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03A−121
差出人:中臺 文夫
送信日:04年7月23日
件 名:酢酸菌に関して

今日は,お久しぶりです。中台です。
 今日は,・・・は何度か書くのですが,いつも出さずじまいになってしまいます。
 さて,酢酸菌の件,私も興味があるので生物の先生と話しました。その結果ですが,
1.生物の進化は合目的に考えてはいけない,目的に合わないものも沢山あるといわれました。
2.酢酸菌はpHを下げて他の菌の繁殖を妨げているので,酢酸を分解すると他の菌との競争になり負けてしまうのではないか?安全に生きるためには効率を犠牲にしても酢酸発酵ですみかを確保している。これは,悪い環境にのみ生きられる弱い生物に普通に見られますね。したがって,酸素呼吸は有機物が無くなったときにのみ行う禁じ手の方法で,生きるために環境を犠牲にして酢酸の分解を行うのではないか。
3.酢酸発酵は,酸素呼吸とは異なり,たった2つの脱水酵素による反応である。酢酸の分解には多くの酵素が必要で,酵素を作るために遺伝子を発現させる。そのためのエネルギーは彼らにとって負担ではないか?
等で,単に思いつくままの答えで,合っているかどうかはよく分からないものです。
 何かの足しになればと思いお送りします。


03A−122
差出人:高橋 匡之
送信日:04年7月23日
件 名:アルケ通信届きました

件名: 岩手の高橋です。ご無沙汰しています。
 岡田さん。ご苦労様でした。本日、アルケ通信とどきました。盛口先生の「アルケのみなさんへ」を読んでいると、1日でもよいから札幌へ行きたくなりました。
 私も、今回のレポートをアルケ通信に入れて頂いて、やっと3ヶ月間をふり返ることができました。盛口さんの糖の話を読んでいて、全く同感だったので、メールを書いています。「やさしくて本質的な理科実験」の第4集(評論社)に米の顕微鏡写真がのっています。トルイジンブルーという色素で染めたものです。セルロースがよく染まって、デンプンはあまり染まらない色素なのですが、米をモミをむいて、スリガラスに水をたらして、その上で米を上下にこすると次第に薄くなっていきます。どの程度の薄さにすればよいかわ、今はちょっと分かりませんが、おそらく10分の1ミリ程度にしたところで、トルイジンブルーをかけて検鏡します。すると、米の細胞とか、発芽する双葉が準備しているところが見えるのです。写真を添付したいのですが、てもとのファイルにあるかどうか心配です。
 こうして考えてみると、稲は光合成によって、ひたすらβーグルコースを合成してセルロース作りをして、グングン大育なっていきます。そして8月のお盆の頃に、花をつけて受粉をすると、とたんにαーグルコースの合成。つまり来年の発芽の準備をするわけです。生物の先生によると、受粉するときの精子のエネルギー源として、αーグルコースの合成をやるそうです。このときできたデンプンを私たちは食料にしているのです。でも、植物にとっては田植えの時期から稲刈りの前までの大半は、βーグルコースの合成でセルロースをつくっているのですね。そして、植物は大きくなって、光合成をする面積がぐーんと大きくなります。環境が十分整ったところで、デンプン作りに転換していく、つまり次の世代への準備がはじまる、そのしくみの見事さにただただ目を見張るばかりです。人間は、都合のよいところばっかりりようしているんだなあということもよくわかります。
 今、米の顕微鏡写真を探してみましたが、見つからなかったので、あとで探して添付するか、アルケ通信に同封したいと思います。9月の文化祭のときにクラスの生徒にやらせようと思っています。
 それではまた。


03A−123
差出人:山本 喜一
送信日:04年7月23日
件 名:酢酸菌について

こんにちは、山本です。
 酢酸菌については、私も中臺さんと同じ考えです。生物は進化の結果、すべて合理的に生きているというわけではないと思います。一見、無駄であり無益であるような生き方をしているのが生物だと思います(あまり生物に詳しくないので、具体例は挙げられませんが)。その無駄、無益な生き方が、環境異変が起こったときに合理的な生き方になってしまえば、繁栄できるのでしょう。逆に、今の環境で合理的な生き方をして繁栄していても、環境が変われば(氷河期到来など)絶滅してしまうかも知れません。酢酸菌はたまたま、酢酸を体外に出す性質があって、そのために他の細菌との生存競争にうち勝って、生き残っているのではないでしょうか。


03A−124
差出人:藤田 勲
送信日:04年7月23日
件 名:中台さん、ありがとうございました

 中台さん、興味深い考察ありがとうございました。
 まず(1)について、これは一般論としては受け入れられます。ただ、「目的に合わないものも沢山ある」としてしまうと、それ以上理解が進まなくなってしまうのではないでしょうか。
 その意味で(2)は、なるほどあり得るかもしれない、と思いました。酢酸は殺菌力が強い酸ですから、他の競合する菌にとっては毒になるのでしょう。毒をまき散らかせば酢酸菌は安泰かもしれませんね。
 (3)も興味深いです。酸素呼吸は活性酸素の発生を伴う両刃の剣でもあるわけですから、その解毒システムも完備していないといけない。酵素系と解毒システムを揃えて、そのためのメンテナンスも怠りなくするよりは、酸化発酵で細々とでも世の中を渡った方が得策なのかもしれませんね。
 勝手な空想をめぐらすことは無意味そうですが、私は微生物の生き方にどこか学べる所があるような気がしています。微生物は自然界では物質循環の一翼を担う大切な生物群ですね。有機物を最終的には無機物に分解して、その無機物を生産者の植物に供給する大切な役割があります。自然システムを理解するうえでも微生物の生き方をもっと知る必要があるように思うのです。それから、微生物は人間よりは生命のご先祖様に近い生き方をしている生物でしょう。その生きる戦略を学ぶことは、やはり人間の生き方に有意義な示唆を与えてくれるのではないかと思うのです。それは物質代謝に限らずバイオミネラリゼーションにも言える事です。さらに、人は微生物を体の至る所に飼っているわけですから、これの特徴を知り、上手に付き合うことがどうしても必要ですよね。 微生物を支え、微生物に支えられながら生きているという自覚をもっと持つ必要があると思っています。
 というわけで微生物にこだわっているのです。ところで、ナタデ・ココも作る酢酸菌よ、お前は何者だ。


03A−125
差出人:杉山 剛英
送信日:04年7月24日
件 名:札幌も暑いです

杉山剛英です。
 札幌大会でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。合宿も12年振りくらいなので、楽しみです。
 今は裳華房の最後のポピュラーサイエンスシリーズの実験本を書いていますがまだまだ内容が足りません。アルケの先生方のお知恵を拝借して、後進のためになる本を作りたいと思ってます。
 札幌はここ数日32℃くらいですが、8月に入ると涼しいかも知れません。
 科学の祭典・東京では29〜31日まで、若手5人を連れて「ヒドラとミジンコ」「結晶で感動!」をやります。


03A−126
差出人:林 正幸
送信日:04年7月31日
件 名:まだ続く「力と運動」実験装置

件名: おはよう。林です。
 昨日レポートと実験道具を発送して、科教協札幌大会の準備は一段落です。お楽しみ広場では「いろいろなシャボン膜」を出展します。またアルケナイターでは荷物がかさばるため、燃焼熱の計測は割愛して、蒸気圧の計測とヘスの法則(こちらはレポートのときにも紹介します)を見せたいと思います。ただし時間が1時間半でので、出し物が多ければ蒸気圧の計測のみにします。
 こだわっている「力と運動」実験装置ですが、データを採ってみて2つの問題があることが分かりました。ひとつはやはり「ビースピ」では遅い速度は誤差が大きい。これはデジタルストップウオッチが製作してあるので、通過時間を計測するセンサーをつくって解決、なにせこの種のことはずいぶんやってきましたので。もうひとつは、大きい力にするつまり電流が大きくなると、力が小さくなるのです。原因は動作時間中の温度上昇で抵抗が増えて電流が減っていくためであると思われます。やはりリニアモーターの回路を検討し直して、無用な電流を減らしたり抵抗線の温度上昇を抑えたり、場合によっては交流の定電流回路を採り入れる必要がありそうです。こんなことで大会後もまだ続きそうな気配です。
 話をもどして、せっかく北海道に行くのに、時間の制約からグルメ中心で楽しむしかないようです。杉山(剛)さん、おいしい物が食べられるところを教えてくださいね。そして皆さんに会えることを楽しみにしています。
 ではまた。



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