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01A−181
差出人:藤田 勲
送信日:02年2月22日
件 名:寒剤について−補足

 「雪を一部融かしてその表面積を小さくして固めて固結した氷状態にしておく」という部分の補足をしておきます。
 塩は水に溶けにくいわけですから、雪が融解して生じた水に塩は徐々に溶解していくことになります。したがって、凝固点降下により融解する氷の融解速度も遅くなることになります。この時、塩と接触していないが(日に当たって)溶けつつある雪は、塩に接触して融解して融解熱を奪われて冷たくなった雪と共に冷えて凍結してお互いにくっつくでしょう。こうして水で濡れている融けかかった雪は次々に固結していくことになると考えられます。
 これはちょうど、水で濡らした糸で塩を振った氷をつる原理と同じですね。糸が雪に、氷も雪に当たります。この糸が塩水で濡れていたら凍りにくくなり吊れなくなるわけですが、この時は多分塩カルの場合に相当するでしょう。塩カルを氷に加えると氷はどんどん溶けて全体が濃い塩カル溶液になり氷表面はすべて塩カル溶液で覆われてしまいます。したがって、氷同士はくっつかずばらばらの状態のままですから、非常にかき混ぜやすいわけです。
 一方、塩を加えた場合には氷表面に塩が残り、氷表面は塩水では覆われにくく、ごくわずかに水で濡れた表面は凍結して氷同士はくっつきやすくなります。このため、かき混ぜにくくなりますね。こうなると、氷と塩の接触する機会は減るわけですから、氷の融けも悪くなり温度も下がりにくくなるわけですね。固結して大きくなった氷は結果として表面積は減るわけですから長持ちするでしょう。こういう固結がソルトレークの雪の場合にも起こるとすれば、雪はやはり長持ちするでではないでしょうか。
 では、また。


01A−182
差出人:藤田 勲
送信日:02年2月24日
件 名:「大阪化学サークルニュース」No104を読んで

藤田です。
 澤田さんから「大阪化学サークルニュース」が送られてきました。私はここの活動には大いに注目をし期待もしているので、埼玉の人間でありながら会員になっています。澤田さんはアルケの事務局であると同時に、今年はこのサークルの事務局も務めているわけです。
(1)半田付け用フラックスのこと
 そのNo.104を読んでいたら「ステンドグラス風ペンダントをつくろう」という赤羽根先生(桜塚高校)のプリントがありました。これは銅テープを巻きつけたステンドグラス用の色ガラス2枚を厚くハンダ付けして固定し、さらにマルカン(ペンダント用に鎖を通すための丸い金具)をつけ、最後に銀色のハンダ部分を硫酸銅水溶液をこすり付けて銅色にして完成というものです。
 この実験は副題に「ハンダ付けとイオン化傾向の学習」とあるように、狙いの一つはハンダ部分をイオン化傾向の差を利用して銅を析出させるということにあるようです。この目的は十分に果たしている実験だと思いますが、私が興味深かったのは銅テープをハンダでくっつける際に使うフラックスという薬品です。
 実は私の同僚の物理の先生はステンドグラスを作る趣味を持っているのですが、私はその先生にフラックスというのは何なのかと質問を以前に受けていたのです。その時、実物もサンプルとして受け取っていたのですが、フラックスについては揮発性の変な臭いと強い酸性を示すということしか分からずに困っていました。
 ところが、このフラックスについてこの実験の余白に組成が載っているではありませんか。以下に、その組成を記しておきます。
  塩化亜鉛の飽和溶液  40%
  塩化アンモニウムの飽和溶液 20%
  濃塩酸 40%
(2)フラックスの原理
 この組成から、どうしてこのフラックスが銅のハンダ付けに使われるのかを考えてみたいと思います。
 この場合のフラックス(融剤)とは溶接剤のことで、「溶接用の溶融金属に良く濡れ、これを外気から保護して酸化あるいは窒化を防ぎ、適当な化学反応(酸化物の溶解など)によって溶融金属を精錬する」(『化学大辞典』、東京化学同人より引用)薬剤と考えます。
 ハンダ(スズと鉛のほぼ等量の合金)の融点はだいたい200度ぐらい、鉛なしのハンダ(スズに銀を数%添加した合金)でも250度になりませんから、作業時の半田ごては300度程度にして使うでしょう。これで母材の銅を融解したハンダで接合するわけですが、この程度の温度でもハンダは融けて流れる時に酸化し、母材の銅テープもハンダ付け時の加熱により酸化は免れません。また、一般に金属表面はきれいなように見えても大気中の酸素や窒素、その他のガスを吸着し、単分子層程度の厚さの酸化皮膜や窒化皮膜に覆われていると考えられます。したがって、このままではハンダの母材の銅への濡れが悪くなり、接合面全体に均一にハンダがしみ込まず、うまく接合できなくなる恐れが出てきます。
(a)塩化アンモニウムの働き
 ここで役に立つのがフラックスですね。
 上記のフラックス中の塩化アンモニウムは加水分解して酸性を示しますから、これで銅表面のさびは溶け、さらに最終的には錯体を作りそれを取り除くのでしょう。今、銅表面は高温酸化を受けて酸化銅(U)になっていると考えると、考えられる反応は次のようになるでしょう。
  NH4+ = NH3 + H+  (塩化アンモの加水分解・・@)
  CuO + 2H+ = Cu2+ + H2O (さびの溶解・・A)
  Cu2+ + 4NH3 = [Cu(NH3)4]2+ (錯体形成・・B)
  Cu2+ + 4Cl- = [CuCl4]2- (錯体形成・・C)
 塩化アンモニウムについては前にもメール「10円玉をきれいにする方法」で書きましたが、工芸用の銅製品の着色(緑青)に昔から良く使われる薬品(小口八郎、『古美術の科学』、日本書籍、1980)です。飽和した塩化アンモは銅板にのせておくだけでも銅の腐食を著しく促進し、まもなくデンドライト状の緑青が生じてきます。これは溶存酸素による銅の酸化に始まり、溶存炭酸ガスや塩化アンモの水解によって生じる酸による溶解、そして錯形成をへてマラカイト(CuCO3・Cu(OH)2)やアズライト(2CuCO3・Cu(OH)2)やアタカマイト(CuCl2・3Cu(OH)2)などの緑青を生じるのでしょう。通常の着色剤はここに炭酸アンモや酢酸銅などを加えたもの(呂戊辰、『金属の着色と染色』、槇書店、1991)を使うようです。
(b)塩化亜鉛の働き
 では、塩化亜鉛はどのような働きをしているのでしょうか。これを次に調べてみたいと思います。
 塩化亜鉛は非常に吸湿性が強く、水に発熱しながら非常に良く溶けます(氷に寒剤として加えたら-15度ぐらいまで下がりました。無水塩でなく4水塩ならもっと下がるでしょう)。その一部はわずかにジクロロヒドロキソ亜鉛酸イオン[Zn(OH)Cl2]-を生じて加水分解して酸性を示し、飽和溶液中ではテトラクロロ亜鉛酸イオン[ZnCl4]2-のような錯イオンを生じているようです。
  ZnCl2 + H2O = [Zn(OH)Cl2]- + H+
   (塩化アンモの水解・・D)
  2ZnCl2  = Zn2+ + [ZnCl4]2- (塩化アンモの自己錯化・・E)
この飽和溶液を銅板にたらしてみましたが、塩化アンモの場合と違い全く銅板には変化がありませんでした。吸湿性が強いわけですから、銅表面が濡れたままで乾いてこないのは当然としても、塩化アンモ自身に銅の腐食作用がなさそうなのは意外でした。なお、ここに濃塩酸を追加してもやはり変化はありません。
 そこで次に、塩化アンモと塩化亜鉛の混合液を銅板にたらしてみました。 しかし、これも見たところは変化がありません。ところが、ここに濃塩酸をさらにたらすと見る間に結晶化が起こり、銅表面に透明な結晶が膜状に生成してその表面が乾いてきます。この時、緑青のような銅の青さびは生成しません。また、初めからこの3種の薬品の混合物を銅板にたらした場合には、銅表面はすぐに光沢を失って赤っぽく変色し、やはり青さびではなく透明な結晶が表面を被うように析出して乾いてきます。そして、この変化は私が同僚の先生から頂いた市販のフラックスをたらしたときの変化とほぼ同じでした。
 『化学大辞典』(共立出版、1964)によると、塩化亜鉛はアルカリ(土類)金属の塩化物とクロロ亜鉛酸塩M2ZnCl4を作り、塩化アンモとはテトラクロロ亜鉛酸アンモニウムを作ることが知られています。
  2NaCl + ZnCl2 = Na2ZnCl4 (錯体形成・・F)
  2NH4Cl + ZnCl2 = (NH4)2[ZnCl4] (錯体形成・・G)
後者の錯体は水溶液を濃縮して得られる融点150度の無色の薄い葉状晶と『化学大辞典』(東京化学同人、1989)には書いてありますから、私は塩化亜鉛と塩化アンモの混合液に塩酸をたらして生じた結晶もそれだと思います。飽和溶液の混合だけでは生成する錯体自身が潮解性であるために結晶析出に至らないものが、濃塩酸を加えることで各塩の加水分解(反応式の@とD)が抑えられてこの錯体の生成が早く起こったと考えられます。なお、この化合物は初期のマンガン乾電池の電解液層中に生じる物質ですね。
 この錯体は融点が150度ですから、ペースト状に流動パラフィンなどと練られた錯体は半田ごてで容易に融解し、この融液が銅の酸化皮膜と錯体を作って溶かして破壊し、これを取り除くものと思われます。なお、パラフィンは接合表面を被って還元的な雰囲気を保ち酸化皮膜の再生成を防ぐものと思われます。
  CuO + (NH4)2[ZnCl4] = Cu[ZnCl4] + 2NH3 + H2O
                               (ペーストの場合)
  CuO + (NH4)2[ZnCl4] + 2HCl
     = Cu[ZnCl4] + 2NH4Cl + H2O (フラックスの場合)
こうして銅の表面は清浄さを保てるために、溶融したハンダがよくなじみ丈夫なハンダ付けができるというわけです。
(c)最近のフラックス
 最近のフラックスには広い温度幅(150〜350度)で使える塩化亜鉛・塩化アンチモンという組み合わせや青さびが発生しにくいと言われる臭化亜鉛・臭化アンチモンという組み合わせのものも出ているようです。
 塩化アンチモン(V)SbCl3は塩化物イオンに対してはルイス酸として働き、幾つかのクロロ錯体[SbCl4]-、[SbCl5]2-などを作ります。したがって、塩酸酸性の塩化亜鉛との混合水溶液中では次のようなクロロアンチモン錯体を生成しているものと思われます。
  ZnCl2 + SbCl3= Zn2[SbCl4]+ + Cl-
  ZnCl2 + SbCl3= Zn2[SbCl5] 
これらの錯体の融点は分かりませんでしたが、おそらくこの混合錯体の融点に幅があるために広い温度幅で銅の酸化皮膜を溶解して破壊することが可能なのでしょう。また、臭化亜鉛・臭化アンチモンという組み合わせで生じるブロモアンチモン錯体は[SbBr6]3-とい八面体型の錯体以外に、それが重合したポリ酸イオンを生じるようですから、このことが関係しているのかもしれませんし、褐色の臭化銅が黄緑の塩化銅より水に溶けにくくて安定だということが関係あるのかもしれません。
 なお、熱交換器用の高温銅パイプの接合用に使うリン銅ロウは融点が800度ぐらいで、そのロウは銅に少量のリンと銀を混ぜた合金です。これは合金中のリン化物が銅表面の酸化皮膜を還元してくれますからフラックス不要です(田中貴金属『貴金属のおはなし』、日本規格協会、1988)。
  2Cu3P + 5CuO = P2O5 +  11Cu
というわけで、結局塩化亜鉛が酸性中でもどうして銅に対する腐食性を持たないのか分からないままですが、とりあえずここまでにしておきます。


01A−183
差出人:澤田 史郎
送信日:02年2月24日
件 名:RE:「大阪化学サークルニュース」No104を読んで

澤田です。
 藤田さん詳細な検討ありがとうございました。この実験は化学クラブで扱わせることができると思ってやってみました。手元にペースト入りのハンダしかなかったので、やってみるとどうしてもペーストの有機物がこびりついてうまく銅メッキができません。フラックス(融剤)はペーストの入っていないハンダに必要だということは理解しましたが働きはわかりませんでした。たしかに銅テープの表面はフラックスを塗ると光沢を失って非金属の皮膜に覆われます。この皮膜が高温で融解して表面の酸化物を取り去るということでいいのですね。生徒に聞かれても困らないですみそうです。
 この実験の材料は東急ハンズで手に入ります。ガラスのふちを削るのは以前に紹介したミニルーター(ハンディグラインダー)で大丈夫です。実験書そのものは赤羽根先生の了承をとって次回通信で送るようにします。


01A−184
差出人:山本 喜一
送信日:02年2月26日
件 名:寒剤について(3)

 やっと1年が終わった感じです。もう、ほとんど授業がありませんので、教材を考えて授業を進める苦労から、しばし開放されました。
 ソルトレイクの話に、私も混ぜて下さい。雪を固めるには、水をまいて雪に含ませ、明け方の冷え込みで凍らせるのが一番手っ取り早く、費用も少ない方法でしょうね。しかし、今年のソルトレイクは雪が少ないために、水をまくと雪が溶けてしまって、かえってコンディションが悪くなってしまうのかも知れません。そこで、食塩という融雪剤をまいて、雪を一部水(食塩水)にして、明け方の気温降下で凍らせて固めているのではないでしょうか。おそらく、藤田さんも同じことを言っていると思います。
 それから、寒剤の最低温度についてですが、これを考えるときは溶け残りの結晶のことは考慮しなくても良いのではないでしょうか。断熱系であれば、飽和溶液と氷が共存している温度が最低温度ですから。ただ、実際には完全な断熱系は作れませんから、最低温度をはかるときには、どうしても溶け残りを含む飽和溶液と氷が共存する温度を測定することになるのでしょう。しかし、理論的には、溶け残りはなくても、飽和溶液と氷が共存していれば、最低温度は議論できるはずです。
 そういう意味では、エタノールなどは飽和溶液を作りませんから、最低温度は上と同じ考え方では求められなくなります。水にエタノールを加えると、0℃より凝固点が下がりますよね。私も実験してみました。もっとたくさんエタノールを加えると、もっと凝固点が下がるはずです。そして、もっともっとエタノールを加えて、ほとんどの成分がエタノールで、その中にわずかに水が混ざっている溶液の凝固点はどうなるのでしょう。エタノールが溶媒で、水が溶質と考えられますから、この溶液の凝固点はエタノールの凝固点より低いのでしょうか?そうだとして、横軸にエタノールと水の比率を取り、縦軸に溶液の凝固点を取ってグラフを書いてみると、下に凸になるはずですよね。ということは、エタノール・水混合溶液にはある最低の凝固点が存在することになります。それは、何度で、どうやって計算できるのでしょうか。
 そんなことを考えながら、いろいろと本をめくっていたところ、水に「不揮発性」の溶質がとけ込んだときに凝固点降下が起こるという記述を見つけました。これは違いますよね。
 凝固点降下も、自分としてはまだまだよく分かっていないな、と思っています。


01A−185
差出人:野中 直彦
送信日:02年2月26日
件 名:RE:実験書の件

澤田さんへ
 実験書、送ってください。まだまだ間に合います。他のみんさんもあれば連絡ください。送料の切手代を送ります。
 とんぼ玉は、白線ながしの通り、ソーダの白線がきれいにうまくいきます。でもエアーポンプがないとどうしてもすすが入ります。エアーポンプがないときは、すすがわかりにくい有色のソーダガラスを使うといいですね、青とかがすすはわかりにくいでしょうか。とにかく、同じ方向へゆっくりまわしつづければ流れて模様になります。ぜひ、いちどやってみてください。やみつきになります。


01A−186
差出人:藤田 勲
送信日:02年2月27日
件 名:RE:寒剤について(3)

藤田です。
 山本さんのメールの「寒剤の最低温度についてですが、これを考えるときは溶け残りの結晶のことは考慮しなくても良いのではないでしょうか。」という部分について
 断熱系でも氷は凝固点降下で食塩の存在下でどんどん融けて食塩水は薄まり飽和ではなくなっていくわけですから、やはり溶け残りの食塩がないと平衡に達したということにはならないのではないでしょうか。それで平衡に達した目安として実際に測定する段階では、断熱系でも飽和食塩水と氷と食塩の存在しているときの温度が最低温度だということになるのではないでしょうか。もしかして、山本さんの言っていることと矛盾していないのかもしれませんが・・・。
 「凝固点降下も、自分としてはまだまだよく分かっていないな、と思っています」という部分は私も全く同感です。私は色々な実験をやる度に、「1歩前進、2歩後退」というような心境に陥り、頑なに拒否されてしまうことが多く気が滅入る毎日です。いつも「分かったような気になっている」だけだったんですね。


01A−187
差出人:山本 喜一
送信日:02年2月28日
件 名:寒剤について(4)

こんにちは、山本です。
 私のメールは、言葉が足りなかったようですね。確かに、断熱容器の中で飽和溶液と0℃の氷をいっしょにした場合は、氷が溶けて、飽和溶液は薄まってしまいます。私が書きたかったのは、断熱容器の中で飽和溶液と氷が平衡状態に達していて、いつまでも共存できる状態のことです。この時の温度が、その寒剤の最低温度ですよね。ですから、それぞれの寒剤の最低温度を議論するときには、その最低温度における飽和溶液と氷のことを考えればよいのであって、溶け残りは気にしなくて良いと思うのです。
 どうも文章がまずくて、伝わらなかったかも知れません。同じことを、別の角度から書いてみます。今、溶け残りをたっぷり含む飽和溶液があって、その中に氷を入れたとします。温度がどんどん下がって、やがて、その寒剤の最低温度に達します。そうなったとき、溶け残りを容器に残して、氷と飽和溶液の部分を断熱容器に移したとします。断熱容器の中の氷と飽和溶液は、平衡状態になっていますから、いつまでも温度は変わらないはずですよね。ですから、この温度は氷と飽和溶液の自由エネルギーを考えれば議論できるはずだと思うのです。実際に、凝固点降下を熱力学で説明している本には、その温度における氷と飽和溶液の自由エネルギーの二つで数式を展開していますから。
 話は変わりますが、氷とアルコール水溶液の凝固点のグラフを思い浮かべていましたら、合金の組成と融点のグラフが浮かんできました。青銅もスズを混ぜることによって銅の融点が下がるのですから、凝固点降下を起こしているんでしょうね。ただ、いろいろな結晶系をつくるでしょうから、単純なものではないと思いますが・・・。
(後略)

01A−188
差出人:鈴木 久
送信日:02年3月9日
件 名:質問 イオンはどう役立つ

アルケのみなさん こんにちは 鈴木 久です。
 今、卒業生の残した質問を1つでも書き込もうとして努力中です。イオンはどう役に立っているのですか?というものです。生活の周りにある食品はほとんどイオン性ですし・・・・どうやってイオンになっていることがその役割に活用されているのか、中学生にわかる程度の説明をしたいのですが、無理ならとりあえず考えを書きこんでいただけませんか? それに対して再度質問させていただき何とか答えを作りたいと思います。よろしくおねがいします。


01A−189
差出人:囃子正幸
送信日:02年3月12日
件 名:凝固点降下に関して

こんばんは、林です。
 やや久しぶりです。3月の1、2日と東京に行きました。妹の三回忌で、足の弱いおふくろをなんとか参加させたいと、一泊にしたのです。新幹線もグリーン車にしました。場所は国分寺でしたが、2日の午前中に時間があって、近くの殿ケ谷戸庭園を眺め、さらに足を伸ばして国分寺周辺も散策しました(もちろん母はホテルに残して)。どちらもかつても武蔵野が忍ばれる風景でした。
 現在、「化学の「授業プリント」の全体を作成して」というレポートを作り始めています。これはかなりな作業量になります。各章をもう一度手直しをしながら、その狙いや留意点をまとめていくのです。手直しは実際には全面修正に近いものになります。全部の章を作成するのに2年近くを要していますので、その間に私の考えも変化していますし、何より全体が具体化した中では各部分の位置づけがよりはっきりするということがあります。できればこのレポートを夏の科教協大会に間に合わせたいわけです。19章の中で6章まで来ています。そればかりに集中しているわけには行きませんが、現在は1週間に1章のペースになっています。
 さて寒剤で雪を固める話は面白いですね。中台さんは食塩も塩カルも雪を固めるの撒いていると書いています。これに対して藤田さんは食塩の方が雪を固めるのに有効であると書いています。私もよく分からないのですが、ひとつの仮説を考えてみます。
 氷や雪に食塩や塩カルを加えると、それに触れた部分が融解して温度が下がります。そして水溶液の方は染み広がって他の部分が融解します。しかし塩類が十分にないと水溶液は希釈されていき、凝固点は0℃に戻っていきます。こうして凝固点より温度が低い氷や雪ができ上がる。その一部は再び水溶液を凝固させて、氷の粒子どうしをくっつけて凍てついた状態になる・・・。
 寒剤の最低温度は共晶点ですね。それより温度を下げると、共融混合物(共晶)が生成するようになります。問題は山本さんが指摘している水・エタノール系ですね。凝固点降下の理論は理想溶液を前提としていますが、水とエタノールは水素結合がはたらくのでその対立物ですね。低温のエタノールに氷を加えても凝固点降下が起きない可能性はないでしょうか。
 そこで理化学辞典を調べると、竹野さんの指摘じゃないですが、凝固点降下ではなく融点降下として記述がありました。
「混合物の融点または溶液の凝固点はふつう純物質または溶媒のそれより低くなる。(後略)」
凝固点降下しないこともあるわけです。そして次の項目が「融点図」で、そこには一方の成分が凝固点上昇している状態図が載っています。そのような例に、金・銀や、塩化銀・塩化ナトリウムがあるそうです。このあたりは前から勉強の必要性を感じていますが、こみ入っているのでついつい避けてきたなあと反省しました。
 ではまた。


01A−190
差出人:林 正幸
送信日:02年3月12日
件 名:高校生ができる宇宙実験に関して

こんばんは、林です。
 宇宙開発事業団の谷垣さんから次のようなメールがありましたので、紹介します。
 ではまた。
<メールの引用>
(前略)
 当事業団では、今年の7月に打ち上げ予定のスペースシャトルで、宇宙でのタ
ンパク質結晶化実験(科学者による)を行うことにしています。その際に、初め
ての試みですが、高校生にも参加してもらう教育イベントを計画し、現在参加者
を募集しています(締め切り3月22日)。最優秀チームへの副賞として、来年
3月末までの期間に、アメリカのNASA(米国航空宇宙局)への旅行がプレゼ
ントされます。今回は何かと準備不足の感もありますが、今後も継続的に理科教
育に貢献できるような実績を積み重ねていきたいと考えています。
 何かご不明の点がありましたら、お気軽に谷垣まで御連絡下さい。どうぞよろ
しくお願い申し上げます。

 本教育イベントの詳細は、以下のサイトでご覧になれます。
<リンク希望サイト>
http://jem.tksc.nasda.go.jp/education/sts107/index.html

<さらに詳しい情報>
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/j/2002/200202/stssac_020220_j.html

<過去の教育プログラム(参考)>
http://jem.tksc.nasda.go.jp/kibo/kibo-j/boyindex.html
<宇宙開発事業団ホームページ>
http://www.nasda.go.jp

 さて、本教育イベントの概略を簡単に説明します。
「全国の高校生から、複数名からなる実験チームを募集し、宇宙開発事業団から
実験キットを配布する。このキットを用いてタンパク質結晶化実験を実施しても
らい、1次レポートを提出してもらう。この1次レポートをもとに宇宙実験チーム
(6チーム程度)を選定。宇宙実験チームから提出された実験条件により、NASDAが
スペースシャトルで宇宙実験を実施する。なお、宇宙実験チームに選定されなか
った地上実験チームについても、タンパク質に関する自由な発想のもとでの実
験・研究を行ってもらう。最終的に、宇宙実験チーム・地上実験チームから最終
レポートを提出してもらい、優秀チームを表彰する。」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 谷垣 文章(tanigaki.fumiaki@nasda.go.jp)
  宇宙開発事業団 宇宙環境利用研究センター
  〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1
  TEL:0298-68-3693(直) FAX:0298-68-3956
http://jem.tksc.nasda.go.jp/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<以上>


01A−191
差出人:藤田 勲
送信日:02年2月12日
件 名:鉛ガラスのことなど

(1)寒剤のこと
山本さんのメールの「断熱容器の中の氷と飽和溶液は、平衡状態になっていますから、いつまでも温度は変わらないはずですよね。ですから、この温度は氷と飽和溶液の自由エネルギーを考えれば議論できる」という指摘、了解しました。
(後略)


01A−192


01A−193
差出人:風間 清光
送信日:02年3月14日
件 名:銅箔の入手法

アルケの皆様、こんにちは。奈良の風間です。
 いつもお世話になります。今回は、四ヶ浦さんから貴重な情報をいただきありがとうございます。


01A−194


01A−195
差出人:
送信日:02年3月17日
件 名:春早し

こんばんは、林です。  今年の春は早いですね。我が家の庭にもうモンシロチョウが来ました。ユキヤナギが満開です。たんぼにはレンゲソウが咲き始めています。木曽川の堤防のお花見も3月中になりそうです。
 でも私としては新年度は落ち着いて来てほしいですね。そして世間では折角の土曜日を学校開放するのなんのと、教育の本質からかけ離れて何を叫び立てていることやら・・・。今の教育はエゴ、ストレス、コピー、アリバイで大方説明が付きそうです。私としては最後の1年、そうでない教育を進める覚悟です。
 前回のメール「高校生ができる宇宙実験に関して」について、中垣さんからさらに次のメールが来ました。
<メールの引用>
(前略)
 実験の難易度ですが、当方よりお送りする実験キット(実験試料と器材、
実験の手引き書、マニュアルビデオを含みます)を用いれば、どの生徒さん
でも一通りの実験は、してもらえるのではないかと思っております。
ビーカーやメスシリンダー等の一般的な器具は、学校のものを使って
いただくことになりますが。。。
 レポートを提出していただく義務はありませんので、とりあえず
参加することに意義がある、という気持ちで、気楽に参加していただければと
思います。
 当方でも、初めての試みなので、何かと不手際があるかと思いますが、
その点も含めて、参加してみての忌憚のない御意見・ご感想・叱咤激励を
いただければ、今後の改善にもつながりますし、幸いに存じます。
(後略)
<以上>
私は写真部の顧問でむずかしいですが、だれか化学部の活動に活用してはどうでしょうか。
 「イオンはどう役に立つ」 鈴木さんの質問は答えにくいですね。失礼! 私としては、生徒により具体的にどんな質問なのかを尋ねたいです。このままでは何に焦点を当てたらよいか、総花的に書くのはあまり意味がないように思います。そして私がこう言う理由のひとつは、生徒は何となく質問してみたということがあるからです。
 藤田さんのガラスの中の鉛の検出の話、脱帽ですね。もちろん要望のとおりホームページには掲載しません。
 ではまた。


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