうめることは1番にできた」ことを何度も何度も繰り返して、自分をほめる姿がありました。
 いろんなところで、いろんな場面に、わからない場面に立ち向かったときに、どう助けてもらうように、表現をすればいいのかを教えていかないと、実際に就労したときに困ると思うのでした。ダウンの子は、総合で同じ作業をしに集まってきます。彼は、花をみて、いやがり、花びらをばらばらにしていくと怒りました。今回の作業には、あまり参加できませんでした。
 電子レンジで押し花は、タイルをかってきて、そこに、コーヒーのフィルター(無漂白の100枚単位の安いもの)で挟んだ花を段ボール紙で押さえて、最後はゴムでまいて、電子レンジ強で約1分間加熱して、水分をとばしました。タイルも熱くなるので、タイルの外側にも段ボール紙で押さえました。2時間の授業でしたが、用意した花を全部押し花にすることはできませんでした。花は、知り合いの花屋さんから端材の道ばたの草花(ヨモギや野菊をもってきました)。どんな花がいんでしょうか、押し花のアドヴァイスがあれば教えてください。


05A−124
差出人:林 正幸
送信日:05年6月1日
件 名:モル比熱

こんばんは、林です。
 小林さん、忙しいのでしょうね。アルケ事務局の仕事は、思ったより大変でないでしょうか。要望があれば協力しますよ。
 このところ5月分の晴を取り戻そうとするように、晴天が続いて暑いですね。庭の植物もつらそうで、今日は1時間あまりかけて散水しました。
 昨日、計画していたモル比熱の実験をしました。1円玉100枚(100g)、10円玉40枚(180g)、魚釣りのおもり(10号)10個(390g)を、水切りネットに入れて沸とう水に沈め、これを100gの常温の水に投入して温度上昇を測るのです。これは「いきいき物理」を参考にしています。
    1円玉    20.3 ―→ 35.0℃
    10円玉   19.8 ―→ 32.2
    おもり    19.6 ―→ 27.6
水の比熱を4.2J/g・℃として、金属の比熱とモル比熱を計算すると次のようになります。
          比熱[J/g・℃] モル比熱[J/mol・℃]
  アルミニウム   0.950      25.7
  銅        0.427      27.2
  鉛        0.119      24.6
比較的簡単にデュロン・プティの法則を確認できます。
 この実験はモル量の事例として取り上げます。そしてこれで講座プラン「モル単位(物質量)の世界」も一応完成です。すこし休んで再検討しますが、今期最後のアルケ通信の資料として届けられそうです。また科教協神奈川大会のレポートもこのテーマになりそうです。
 ではまた。


05A−125
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月7日
件 名:養護学校です その19

 今回は、薬の話です。いまや、ありとあらゆる症状に対して薬を服用しています。血中の薬の濃度が下がると不安定になるといわれています。普通は抗○○剤というのですが、向○○剤というのもあるようです。抗てんかん剤にも、テグレトール、リボトリール、テパゲン、セレニカ・・・。でもてんかんと診断されると特別な場合をのぞき、運転免許の取得はできないようで す。
 また、花粉症の薬もいっぱいあることがわかりました。私自身も花粉症なので、どの時期の花粉の抗ヒスタミン剤はどれがあうのか探していかなければいけないと思います。ちなみに、抗ヒスタミン剤には、ジルテック、タリオン、オノン、アレキザール、メキタール、サジテンなどがあるようです。私は、通常はタリオンとオノンを飲んでいますが、他にも試してみることが必要だと思います。
 また、私の友達で、膠原病のために、ステロイドを常時服用していて、突然、背骨が折れていまって入院しています。いろんな薬があるけど、本当に必要かどうかも考えなくてはいけないんでしょうか。


05A−126
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月9日
件 名:養護学校です その20

 先日、職員は多くいますが、生徒数は少ない話をしました。そのためか、予算では、とても厳しいことを言われます。紙を両面に使用していないとしかられます。
 しかし、学校設備にはお金をかけます?すごい多動で自閉な生徒が2名います。Aくんは、あちこち教師の目を盗んで動き回り、蛍光灯をたたき割ることを得意とします。そのため、学校にある蛍光灯全てにプロテクトの金属の太い網を設置します。また、そのAくんとBさんに共通するのは、透明なガラスをおもいっきりたたくことです。Bさんにいたっては、頭でガラスを割ろうとすることがあります。そのため、すべてのガラスに飛び散ることを防止するための、シールをはりました。また、Bさんは教師の目を盗んで、物を窓から投げることが得意です。本人はなんでも投げますが、通行途中の人にいろんな物があたるのはとても危険なことです。そのため、窓側に、ぼうきゅうネットはります。普通の高校の逆です。普通の高校は、野球部の生徒が打ったボールが窓ガラスを直撃するのを防ぐのです。この2人にかけているお金は、年間100万円を超します。生徒の命というものは、尊い物です。学校安全会や自転車保険とは別に、生徒が壊す対物保険への加入も多くなっています。これは、ちょっと高くて年間1万円になります。
 今は、現場実習という名のもとの、インターンシップに生徒は2週間でかけています。この話は、次回にします。
 三浦綾子の「銃口」を読破しました。これは、今度前進座の「銃口」を呼んで劇を鑑賞することに1枚かかわってしまったためです。昭和の時代に生きた一教師の話です。北海道の綴り方教育が弾圧されたことが舞台です。昭和が終わり、昭和という時代がどういう時代であったかを記したものだと興味深く読みました。  私の勝手な信条に、「信実は1つではない。その時代、時代によって信実はつくられる」と思っているものがあります。この昭和に生きた人には、信実と思われたことも、後からみると信実ではなかったことがあるのでないでしょうか。そして、あらためて、どうして、今、「憲法を変え、教育基本法を変える必要があるのか?」と疑問に思いますが、答えはかんたんですね、400議席があるからなんですね。すごいチャンスなんです。でも、それで押していることを気づかせてはいけないとうまーく操作しようとしているんですね。何が信実と言うより、何をあなたは信じますかと問いたいとおもいます。私は、細々と、「9条を守る」ことをやっていきたいと思っています。添付ファイルは、よければ呼んでみてください。
(添付ファイルは省略)


05A−127
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月12日
件 名:養護学校です その21

 きのうの日曜日は、陸上の県大会があり、引率しました。生徒11人+卒業生2人+引率教員7人=合計20人 国体のあと、(今年は兵庫県)に障害者スポーツ大会があり、(今年で6回目?)その大会への選考会も兼ねた大会でした。身障者も知的障害も一緒になっておこなう大会です。肢体不自由の人は白いゼッケン、視覚障害の人はピンクのゼッケン、聴覚障害の人は黄色のゼッケン、知的障害の人は青いゼッケンでした。開会の挨拶で、岐阜県出身の国会議員が総出演で、秘書以外の本人の3人が挨拶をしました。地区別に分かれて、総勢300人ぐらいの参加者だったと思います。
 競技は、2人で走るとか、4人で走るとかで、特に競争を意識していないようにも思いました。県営の一番よい競技場でおもいっきりはしたったり、跳んだり、投げたりできるのはとても気持ちのいいことです。スパイクを履いて競技する人は、めずらしく、スターティングブロックを使う人も少ない、中には、裸足で競技に参加、Gパンで参加の人もいました。引率した生徒で、立ち幅跳びで2m37をだした。(これは選考されるかもしれない?)でも選考されると、後の練習への参加が大変になると言う話もでていました。いろんな人が、いろんな競技に参加している姿をみることができました。


05A−128
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月13日
件 名:養護学校です その22

 毎月1回はイベントがある毎日です。今は、インターンシップ。そう、中学校も今、やっています。しかし、養護学校高等部は厳しい。2週間、それも、朝8時から夕方5時までのフルタイム。当然、全くの無給で、単純作業の繰り返しです。障害者、特に知的障害の子への雇用と理解を深めるために、このようなハードなインターンシップになっています。
 私のクラスの子どもたちは、弁当やさんの残飯処理、段ボールやさんの作業、炭屋さんの袋詰め、クリーニング屋さんのタオルおり、木工やさんの研磨などの仕事をしています。卒業後の一般就労を目指しています。障害者の雇用支援のためのいろんなほうりつや支援活動があります。子どもは、学校の研修と間違えている子もいます。また、今の会社での就労が難しい場合もあります。11月にもインターンシップがあり、ここで最終就職先を見つけます。また、外へ出ない1年生や重度、重複の子は、学校で作業をします。重度、重複でない子は、箱折りの作業です。土産品の箱を折るのですが、結構むずかしいです。この作業は6時間すべてやります。
 この点検と補充の作業で教員が入ります。これまた、ハードです。その合間を縫って、各企業への巡回をしますが、地域以外、なぜかこんな田舎へ全県から来ていますので、地元の作業所や施設でのインターンシップのために、あちこちへでかけます。さらに、担任は、個別の指導計画をもって家庭訪問へ走ります。この家庭訪問は、次回。
 ところで、この日曜日に、近くの小学校で、親子体験教室が開かれ、その講座に、「立体ラビリンスボックス」がありました。私は、部活動の県大会でいけなかったので、妻に行ってもらいました。材料のポリカーボネイトミラーが中村理科を通すとA41枚が1700円+消費税でとても高いのですが(どこか安い所があれば教えてください)、とても人気があったようで、結果も満足して帰っていただきました。参加者は60人あまり(親子併せて)でした。


05A−129
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月16日
件 名:養護学校です その23

  家庭訪問に行ってきました。
 「個別の指導計画」なるものをもって。これは、その生徒の観察をして、どのようなことを重点にどう指導していくかを書いたものです。とても丁寧なものだと思っています。家庭訪問の中で、「先生は、希望して養護にみえたんですか?」と聞かれました。裏の思いは、大変でしょうという慰めの言葉なのでした。子どもを入学させようと、体験入学に来たときの、子どもたちの姿が印象に残ったようです。全校があつまって中で、走る回る子や、大きな声を上げる子や、障害をもった子がいる中で、自分の子どもも障害がある子の中に入るんだという葛藤もあったようです。でも、子どもが行きたいと言って通い出し、元気にいっている姿に安心されているようでした。
 広汎性発達障害、いわゆる「軽度発達障」の児童、生徒は増えているようです。教師は、その対応に困惑やとまどいがあるようです。私自身も自閉症に対する勉強は、しなくてはいけないと思っています。その対応への要望が多いことや、中学から養護学校への入学も今後増えていくのではないかと思います。はじめの1年生ときは、なれなくて欠席が多い中、徐々になれてきて、肉体的にも精神的に安定して成長していく姿があるようです。わすが、1時間の家庭訪問では、全て理解することは無理ですが、「学校に対する不信感や不満」はあまり聞くことはありませんでした。(当たり前ですね、面と向かった文句をいう人はいないですよね)。でもそんな雰囲気でした。
 織部焼きの試作はできました。今度は、ゼーゲル式を使った釉薬の調合に向けて取り組んでいきます。


05A−130
差出人:林 正幸
送信日:06年6月16日
件 名:「モル単位(物質量)の世界」を掲載

こんばんは、林です。
 梅雨らしい天気になってきました。そして今年こそはと、さつきのせん定を始めました。ガーデニングは、楽しみも多いですが、手間も多いです。植物は変化していきます。一昨年、枯れた血潮もみじに代えて、その根のすき間にねむの木を植えました。それがかなり伸びて花を咲かせています。そしてこれも一昨年ですが、野生のクララを引き抜いてきて植えたところ、2年目の今年はきれいに花が咲きました。今年はあざみとオヘビイチゴなどに挑戦しています。他方で、シロアリ退治でまいた灯油の影響で、花南天がひん死の重傷です。とこんな具合です。
 講座プラン「モル単位(物質量)の世界」が完成し、本日ホームページにも掲載することができました。
     目 次
  1.原子量を測る
  2.原子量
  3.モル単位(物質量)
  4.モル量
  5.現代の化学量論
  6.モル濃度
  7.物質量と電気量
関係して8つの実験も取り出して掲載しました。
  34.水素の原子量
  35.硫黄の原子量
  36.単分子膜の面積(アボガドロ定数)
  37.結晶構造と1molの体積(アボガドロ定数)
  38.金属の比熱
  39.ナトリウムの原子量
  40.窒素、炭素の原子量
  41.水の電解(アボガドロ定数)
これで一段落、新しいことに取り組める体勢になりました。何とか、今年3つめの講座プランに結びつけたいものです。酸と塩基か、有機化学に踏み込むか・・・。
 ではまた。


05A−131
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月20日
件 名:養護学校です その24

  今日は、A1の生徒の作業の補助にはいりました。
 A1は、肢体不自由な子たちです。彼と一緒に作業をしました。とても簡単な作業ですが、きちんとやろうとしません。やろうとしないではなくて、わからないのかもしれません。彼の名前を呼んで、作業に集中させようとしますが、うまくいきません。しまいには、材料のはいっているプラステックの箱をつかんで、逆さまにして中をあけてしまいます。だめと言う言葉には、よく反応するようで、笑いながら、その動作を覚えていてまた繰り返しやろうとします。材料がなくなってからっぽの箱には手をだしますが、逆さまにしようとはしません。はっきりわかっているのですね。はじめは、作業をしていたのですが、集中力がきれてしまって、作業用の材料を机においても、放り投げてしまう状態でした。もう限界ということで、彼とごみ捨てにいきました。階段をきようにおりて、ゴミ捨て場にいきますが、途中で、ひっぱれるものがあると何でもひっぱります。で、ひっぱれないようにすると足で蹴ろうとします(そんなに力はないので大丈夫ですが)。そして、寝転がって動こうとしなくなります。しばらく、そのままで休憩させて、よっこいしょと手をひっぱり腰をささえてまた歩き始めます。教室に戻って、積み木と木箱で遊びますが、ここでも、「だめ」といわれたことをします。ものを投げるのです。そんなに強くではないのですが。あちこちに彼がひっぱったり、かみついたりして、破けている箇所がありました。また、終始、手がちんちんのところにいくので、「だめです」という言葉をやめて、「それは、ないないです」という言葉で、ちんちんにやろうとする手をつかまえてやめさせようとしました。しかし、この熱いなか、紙おむつをさせられているのでは、しかたがないことです。その紙おむつを引きちぎってしまいます。18歳なのです、彼は。ひっぱることを通して、自分のことをみつめてもらって、声をかけてもらえることで安心感をもつのでしょうか。その後、着替えて(着替えを手伝って)帰宅となりました。(帰宅と言っても、歩いて5分の施設に戻るのです)
 私は、わずか2時間だけの支援でしたが、担任は朝から、食事、排泄とずっと面倒をみなければならにと思うと・・・でした。放課後は、会議が2つでした。


05A−132
差出人:野中 直彦
送信日:06年6月22日
件 名:養護学校です その25

  ネグレクトの子
 施設に入ったことで、遅れて入学しています。歳もまわりの子よりも多いです。たくさんの兄弟の末っ子で、なにもしてもらえなかった。というより、放棄されてしまった子です。心と体と口がアンバランスです。いろんな言葉を先に覚えてしまい、それも、相手がちくっといやがる言葉で、話かけてきます。私も、その最初の彼の言葉がいやだったので、彼との会話には積極的ではありません。知能も遅れています。でも、プライドはあるためか、自分の方が歳が多いためか、上級生を呼び捨てにします。
 そんな状態で、現場実習へいきました。やはり、「かわしさがない、素直さがない」といわれ、できないことをいいわけや欠席でごまかしたり、逃げようとします。そこで、最終日は、いわれたことができない場合は、他の子とちがって、できるまで残業をさせたいという企業の方からのありがたい言葉をもらう。早速、担任に話をするが、施設の方でも了解がいるとのことで、施設に電話をいれて担当者に残業の旨を伝えると、その残業の間が、学校側で会社についていてほしいという申し入れがある。残業といっても、逃げることではいけないことを教えたいということで、延長しても1時間かなと判断をしていたが、施設からの申し入れになぜかしゃくぜんとしないものがあり、企業の方に、残業はできないと申し入れようかとも思う。近くで、歩いて5分の距離であるのだから、直接、話し合ったほうがよいと判断し、担任(若い講師の先生)とともに施設にでかける。担当の方と話をすると、担当の方もその子に対して、十分な指導をしてもらっていることがわかり、学校としても、きちんと指導をした方がよいと判断し、担任は車がないので、私が、その子の残業に付き添うべく、企業にでかけ、企業の方と話をする。結局、その子は、企業がだした課題をやりきった。(課題といっても、たいしたことがないものである。)他の実習をしていた子と、少し最後の話が長くなったため、やや延長されたが、同じように帰宅することができました。私は、その様子をただ見守っていただけで終わり、帰りの車の中から担当の人に、「やりきったようです」と伝えました。
 その後、学校に戻り、3度目のサツマイモの苗を畑に植えました。(1度目は、肥料が強すぎたのか、溶けてしまいました。2度目は、苗に葉っぱがないに等しいもので、これまた、うまくつきませんでした。)今度こそ、うまくついてくれることを祈りながら・・・。


05A−133
差出人:林 正幸
送信日:06年7月5日
件 名:アルケ資料送ります

こんばんは、林です。
 小林さん、明日にアルケ資料を送ります。3種ありますが、メインは講座プラン「モル単位(物質量)の世界」です。
 昨日、私が担当する先進科学塾の「原子量とアボガドロ定数を測ろう」の予行的な検討をし、実験は結果として思い通りになり、ほっとしています。また意見ももらい、検討したいと思っています。(こういう場があるのはうれしいことです。)
 そして次は12月に担当することになり、ビラ作りのため9月始めには方向を出す必要があり、テーマを「酸と塩基」に決めました。それは次の講座プランを「酸と塩基」でつくることにもなります(私がそうしたいという意味です)。このテーマは私にとって長年の悩みの種で、どう構成したらすっきりするか。現役の時は教科書や生徒の実態を踏まえて、アレニウスの定義をベースに展開していました。しかし今では、発展的であるためにはブレンステッドの定義に切り換えるべき、と考えています。ただし高校生にいきなり飛躍を求めるのは無謀です。どのように連結するか、ここが頭の絞りどころでしょう。
 ではまた。


05A−134
差出人:町井 弘明
送信日:06年7月7日
件 名:お願い8月1日のこと

 8月1日9時半川崎駅改札集合で、川崎公害を学ぶフィールドを企画しましたが、参加者が少なく、もし皆様都合がつけば参加してくれませんか、泊まりは町井の自宅で接待します。庭の作業場も案内します。


05A−135
差出人:野中 直彦
送信日:06年7月10日
件 名:養護学校です その26

  キャンプだ ホイ
 野外ではなくて、学校で、キャンプ体験をしました。まずは、歩いて30分のスーパーマーケットに、夕食の買い物に出かけます。学年ごとに、バーベキューの材料を買います。電卓を片手に、何度も計算しながら、買ってきました。これで、午前中は終わりです。車椅子の生徒も一緒に出かけました。いつも通りに給食を食べた後、カレーライス、サラダ、焼き肉の準備に入ります。
 3時頃に集まって、「大声コンテスト」なるものをやって、夕食は6時頃よりスタートしました。そして、7時からクラス対抗パフォーマンスショーの開催です。歌あり、マジックあり、ダンスありの楽しい会でした。私のクラスは、私の指導のもと、科学実験ショーを行いました。@熱気球 A振ると青くなるフラスコ B空気砲でした。今や、0.015mmの暑さのゴミ袋をみつけるのは至難でした。100円ショップでやっと0.020mmでした。結局、近くの学校の友人に頼んで4枚ほど0.015mmのゴミ袋をわけてもらいました。苛性ソーダも薬局で購入して500gで700円、ブドウ糖は150gで300円(食用)でした。他に、燃料用アルコール500mlで400円などの費用がかかりました。実験は、失敗もあり、みんなも楽しみながらできました。夜は、後かたづけをして、10時就寝で、体育館にテントを張って寝ました。私は、11時頃寝ましたが、寝られない生徒は夜中の3時まで起きていたようです。朝、6時に起床して、朝ご飯を準備して、食べました。とにかく、子どもも先生もよく働きます。何人かの生徒は、生徒と先生が1対1なのですが、生徒が気をきかせて面倒をみてくれるので、その間に食事をとっていました。その後、近くのプールへバスで移動していきました。50mのプールではなくて、バブルがあったり、水のシャワーがあったりで結構楽しめました。昼食をとった後、少しリラックスして、学校に帰ってきて、閉会式をして解散となりました。
 一緒に寝て、食事をすることで、学年のみならす、学校としての一体感をもつことができると機会になりました。けど、その後の2日間で、少しぐったりと疲れてしまいました。
 明日は、数学の授業の研究授業です。わり算を扱います。


05A−136
差出人:竹野 徹美
送信日:06年7月15日
件 名:中国野菜と日本の新・農薬規制  ポジティブリスト制度

 中国情報局ニュースより、記事を引用します。
<引用>
ポジティブリスト制度に中国「農業への影響に注目」
中国商務部の祟泉・報道官は29日から始まった
日本の残留農薬規制強化策「ポジティブリスト」制度について同日、
「日本政府は食品の安全を確保するという前提のもと
、日中間の正常な貿易活動に影響が出ないような措置を講じてほしい」
との考えを示した。中国新聞社が伝えた。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0530&f=business_0530_004.shtml
<以上>
 コレとコレとコレ…は使うな!! というリストで規制するのが、ネガティブリストによる規制で、シックハウス対策としてホルムアルデヒドと防蟻剤、クロルピリホスだけを規制した改正建築基準法、通称シックハウス法がこれにあたります。むろん、シックハウス症候群、化学物質過敏症で悩む人たちの症状の原因となっているのはこの二つの物質だけであるわけがありません。一方、コレとコレとコレ…は使って良い!! というリストで規制するのがポジティブリストによる規制です。正確に言うと、使って良い農薬の残留基準を設定し、これが定められていない農薬を一定量(一律基準の数値として0.01ppmが提案されています)以上含む農作物の流通を禁止するという制度のことです。やっと、当たり前のことが始まるなという思いがします。


05A−137
差出人:林 正幸
送信日:06年7月18日
件 名:RE:教えるべきこと

こんにちは、林です。
 16日の先進科学塾「原子量とアボガドロ定数を測ろう」は、17名の参加で終わることができました。
 さて、竹野さんが環境問題や意味不明商品に係わって、何をどのように授業していけばよいか、問題提起しています。私なりに考えを書いてみます。ちなみに我が家でも「健康によい食品」でよく議論になります。
 何よりも、現在の環境問題や誇大(いんちき)広告の事例を科学的に教えることです。私は若いときは「公害の科学」などと特別に章を設けていましたが、後半は教科書の流れに織り込んで教えていました。
 ただしこれだけでは力になりにくいと思います。と言うのは現実の様々な問題は、私にだってよく分からないことが多いからです。もうひとつは、専門家(エリート)教育です。「設け主義に組みする」のでなく、「人類の幸せを願う」専門家を、私たち教師が育てなくてはなりません。生徒が大学に合格すると、教師はすかさず「おめでとう」と言います。しかしその生徒がその能力を利己的に活用するようなら、むしろ悲しいことです。願わしいのは、まっとうな専門家と科学を学んだ市民の連帯でしょう。
 もうひとつあります。科学的であることの限界を教えることです。これは科学を否定しているのではなく、生の問題を科学のみで解決できると信じ込まないことです。たとえば、竹野さんが農薬の規制のことを書いています。ポジティブな規制が果たして科学的にできるでしょうか。思い出されるのが環境ホルモン(内分泌かく乱物質)です。それまで発ガン性がなければ科学的に安全とされてきたのが、思いもしない生殖毒が問題である可能性が出てきたのです。歴史を遡れば、農薬が生物濃縮されることさえ気付かずにいたのです。私たちは分からないことがある中で判断を迫られているのです。そのひとつの考えが「予防の原則」ですが、簡単ではありません。
 だから教師は、自分の価値観も伝えるべきです。もちろん押しつけるのではなく、生徒がさまざまな価値観から己の価値観を創り出すようにさせるのです。心ある教師がはっきりものを言わないと、生徒は現代の閉塞社会を彩る風潮に流されがちです(これは自己反省を含んでいます)。
 ではまた。


05A−138
差出人:野中 直彦
送信日:06年7月18日
件 名:養護学校です その27

  今日は、ちょっぴり悲しい話。
 私のクラスの生徒が他の学校へいっている友達と話をしていて、「おまえはどこの学校へ行っているのか?」と聞かれて、養護学校と言えなかった。ということでした。また、兄弟で、弟である子が私のクラスにいて、兄から「お前の学校(養護学校)は、頭の変なやつがいっている学校やろ」といわれて、とっくみあいのケンカになった。
 父親から、この養護学校に入る時、「普通に就職でくるか不安である」と躊躇された。寮育手帳を取得すると、就職面では、「職場適用訓練期間」ということで、1年間は、県から補助で、本人に12万円の給料が保証される制度あるようです。寮育手帳にもいろいろランクがあり、知的障害として重いというB2の判断をもらうと、週20時間の労働でいいようです。生徒は、「バカにされている」という思いがどこかにあるんでしょう。この思いを払拭させるには、まわりの人の理解、社会の理解が必要であるのです。
 卒業後の進路としては、1)一般就労 2)施設での仕事 3)施設へ通うなどがあるようです。夏休みに、企業38社をまわり、一般就労への理解を求めてまわります。
 私個人の感想としては、養護学校での時間はとてもゆったりと流れていきます。しかし、会社に就職するととてもスピードがはやくなるので、それについていくのがむずかしいと思われます。このギャップもうめることも必要だと思います。


05A−139
差出人:野中 直彦
送信日:06年7月21日
件 名:養護学校です その28

 今日は終業式でした。これで1学期70日間が終わりました。
 1昨日は、アジサイの押し花を電子れんじで作って、ラミメートにしました。結構うまくできてよかったです。材料としても、15人分も、アジサイであればOKでした。がくアジザイという花びらの大きなものも用意しました。季節に応じた押し花をすると面白いと思いました。昨日は、アイスクリームが給食ででたため、保冷剤とした入っていたドライアイスで遊びましたが、少しとまとまらなくなり、収集がつかない状態になってしまいました。
 自閉症とか、広汎性発達障害という言葉は勉強になりましたが、実際の対応とか指導とかはよくわからないままです。
 今日は、不登校(結局7月は1日も登校できなかった)の子の家庭訪問と夏休みにインターンシップにいく会社にお願いとうちあわせにでかけました。この職場体験で少し成長してくれること、社会との関わりをもってほしいことを願っています。
 とんぼ玉のことで、友人から相談があり、つたないですが、対応をしました。一様まだ、作品作りはつづけています。12月の作品展のために、8月末には作品を提示するように言われています。
 夏休みは、教師にとって、少し「ほっと」できる時間かもしれないのですが、施設でなく(施設でも昼間の時間をどうするかは、いろいろな対応があるのですが)家庭では、昼間の対応としては、施設を使うことにあんるのですが、自立支援法とかで、利用負担も必要になってくるんでしょうか、いずれにせよ、大変なことになります。子どもたちは、クラスでキャンプをしようといっていますので、クラスキャンプを計画する予定です。


05A−140
差出人:杉山 剛英
送信日:06年7月25日
件 名:塩化銀

杉山剛英です。
 裳華房より「わかる!なるほど理科実験」を出版しました。書店への配本は7月26日ということです。ぜひ、アマゾンなどでご注文下さい。アルケの仲間からは、林先生「塗って出来るニッケルメッキ」藤田先生から「ペットボトルに銅鏡・銀鏡」「スーパーシャボン玉液」を書いていただきました。最近の実験書は子供向けの一発ものばかりで先生向けのものの出版がほとんどなくなりました。
  http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN4-7853-8775-0.htm
 ところで、今更なんですがよく陽イオン分析で真っ先に沈殿させられて分離される銀イオン。塩化銀にしてろ過せよとあるのですが、学校に普通に置いてある東洋ろ紙のNo2やNo6でろ過してもそのまま通過してきます。硫酸バリウムNo2でろ過できます。色々な本を見ても、塩化銀は粒が小さいのでNo5Cをつかえとかは書いてありません。これって、みなさんちゃんとろ過に成功しているのでしょうか。


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