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03A−031
差出人:野中 直彦
送信日:03年9月22日
件 名:トンボ玉の本

 新事務局の岡田さん よろしくお願いします。
 ところで、私は相変わらず、大阪の澤田さんに紹介されて以来トンボ玉に魅了されています。最近そのトンボ玉の本としてアマゾンを通して購入した本が以外によいのです。もしよかったら、参考にしてください。
  「 バーナーワークの手づくりビーズ・とんぼ玉―ガラス棒からビーズができる 」
  陰山 知佳 (著)  1200円+税 出版社 日本ヴォーグ社
初心者にわかりやすくその作り方を解説しているし、飾りにするための工夫もあって、ただ作るだけでなく、どうアクセサリーとして活用するかの参考になります。


03A−032
差出人:野中 直彦
送信日:03年9月22日
件 名:古本屋の紹介

 このインターネットでの古本屋は活用できると思います。あちこち歩き回る楽しさもありますが、田舎にいる私にとって結構役に立ちます。一度のぞいてみてはどうでしょうか
  「日本の古本屋」
  http://www.kosho.or.jp/index.html


03A−033
差出人:林 正幸
送信日:03年9月29日
件 名:「環境問題を勉強する会」を呼びかけました

こんにちは、林まさです。
 秋らしいさわやかな季節になってきました。
 最近は、前に書いたアトキンス「物理化学」の「化学熱力学」の部分(全体の3分の1)を読み終えた上で、フリーな立場で、「化学的変化はどちらに向かうか」というテーマで、授業テキストを作成しています。そして関連する実験開発も始めました。いつどこで実践できるか分かりませんが・・・。
 そして今年の自分の課題と位置づけてきた「環境問題を勉強する会」を、飯田さんと共に愛知の教師を中心に呼びかけるところまで来ました。以下はその呼びかけです。
 ではまた。

<引用>
                                03.9.18

 「環境問題を勉強する会」の呼びかけ

 20世紀後半の経済活動は、私たちにモノの豊かさと便利さをもたらしてくれました。しかしその結果、私たちはいくつかの重大な問題を抱えることとなりました。そのひとつに環境問題があります。
 オゾン層破壊、地球温暖化、大気汚染による酸性雨や健康被害、熱帯雨林と種の多様性の喪失、農地の荒廃と砂漠化、農薬や内分泌かく乱物質などによる地球規模汚染、水質汚濁などによる水不足、資源とエネルギー源の枯渇、都市環境の破壊、大量の廃棄物、放射性廃棄物による汚染の可能性、貧困と飢餓の拡大、テロや戦争の頻 発・・・。そして工場跡地汚染、産業廃棄物の不法投棄などに見られるように、かつての公害問題も残っています。
 人類は差し迫った状態に置かれています。地球環境を保全する、持続可能な経済と生活はどのように創り出せるのでしょうか。私たちもこの問題に関わりたいと思います。まずお互いの問題意識を交流しましょう。そして何よりも勉強し合いましょう。その中でそれぞれがやるべき課題が見つかることでしょう。このようなサークル として「環境問題を勉強する会」への参加を呼びかけます。
                         飯田 洋治
                         林 正幸
      第1回例会
    日時:11月22日(土) 13:30 〜16:30
    場所:「林ラボ」(地図参照)
    内容:お互いの問題意識の交流
       持っている情報の紹介
       「地球白書2003−4」の紹介(林まさ)

          地図(略)

(裏面)
 私たち(呼びかけ人)は、かつて公害調査の会で一緒に勉強した仲間です。

 「公害調査の会」について(歴史)

 1969年に、高校の理科教師を中心に「公害調査の会」が結成されました。この会は「何のために理科を勉強するのか」という生徒の問いかけに答えようとする中で、折しも顕在化し始めていた公害問題に目が向き、まず何よりも教師自身が学習しようとスタートしました。
 当時は関連の書籍はほとんどなく、学習は、自らの情報を交流したり、自ら現地調査したり、自ら講師を捜したりすることでした。その中で三島沼津石油コンビナート反対運動の西岡さん、名古屋大学医学部公衆衛生学教室の大橋さん、名古屋工業試験所の今井さんなどと知り合いました。
 さらに学習は、住民運動に参加することにもつながりました。中でも1969年に始まった北区セロハン公害反対運動は、2つの工場を移転と廃業に追い込むという、全国的に見ても輝かしい成果を上げました。そして「科学で武装する」という合い言葉も生まれました。
 また1971年に県レベルの住民組織の協議会として誕生した愛知公害調査の会は、1000を越える地点での硫黄酸化物調査をくり返し実施して、汚染の実態を明らかにしたりしました。そして全国に爆発的に拡がったさまざまな公害反対の動きは、行政にも大きな影響を与え、現在につながっていると確信しています。
 このような体験を積み重ねる中で、授業などで公害問題や科学のあり方を問う多くの実践が生まれました。そして1970年に全国レベルで結成された「公害と教育」研究会にも参加し、富士、四日市、水俣、陸奥小川原に出かけ、交流しました。
<以上>


03A−034
差出人:山本 喜一
送信日:03年9月29日
件 名:RE:「環境問題を勉強する会」を呼びかけました

こんにちは山本です。
 林さん、いよいよ環境問題に本腰を入れて取り組もうとしているようですね。近くに住んでいれば、是非私も参加したいところです。この勉強会の成果を、是非、メールやアルケ通信で発信してください。


03A−035
差出人:高橋 匡之
送信日:03年9月30日
件 名:「化学教材研究会」のホームページ

こんばんわ岩手の高橋です。
 8月23日24日の出前教研には、たくさんおいでいただきありがとうございました。しかも、すばらしいレポートや実験紹介をしていただき、とても充実した会になりました。盛口先生が、さっそく出前教研の様子をまとめていらっしゃるようですが、私も私なりのまとめをしたいなと考えているのですが、テストの作成や採点などに追われて、なかなか思うようにできないでいます。そのうち、時間はどんどん過ぎていき、9月も終わろうとしています。
 先日(9月12日)高校の理科部会が主催する「化学教材研究会」を盛岡一高で開催しました。もっと勉強会をしましょうと私が呼びかけてスタートして3年目くらいになる会です。今年から、佐藤琢夫さんが**高に転勤してきたこともあり、この会にも参加していただきました。琢夫さんは、転勤してきたら割り当てで、いきなり化学実験書編集委員長になっていたということもあるのですが‥。そういう立場もあるのですが、とても精力的な活動をはじめて、とうとう今週初めに、この会の様子をホームページ上で公開をはじめました。URLは以下のとおりです。
  http://www.geocities.co.jp/HiTeens-Panda/3609/index.htm
 私は、科教協の東京大会や出前教研で発表した、岩手の「金」を四ケ浦さんから紹介された金箔をつかってやったことをはっぴょうしたところ、さっそく金箔の注文があったそうです。なんか研究会の広がりの兆しを感じるようなニュースでうれしくなりました。一つの実践も他の人がやることで必ずその人なりの個性がでてきますし、深まりもでてきますので、どのような実践をされるか期待しています。
 新事務局長の岡田さんご苦労様です。今年、東京大会でお会いできなかったので、たぶん面識はないのではないかと思いますが、よろしくお願いします。


03A−036
差出人:杉山 美次
送信日:03年10月1日
件 名:第1回神奈川科学塾合宿の報告

 あるけのみなさん、こんにちは、横浜の杉山美次です。 大変遅れましたが、第1回神奈川科学塾合宿の報告をします。
……………………………………………………………………………
 夏休みの間、私的、公的に忙しく、何とか凌いでいた生活だったので、正直いうと気にはなっていたのですが合宿の準備にほとんど気がまわらず、町井さんに任せぱなしでした。本当に人が集まって実行できるのか合宿の当日まで心配でした。気分的にも疲れていました。でも、町井さん夫婦の準備のおかげで、参加した人全員が来て良かった。来年もまた来ようという感想を持ちました。掛け値なしで一度は来てみる価値はあります。
……………………………………………………………………………………
 日 時:2003年8月26日(火)13:00〜27日(水)12:00
 場 所:山梨県上野原町 平野田休養村
     鶴川警告の自然に抱かれた静かな場所
     小さなキャンプ場で、バンガローがあり、渓流釣りも楽しめる。
 交 通:JR中央線上野原駅下車、駅前から富士急バス(飯尾行き)にて阿寺沢入り口下車(新宿より150分)
 車  :都心より中央高速に乗り上野原I.Cで降り、西原方面に40分(新宿より90分)
 参加者:町井さん夫婦、澤田さん夫婦、松本さん、藤田さん、藤田さんの学校の同僚2人
     岩瀬さん(神奈川科学塾)、杉山、町井さんの学校の高校生(女子3人、男子1人)
     町井さんの科学講座の社会人の人2名、上田 隆さん(神奈川科学塾)
 ◆参加者の全員が車できましたが、キャンプ場までの詳細の案内がなかったので、全員道に迷い、現地に到着するの苦労しました。町井さん曰く、「これもみなさんのサバイバルの力をためす試験ですよ。」澤田史朗さん夫婦は、大阪から車で来ました。何時間かかったのか大変でしたというだけでなく、こんな遠くからわざわざきていただき本当にあ   りがとうございました。
 ◆内容当日
(26日)
1、箸と湯飲みづくり
 キャンプ地のすぐ隣に流れている川を渡ると竹林があり、その竹で箸と湯飲みづくりをしました。 竹は火であぶって模様をつけました。作った湯飲みで、早速ビールを飲みました。
2、うどんづくり
 これは、前日からきていた高校生がつくっていたのを食べさせていただきました。
3、パンづくり
 フライパンで簡単にできるパンです。チーズやウィンナーを入れてつくりました。酒のつまみとしてもおいしかったです。竹の中に入れて竹蒸しパンもつくりました。
4、陶器づくり
 これは、以前紹介したものです。ぐい飲み、マグカップ、葉の形をした皿など、みなさんいくつも自慢の作品を作っていました。
 5、夕食
 時間がたったので忘れてしまいましたが印象に残っているのは、具の多い豚汁です。また、 マスを(キャンプ場で養殖しているもの)を安く分けていただき10匹以上焼いてたべました。
6、線香花火
 松本さんのプロの巻き方と杉山の不器用な素人がまく巻き方の紹介がありました。杉山から火薬の炭をいろいろな炭で作った線香花火を紹介しました。できるはずのない活性炭でも線香花火ができることを見せたのです が、みなさんあまり反応せず、少しがっかでした。
7、夕食後
 自分たち以外人の気配を感じない静かなところで、土地が高いため蚊がまったくいなく、涼しい川端で手作りの湯飲みに好みのアルコールを入れて、日頃の喧噪を忘れてひごろの思いを静かに語り合いました。
(27日)
8、シュロのバツタづくり
 前回、町井邸でおこなったときは、ほとんどの人がクリアーできなかったが、今回は全員がクリアーでき完成の夜こびに盛り上がりました。
9、藍染め
 澤田さん指導のもとに、絞り染めを入れておこないました。1枚150円程度のハンカチに染めると見事に藍色に染りました。
…………………………………………………………………………………………
参加者の感想
  (神奈川県立 **高校 岩瀬充璋)
 夏の合宿は実り多いものでした。大阪から、埼玉からと遠くから静寂な上野原の地まで車を飛ばしてきて参加してくれました。ありがたいことです。そしてなによりのことは家族ぐるみで参加してくれていることです。いろいろな収穫がありました。学校の中では味わえないような経験をしました。また来年も夏休みに合宿が行われる様です。会員のみなさんも振るって参加しましょう。暮れの安房科学塾に対抗できるようなものに発展したらよいですね。
  (埼玉県立**高校 藤田勲)
 杉山さんが企画した科学塾に職場の同僚2人と参加しました。人の出入りの少ない静かなキャンプ場での合宿は格別でした。町井さんの料理の手際良さには感心しました。せせらぎを聞きながら夜の火を囲んで、一杯やりながらの議論も良かったです。特に何かを集中して話したわけではありませんが、私はすっかり気持ちがリラックスしました。その後、同僚の物理の先生は藍染めにはまってしまい、何枚ものハンカチが現在準備室に吊るされています。今度は藍を建てて染めてみたいと言っています。どなたか藍の種をいただけないでしょうか。


03A−037
差出人:澤田 史郎
送信日:03年10月5日
件 名:RE:第1回神奈川科学塾合宿の報告

 杉山さん 夏はありがとうございました。高速で行ったのですがほんとに遠かったですね。でも、自然の中での「ものづくりキャンプ」得るところが多かった取り組みでした。清流の流れる竹林の中というロケーションの中で普段学校の中で忘れていたゆとりを取り戻せたように思います。そういった時間と空間の中で実験や物作りをすると教室や学校でより豊かな内容を伝えることができる。ということもわかりました。参加した高校生たちの顔を見ていて関西でもこんな取り組みができないかなと思ったりしました。
 さて、9月は文化祭やらなにやらでばたばたしていたのですがようやく落ち着いてきたところです。9月でそろそろ藍染めのシーズンも終わりですが町井さんに聞かれていた防染糊の作り方をUPしておきます。ただしこれは福知山の塩見さんと言う方からの電話での聞き取りです。10月になったら実際に行って教えてもらおうと思っていたのですが、なかなか行く機会がもてそうもないのでとりあえず書いておきます。
(後略)


03A−038
差出人:林 正幸
送信日:03年10月6日
件 名:廃液処理の中で

こんばんは、林まさです。
 昨日、一昨日と名古屋市科学館を中心に「科学の祭典」が開かれ、私もMOLの会のメンバーとして協力しました。今回は「気体でシャボン玉あそび」というテーマで、ブタン、水素爆鳴気、水素のシャボン玉に点火させました。そして水素については子どもに水素を発生させるところから体験させました。
 その結果、硫酸亜鉛を主成分とする廃液が1[l]あまりできました。それを今日の午後に処理したのですが、4時間で3分の2がやっとでした。なにせ量が多いので、水酸化ナトリウムや硫化ナトリウム水溶液を追加調製し、ろ過にも時間がかかりました。
 祭典の中で廃液をペットボトルに貯めていくうちに、黒っぽい粒が浮いたり沈んだりしているのを見つけて、何だろうと話題になりました。始めは色から未反応の亜鉛かなと思いました。浮くのは発生した水素を吸着しているためと考えました。ところが1日経ってみると粒は赤褐色に変わっていました。実際に廃液処理を進めると硫酸がかなり残っています。そこでろ過して、粒に希硝酸を加えて加熱するとうすい青色になり、さらにアンモニア水を加えるとコバルト色になりました。やっぱり銅だ! 亜鉛には不純物として銅が含まれている。考えてみると納得がいきました。そしてまじめに廃液処理をするのも無駄ではないと、自分に言い聞かせました。
 ではまた。


03A−039
差出人:林 正幸<
送信日:03年10月15日
件 名:酢酸エチル合成の化学平衡

おはよう、林です。
 岡田さん、昨日アルケ通信の資料を送りました。よろしく。
 業者に問い合わせたところ、重金属の廃液処理は廃液のまま委託した方が安いようです。20[l]が1万数千円です。これに対して硫化物などの沈でんは500gが数千円です。沈でんは余分な薬品や何よりも手間がかかり、かつ水分が抜けず中和のときの塩類も含まれ、かなり割高になります。
 9月の中頃から「化学的変化はどちらに向かうか」というテーマで教材をつくっており、原案がほぼできあがりました。その中で化学反応の平衡の実験として酢酸エチルの合成を利用することにしました。これは分離操作で、硫酸を中和する量以上に、炭酸ナトリウムが未反応の酢酸と反応して泡立つことに注目します。酢酸エチルの合成反応はそれが平衡に到達することを確認するにはちょうどよい速度です。酢酸エチルの生成量は1分反応させる場合と10分反応させる場合で1.5倍ほどになります。その操作は以下のようです。
 ちなみにもうひとつ、蒸気圧を計測する簡単な方法を検討しようと器具を注文しています。うまく行ったら紹介します。
 ではまた。
<引用>
酢酸エチル合成の化学平衡
(硫酸を中和するに必要な炭酸ナトリウムの量を確認する)
(1)300mlビーカーに水約30mlを入れ、濃硫酸2mlを加える。
(2)これに炭酸ナトリウム4gをすこしずつ加えてガラス棒でよくかき混ぜる。そして補助的に小さじ半分を追加して泡立たないことを確認する。
(1分反応させる場合)
(3)2枚の薬包紙に炭酸ナトリウム4gずつを計り採る。
(4)300mlビーカーを水洗いして水約30mlと氷1ブロック(10〜20g)を入れておく。
(5)乾いた太い試験管に、酢酸8mlと濃硫酸2mlをこの順に入れて振り混ぜる。
(6)これにエタノール8mlを加えて振り混ぜ、溶け合ったら時間を確認する。
(7)1分経ったら反応混合物を300mlビーカーの水に注いで反応を停止させる。
(8)これに炭酸ナトリウム4gをすこしずつ加えてガラス棒でよくかき混ぜる。
(9)残りの4gをすこしずつ加えてガラス棒でよくかき混ぜ、さらに泡立つかどうか調べる(酢酸が残っていれば反応する)。
(10)これを太い試験管にもどして、上層の酢酸エチルのにおいと量を調べる。
(10分反応させる場合)
(11)同様に10分反応させ、同様に調べる。
注意:(4)の操作は反応が5分経ってから準備する。
(酢酸エチルの性質)
(12)最後に酢酸エチルをピペットで採って脱脂綿に染み込ませ、広告のカラー印刷を拭き取ってみる。
(13)酢酸エチル層は廃液入れ(250ml試薬びん)に移し、すべての器具を水洗いする。
<以上>


03A−040
差出人: 正幸
送信日:03年10月22日
件 名:蒸気圧の計測実験

こんばんは、林です。
 今日注文していた20[N]のバネばかりが手に入ったので、さっそく思い浮かんでいた蒸気圧の計測実験を検討してみました。これは5mlのディスポーザル注射器に液体を入れてピストンを引っ張り、1atmからどれくらい圧力を下げてやると、蒸気が発生して空間ができ、液体と共存するようになるかを計測するものです。
操作はくわしくは下記のとおりです。
 まず1atmに相当する目盛りを見つけるにはボイルの法則を利用しました。すると
    8〜5[N]
で、1atmが13[N]に相当することが分かります。シリンダーの内径から断面積は1.20cm^2と計算されましたから、納得のいく数値です。
 次に水の蒸気圧です。
  温度    計測値       平均値             蒸気圧         文献値
  30℃  15〜10[N]  12.5[N]  0.5{N]  0.038[atm]  0.042[tm]
  50℃  14〜 9[N]  11.5[N]  1.5{N]  0.115[atm]  0.122[tm]
  80℃  10〜 5[N]   7.5[N]  5.5{N]  0.423[atm]  0.467[tm]
 続いてメタノールです。
  30℃  13〜 9[N]  11.0[N]  2.0{N]  0.154[atm]
  50℃   8〜 5[N]   6.5[N]  6.5{N]  0.500[atm]
メタノールの文献値は
    200mmHg(0.263atm)になるのが34℃
    760    (1.000   )     65
ですので、簡単な実験にしてはよい値が得られていると思います。エーテルも試したのですが、やはりピストンリングのゴムを溶かすようで無理でした。ちなみにこれは盛口さんと四ケ浦さんのアイデアが下敷きになっています。なおくり返して検討してみたいと考えています。
 ではまた。

<引用>
[g]蒸気圧の計測
(1atmに相当する目盛り)
(1)スタンドにバネばかりを吊し、空気2mlを入れた注射器(空気用)を引っかけ、
穴を指で押さえて引っ張り、体積が4mlになるときの目盛りを読み取る。穴を押さえる
指を水ですこし濡らすとよい。
参考:注射器中の2mlの空気は1atmの大気圧で圧されているが、その体積が4ml
   になると0.5atmになる。つまりこのときの注射器のピストンは0.5atmで
   引かれている。したがって読み取った目盛りの2倍が1atmに相当する。この数
    値をa[N]とする。
注意:ピストンの移動には摩擦があるので、引っ張って4mlになる数値と縮めて4ml
   になる数値を読み取って、その平均値をデータとする。
(水の蒸気圧)
(2)300mlビーカーに水を半分入れ、温度計を差し入れてバーナーで加熱していく。
(3)30℃になったら火加減し、その水約2mlを注射器(水用)に採り、穴を指で押
さえて引っ張り、注射器内に空間(水蒸気)ができるときの目盛りを読み取る。この数値
をb[N]とする。
参考:中の水蒸気の圧力(蒸気圧)は、次の式で計算できる。
     (a−b)/a[atm]
注意:注射器に空気が残らないように、穴を水に付けて何度か出し入れする。
   温度変化を避けるため手早く操作する。
   空間がゆっくり拡がるときの数値と、ゆっくり縮むときの数値を平均せよ。
   手をゆるめたときに空間が残る場合はやり直す。
(4)湯を50℃および80℃にして、同様に計測する。
(メタノールの蒸気圧)
(5)50mlビーカーにメタノール約15mlを入れ、湯に浸けて30℃にする。
(6)注射器(メタノール用)に採って、同様にメタノールの蒸気圧を計測する。
(7)さらに50℃のメタノールの蒸気圧を計測する。
(ブタンの蒸気圧)
(8)試験管に液体のブタンを入れ、口を指で押さえて沸とうを止める。
参考:常温では指で押さえない1atmの下では液体のブタンは沸とうして、液体と蒸気
   が共存できない。共存させるためには指で押さえて、試験管内の圧力を1atmよ
   り大きくする必要がある。
<以上>


03A−041
差出人:林 正幸
送信日:03年10月30日
件 名:シャボン膜

こんにちは、林です。
 良い天気が続きます。いま散歩から戻ったところですが、心地よいですね。昼食までの時間を利用してメールを書きます。
 このところ銅線のフレームをつくってはシャボン膜を張ることで遊んでいます。ご存じのように立方体はその面にシャボン膜を張ることができません。円2つや3つでつくった球も同じです。それなら円4つでつくった球はどうでしょうか。普通にやるとやはり球面状に膜を張ることができません、それはシャボン液から引き上げるときに内部に空気が入ることができないからです。そこでシャボン液を付けた棒で1面々々張っていくと、きれいなぼんぼりができあがります。しかし当然円3つの球では、このようにしても膜が内部にへこんでいきます。
 円2つを少し離すと、円筒になったり、円2枚になったり、皿2枚の底を合わせたような形になったりします。シャボン液からの引き上げ方が影響します。三角形2つでは星形がつくれます。また円2つを鎖のように絡ませると、位置関係で面白い形になったり、動かして形を変えたりすることができます。
 トポロジー的シャボン膜にも挑戦しました。メビウスの輪、ランプ、ひな人形ができました。実物がないとイメージがわきませんね。
 さて以上はすべて銅線が閉じています。そこで閉じていないフレームでシャボン膜を張らせることができないか、工夫を凝らしています。ひとつ成功したのは円と半円の組み合わせです。しかしこれは一部が閉じているので、完全に閉じていないフレームでできないか、頭を悩ましてます。昨日「できた!」と喜んだ形があったのですが、それは離れている部分に小さい泡が集合して接着剤のはたらきをしていることが分かり、がっかりです。しかしまだあきらめていません。
 ではまた。


03A−042
差出人:山本 喜一
送信日:03年11月5日
件 名:凝固点降下の説明

こんにちは、山本です。岡田さんご苦労様です。通信が届きました。これからみなさんの資料を読ませていただこうと思っているところです。
 雑誌「化学」の6月号に、凝固点降下や沸点上昇が起こる理由として、溶質が溶媒分子の動きのじゃまになるという説明は間違っているという記事が載りました。凝固点降下についていえば、溶媒分子が凝固する動きを、溶質分子がさまたげるという言い方は間違っているというのです。溶質は溶媒分子のじゃまをするわけではなく、単に、溶質分子があるために、溶媒分子が少なくなることによって凝固点降下(や沸点上場、浸透圧)が起こるのだというのです。その記事の考え方の乗っ取って、先日、凝固点降下の実験をしたとき、その解説として次のような文章を作りました。これに対するみなさんのコメントをお願いします。なお(   )は生徒が記入する部分です。

  食塩水やジュースなどの凝固点
問1 ジュースなどの凝固点はなぜ0℃以下なのか。
(1)ジュースが凍り始めるとき、氷の成分は( 水 )である。ジュースと氷がいっしょに存在できる温度を考えてみよう。
(2)ステンレスボトルのような断熱容器に、0℃の水と0℃の氷を入れたとしよう。この場合、一定時間内に「氷から水になる分子」と「水から氷になる分子」は( 同じ )なので、いつまでたっても氷も水も量は変わらない。
(3)次に、0℃のジュースに0℃の氷を入れたとしよう。この場合、一定時間内に「氷から水になる分子」は(2)と同じだけある。しかし、「水から氷になる分子」は(2)よりも( 少な )くなる。ジュースにはいろいろな成分が溶けているので、氷のまわりの水の分子が( 少な )いためである。したがって、0℃のジュースに0℃の氷を入れると、氷は( 溶けて )しまう。氷が溶けずに、ジュースの中に存在できるのは0℃よりも( 低 )い温度でなければならないのである。
(4)ジュース以外でも、水に何かが溶けていると、凝固点は必ず( 下 )がる。これを( 凝固点降下 )という。どれくらい凝固点が下がるかは、水に溶けている分子やイオンの( 個数 )で決まる。


03A−043
差出人:山本 喜一
送信日:03年11月6日
件 名:マイナスイオンの濃度
こんにちは山本です。
 今年は理系の生徒を受け持っています。今、状態方程式をやっているのですが、次のような問題を解かせてみました。
問 あるエアコンは、マイナスイオンを空気1mlあたり5万個放出するという。このマイナスイオンの量は、空気の何%にあたるか。(1)、(2)の順に考えて解きなさい。
(1)空気1ml中に、気体分子は何モルで何個含まれているか。気圧は1atm、気温は27℃として計算しなさい。
    1・0.001=n・0.082・300
    n=4.1×10^−5mol
    6×10^23×4.1×10^−5=2.4×10^19個
(2)マイナスイオン5万個は空気1ml中の分子数の何%か。
    5×10^4
   −−−−−−×10^2 = 2×10^−13%
   2.4×10^19
というわけで、「こんなに少ないイオンが人体に影響を与えるものだろうか?」とコメントしました。


03A−044
差出人:竹野 徹美
送信日:03年11月6日
件 名:RE:マイナスイオンの濃度

竹野です。
 山本先生、申し訳ありませんが、「マイナスイオン」とは何か、定義していただけませんか?
 なお、この件については、お茶大出身の溶液物理学の研究者である天羽優子さんが運営しているサイト、「水商売ウォッチング」が参考になります。ここは、Googleで「水商売」で検索していただいて、いかがわしいほうを抑えて堂々 のトップに出てくる、知る人ぞ知る、人気サイトです。


03A−045
差出人:山本 喜一
送信日:03年11月7日
件 名:マイナスイオンの濃度(2)

 「マイナスイオン」は、定義できるほどはっきりしたものではないと思います。この効果をうたっている人たちのHPは、読めば読むほど混乱してきますね。だから「マイナスイオン」なんて、うさん臭いものだと思います。しかし、生徒たちの多くはCMを鵜呑みにしています。そこで、状態方程式を使って「マイナスイオン」のことを話題にしたわけです。
 私も以前に「水商売ウォッチング」のHPは読みました。専門家の立場から、きちんと批判しているHPだと思います。「マイナスイオン」に限らず、健康に良いというふれこみや、ダイエットできるとか、ガンに効くなどと言って、いろいろな宣伝が横行しています。それらに対して、良心的に批判する専門家が必要だと思います。


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