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01A−151
差出人:野中 直彦
送信日:02年1月17日
件 名:ADSL接続しました

 暮れにフレッツADSLの申し込みをしたら、1月15日なるということで、工事が完了しADSLに接続となりました。今までのISDN回線を解約してアナログ回線にしました。今まではISDN回線使用料金(2800円)+電話通話料(インターネット3分8円)+プロバイダー(1980円 使いたい放題)これからはアナログ回線使用料(1750円)+フレッツADSL使いたい放題(2900円)+プロバイダー(2100円 使いたい放題)+モデムレンタル料550円=7300円/月ということで、1500円ぐらい高めでしょうか。
 はやくなったかといえば、発信局からの距離が2Kmと遠いため、うたい文句の1.5Mではなく、0.6Mとやや遅いですが、ISDNに比べれば10倍の速さということになります。使った感じはちょっと速いかなということと、ルーターを使えば、同時に2台3台使えそうなところがメリットです。映像とかにつよいようですが、これから、いろいろ遊んでいきたいと思います。


01A−152
差出人:藤田 勲
送信日:02年1月20日
件 名:RE:鉛ガラスは有毒か

藤田です。
 鉛ガラスの安全性についてですが、次の2つの本が参考になると思います。
@内藤 裕史、『中毒百科』(南江堂、1991)
 この本は工業製品からガス、農薬、医薬品、動植物(天然物)まで広くその毒性、具体的な事例、さらに治療法まで詳しく解説しています。私の知る限りではこの分野では最も正確な記述をしている本ではないかと思います。塩素やアンモニアなどの毒性も詳しく記述してあります。著者の内藤氏は筑波大の医学系の先生でしたが、確か数年前に退官され、現在はどこかの短大にいるのではなかったかと思いました。たまに新聞にも登場します。
 この中に鉛ガラスに関係する記述としては次のようなものがあります。
「七宝焼きの釉薬には20〜30%の鉛が含まれていて、800〜900度に加熱する過程で鉛のヒュームが発生して中毒を起こす。陶磁器の絵付、吹付、施釉、焼成過程でも発生する。」
A長崎 誠三、『汚染物質』(新日本新書、1974)
 この本は主に公害に関係する毒物に限定してその毒性や被害をやさしく解説しています。表や図が多く読みやすく、記述も具体的です。著者の長崎氏は雑誌『金属』の編集に長く携わってきた人で、出版元のアグネの所長でしたが、数年前に惜しくも他界されたと記憶しています。金属関係では有名な方です。
 この中に鉛ガラスに関係する記述としては次のようなものがあります。
「みやげに焼いている楽焼、茶の湯で使われる赤楽の茶碗などには、全面にわたって鉛の入った上薬がかけてあります。(中略)化粧の上薬の上にさらに緑とか赤とかいろいろな色で絵を描いているものがあります。この絵をかく絵の具にも鉛が2,30%入れてあります。焼付けの仕方が悪いと、使っているうちにはげおちてきますし、酢のものを使ったりすれば溶けてきます。こうした危険な陶器はほうぼうで問題にしたせいか、この頃では問題になるようなものはほとんど見かけなくなりました。(中略)確実に不良品は駆逐されつつあります。」

 肝心の鉛ガラスに関するものは見つからなかったのですが、私が思うには我々が実験で鉛ガラスを作るときに注意したい点は、一つにはその混合した粉が加熱時に飛散して、それを吸い込む危険性があること、それから2つ目には溶融したガラスからその蒸気が揮発している可能性があり、その蒸気を吸い込む可能性があること、3つ目には炎が還元炎になると酸化鉛から容易に金属鉛を生じますので、その金属鉛の蒸気を吸い込む危険性があることではないでしょうか。
 前者についてはルツボに蓋をして加熱すればかなり防げるでしょうが、混合した粉末から空気が抜けてくるときにかなり粉が舞い飛ぶと思われます。後の2つの点では、私は酸化鉛を木炭粉で還元して金属鉛を取り出す実験をかつてした経験がありますが、バーナーの炎を直接吹きかけて加熱していく過程で、生じる融液や鉛の液体からはかなりの蒸気が出ている気がしました。実験室で窓を閉め切ってやると気持ちが悪くなった経験があります。
 では、できた鉛ガラスには問題はないのかといえば、やはりないとは言えないと思います。ガラスは基本的にアルカリ性ですから酸加水分解しやすく、水中に長くつけておけば鉛イオンが溶け出してくると考えたほうがよいのではないでしょうか。ガラス化して重金属を捨てるというのは最も安易な手段でないでしょうか。本来なら分離・回収し、再利用するべきでしょう。ハンダを使った電気製品や鉛を使った古い塗料含む製品や鉛が安定化剤として入ったプラスチック等を焼却処分するとプラスチックの熱分解で生じた塩化水素と反応して塩化鉛を生じると言われています。これはかなり揮発性で、焼却灰の中に残ったとしても埋め立てるとそのイオンが溶け出す可能性があります。酸化物のままのものはガラス化することが考えられますが、やはり埋め立てると酸加水分解して溶け出すでしょう(村田徳治、「廃棄物のやさしい化学」、日報、1989)。
 水道水中の鉛イオンの規制は日本よりアメリカのほうがうんと厳しいと聞いたことがあります。低濃度でも飲用水に紛れ込んでくる鉛は長期的には乳幼児に特に影響が強いと言われています(岩田元彦訳、「地球環境の化学」、学会出版センター、2000)。屋根のさび止めなどには今も鉛丹を使っているようですが、鉛を含んだ顔料や釉薬は現在では使われなくなっているのではないでしょうか。


01A−153
差出人:澤田 史郎
送信日:02年1月20日
件 名:事務局です

こんばんは澤田です。
 現在届いている原稿は 峰島さん、林さん、野中さん、風間さん、の4件です。ちょっとさびしいのでよろしくお願いします。事務局もいきつくひまがありませんね。
 3学期になって少し授業のペースがつかめてきました。1年は溶解の授業、2年は周期律、各論です。実験や作業を入れた授業が少しかみ合ってきたようにも思います。3年の文系はセンター入試が終わった後6時間の授業があります。原子力とエネルギー問題をとりあげてみようと思っています。
ではでは。


01A−154
差出人:山本 喜一
送信日:02年1月24日
件 名:鉛ガラスは有毒か(2)

こんにちは、山本です。
 藤田さん、いろいろと調べてくれてありがとうございます。結論的に言えば、次のようになるでしょうか。
・鉛ガラスを作るときには、鉛が蒸発する可能性があること。
・鉛はガラスにしてしまえば毒性はかなり低くなる。(トンボ玉でも確か鉛ガラスを使いますよね。)
・鉛などの重金属を含むガラスを環境中に放出すると、ガラスが分解して重金属が溶け出るおそれがあること。
 実は、授業で原発の高レベル放射性廃棄物の地層処分と、ゴミのガス化溶融炉による処理問題に触れようと思っています。どちらもガラスが関係しますが、どちらも問題がありそうですね。あまり時間がなくて、詳しいことはかけません。今日はこれくらいにします。
 では、また。


01A−155
差出人:野中 直彦
送信日:02年1月27日
件 名:とんぼ玉の鉛毒?

 陶磁器での鉛の溶出に、かなりの規制があったと思いますが、高温で焼いた場合は、でてこないが、プリント印刷を低温(確か800℃ぐらい)で焼き付けたときは溶出しやすかったように思いました。
 ところで、とんぼ玉の制作でどのくらいの鉛害があるのか問い合わせてみたいと思います。現在3年生の消化試合では、とんぼ玉をやっています。エアーを送るようにするこことで、すすの入らないきれいにとんぼ玉になり、携帯ストラップ用に懸命につくっています。結構男子生徒も喜んで作っています。丁寧に1人づつつきあって作ってあげると喜ぶようです。


01A−156


01A−157
差出人:林 正幸
送信日:02年1月28日
件 名:重金属回収の記事

こんばんは、林です。
 1年では「物質とエネルギー」を終わり、「酸と塩基」に入っています。生徒の素朴な「授業ノート」に書かれた感想を呼んでやってください。
「地球上で起こる光合成。光合成によってブドウ糖と酸素を生産する。このエネルギーにも反応式があることを知った。その反応式は難しくてなかなか覚えれないが、覚えれば役に立つと思います。ブトウ糖は C6H12O6 なんだなあー。
 自然破壊はほんの少しの人々が考えていないで起こることを知った。人々が普段普通に使っている使い捨てのもの!! 使い捨ての生産と消費で資源が枯渇してしまい、大量の廃棄物が発生する。これを聞きリサイクルってすごく大切なことなんだなあと思った。今なにげなく使っている紙だって木を切って作っているんだ・・・これからはビンやカンなどリサイクルできるものはリサイクルの箱にちゃんと入れたいと思いました。」
「物質が循環していることにより今までの地球の生命(生物の進化)が保たれてきたことが分かった。人間が石炭や石油などの限りがある資源を使い続けていくのはまずいと思った。
 人間がいろいろなものを使って、文化を築いてきたのはすごいけど、すべての生き物たちの地球(資源)を自分勝手に使い過ぎるのはよくないと思った。」
「雨が太陽エネルギーのせいで降るということが1番ビックリした。だって、雨と太陽はまったく正反対のモノだから、すごいなあ〜と思った。」
 これらの文章には教師の学ぶべきことが詰まっているなあ、というのが私の感想です。
 このところ、年賀状にも書いたのですが、「化学の授業プリントの全体を作成して」というまとめをスタートしました。全19章のうち、始めの2つの章を振り替えるのにたっぷり1週間以上、新たな眼で見直すと修正すべき点が次々に出てきて、その上でそれぞれの章の狙いや構成のコメント書きます。科教教大会までに完了するかなあ・・・? まああせらず楽しみながらやりたいと思います。
 鉛の毒性が話題になっていますね。たまたま日刊工業新聞を呼んでいたら、「工場排水から重金属回収 改良硫化物法を開発」という記事がありました。
 「通常は反応制御が容易で安全性が高い水酸化物法が採用されてきた。しかしこれではスラッジの含水率が約80%と高く、不純物も多く混じっているためリサイクルが難しかった。
 今回硫化水素ガスセンサーを開発して廃水中の金属と硫化剤の反応の制御に成功し、さらに微細な粒子になりやすい硫化金属の凝結剤を開発して、金属含有率の高い脱水ケーキを得ることに成功した。回収した銅、ニッケル、亜鉛、スズなどの硫化物の脱水ケーキは硫化鉱と成分が同じ。このため精錬原料として硫化鉱に混ぜ、再利用が可能。金属鉱山各社はトン単位でまとまれば有価物として買い取ることもできるとしている。」(要約)
これが望ましい方向ですよね。
 ではまた。


01A−158
差出人:藤田 勲
送信日:02年2月2日
件 名:RE:除湿剤(塩化カルシウム)についてお尋ねします

埼玉の藤田です。
 使い終わった除湿剤を寒剤として使うという件について、私もいくらか実験をしてみましたので報告します。
(1)使い終わった除湿剤
 使い終わった除湿剤と砕いた氷を混ぜ合わせて寒剤にした場合には、−10度付近まで下がりましたが、それ以下にはなりませんでした。この除湿剤の溶液をただの水に溶かしたところ、わずかに(0・5〜1度程度)温度上昇がありました。
 この除湿剤は2年ほど前のものなのですが、使い終わった除湿剤は塩化カルシウムの飽和溶液ではないことを意味していると思います。
(2)飽和した塩化カルシウム溶液
 次に、この除湿剤にさらに塩化カルシウムの2水塩を飽和になるまで溶かしてみました。思いのほか結晶はよく溶けたことに驚きました。ほぼ完全な飽和溶液になったあたりで、この溶液を砕いた氷に加えてみたところ、今度は−15度付近まで温度が下がりました。
 やはり除湿剤溶液に対する水和熱が温度上昇につながって(1)では温度があまり下がらなかったと考えることができそうです。
(3)無水の塩化カルシウム
 今度は無水塩で試してみました。砕いた氷はすぐに融けだして水っぽくなってきますが、温度は−10度付近までで止まりました。
 無水塩の溶解熱はかなりの発熱(180cal/g)ですが、それでも凝固点降下が強く効いて氷の急激な融解による吸熱(融解熱80cal/g)で思いのほか冷えるのですね。
(4)2水塩の塩化カルシウム
 この場合も氷はすぐに融け出して水っぽくなり、-15度付近まで下がりました。
 無水塩に比べれば2水塩の溶解による発熱量は小さいですから、この発熱の影響は少なくなって無水塩により冷えがよくなっていると考えられます。
(5)6水塩の塩化カルシウム
 この場合の氷の融け方は無水塩や2水塩と変わらずによく融け、どんどん温度は下がり−25度以下になりました。
 この薬品は1瓶500gが4〜5千円したように記憶していましたから、もったいなくて6水塩が溶け残って平衡に達するまでは加えませんでした。文献通りなら−50度以下まで下がるはずですね。6水塩の溶解熱は吸熱(21cal/g)ですから、これと氷の融解熱による吸熱で最高に冷えるわけですね。
(6)まとめ
 しかし、私としては「無水塩化カルシウムのほか一水和物、二水和物、四水和物があるが、いずれも溶解熱は発熱で、氷の融解による温度低下を打ち消す働きがある。寒剤として使用するには、溶解熱が吸熱の六水和物でなければならない。」(『たのしくわかる化学実験事典』、左巻健男編、東京書籍、1996)と書いた鈴木千恵子氏の意見には賛成できません。アイスクリームを作る程度なら塩がなければカルコート(無水の塩化カルシウム)でも大丈夫なのです。氷を使った寒剤は氷の融解熱によるところが大きいわけですから、氷の融解熱の大きさこそ強調すべきでしょう。
(7)おまけ
 次の場合も氷と混ぜて温度を測ってみました。どうなると思いますか。
(a)飽和食塩水
(b)塩化アルミニウム6水塩
(c)尿素
 結果と考察は次回に。では、また。


01A−159
差出人:風間 清光
送信日:02年2月2日
件 名:銅箔について

アルケのみなさんこんにちは。奈良の風間清光です。いつもお世話になります。
 今日は、”銅箔”について質問があります。金箔は、学校の出入り業者から購入できますが銅箔は入手できません。20年ほど前は、業者から購入できました。その在庫も残り少なくなりました。どこかで入手できないものでしょうか。”仏壇を洗う”業者から入手できると聞きました。
 よろしくお願いします。


01A−160
差出人:鈴木 久
送信日:02年2月2日
件 名:アルケ資料提出状況について

澤田さん アルケの資料提出状況をお知らせねがいますか? 鈴木 久です。
きょう、フッと時間が空いたのでその間に以前に作ってあった質問紙プリントの2年生分を印刷して綴じてみました。まだ、間に合うのなら連絡ください。
 事務局として、今どういう状況か、どこが困っているのかときどき出していただければ、みなさん具体的に応援してくれると思います。
 私も力の不足のアルケの事務局でしたが、このメールでのみなさんの励ましで何度か救われました。


01A−161
差出人:澤田 史郎
送信日:02年2月3日
件 名:RE:アルケ資料提出状況について

澤田です。
 どうも ありがとうございます。その後高橋さんの資料が届いています。資料はやや少なめです。これからでも送っていただければ助かります。
 他の仕事がたてこんで、通信の作業は明日の日曜日からはじめようと思っていました。発送は来週末くらいの予定、これから出せる方があればぜひよろしくお願いします。


01A−162
差出人:岡田 晴彦
送信日:02年2月4日
件 名:除湿剤についてのお礼

 名古屋の岡田です。
 藤田さん、除湿剤についてのメールありがとうございました。大変に分かりやすい報告でしたし、2月3日に「モルの会」があり、そこで林正先生たちと追試実験をやってみましたので、かなり整理できました。私自身、塩化カルシウムを寒剤として氷に加える量を手加減していましたし、文献の内容もそのまま信じていましたで、誤解していました。
 アイスクリームを作る実験をするときに、寒剤として氷に塩化カルシウムの飽和溶液を入れることに決めておりましたが、塩化カルシウムの二水物でも良いことが判明しましたので、これを使用する方法も可能になりました。おかげさまで、かなり勉強になりました。ありがとうございました。
 別件ですが、「手の上ではずむシャボン玉」の記事を心待ちにしておりますので、よろしくお願いします。


01A−163
差出人:林 正幸
送信日:02年2月5日
件 名:イオン交換樹脂

こんばんは、林まさです。
 一昨日はMOLの会があり、イオン交換樹脂について私は銅イオンの吸着と溶出の実験を紹介しました。
(1)50mlビーカーに1%硫酸銅水溶液10mlを入れ、陽イオン交換樹脂を薬さじ
1杯を加えて、1分ほど振り混ぜる。
(2)これを試験管にろ過してろ液を観察する。(無色になる)
(3)続いてビーカーに残った樹脂に、6mol/l塩酸10mlを加えて1分ほど振り混
ぜ、様子を観察する。(黄緑色になる)
 そのとき水素イオンの溶出が確認できないかという意見があり、中性の塩化ナトリウム水溶液で次のように確認ができました。
(1)50mlビーカーに水約10mlを入れ、陽イオン交換樹脂を薬さじ1杯を加
えて、1分ほど振り混ぜる。
(2)これを試験管にろ過して、ユニバーサル指示薬2滴を加える。(黄色になる)
(3)続いてビーカーに残った樹脂に、3%塩化ナトリウム水溶液10mlを加えて1分
ほど振り混ぜる。
(4)同じろ紙で別の試験管にろ過し、ユニバーサル指示薬2滴を加える。(赤色になる)
 そして電気泳動に関して、アミノ酸の両性イオンを確認できなくて、何かアイデアは無いでしょうかとメールで書いたことがありました。それが受験問題をやっていて、イオン交換樹脂を使うと可能であることが分かりました。MOLの会の前日にやってみたのですが、残念ながらそのときはでたらめな結果になってしまいました。しかし改めて注意深く実験するとうまくいくことが分かりました。
(1)2つの50mlビーカーにそれぞれ1mol/l塩酸約10mlと1mol/l水酸
化ナトリウム水溶液約10mlを入れて、グリシン小さじ半分(0.2gくらい)を加え、
振り混ぜて溶かす。
(2)それぞれに陽イオン交換樹脂を薬さじ1杯を加えて、1分ほど振り混ぜる。
(3)それぞれに対して、水溶液を流して捨て、水約10mlを加えて30秒ほど振り混
ぜ、水を流して捨てる。
(4)(3)をもう一度くり返す。
(5)それぞれに1mol/l塩酸約10mlを加えて1分ほど振り混ぜる。
(6)それぞれを試験管に、水溶液を中心に半分ほどろ過する。
(7)ユニバーサル指示薬2滴を加えて、1mol/l水酸化ナトリウム水溶液をピペット
で加えて中和する。濃い紫色になってしまったら、塩酸を加えて中性付近にもどす。
(8)それぞれに1%ニンヒドリン水溶液1mlを加え、沸とうするまで加熱して様子を
観察する。(グリシンの塩酸溶液の方のみが紫色になる)
 これでグリシンが塩酸溶液中では陽イオンになっていることが確認できます。グリシンを水に溶かした場合は明日にでも試してみるつもりです。今日は掃除をさぼった生徒を指導していて時間がなくなってしまったのです。
 なおMOLの会では、イオン交換膜が手に入らないかと話していました。
 ではまた。


01A−164
差出人:澤田 史郎
送信日:02年2月5日
件 名:通信No2について

澤田です。
 今日、長野さんから岐阜サークルニュースがとどきました。鈴木さんからの分をまってすぐに発送といいたいところですがまだ、タイトルの一覧しかかけていません。連休までにはなんとかと思っています。もうしばらくお待ちください。


01A−165
差出人:林 正幸
送信日:02年2月7日
件 名:イオン交換樹脂(その2)

こんばんは、林まさです。
 昨日の続きです。真水にグリシンを溶かして陽イオン交換樹脂を加え、水洗いしてから塩酸で再生し、中和してニンヒドリン反応を試したら、しっかりと紫色になりました。水洗いを湯で行っても結果は同じでした。問題集は酸性溶液でのみグリシンは吸着されるようになっていましたが、考えてみるとそうとも言えません。中性のグリシンは次のようにアミノ基が陽イオンに、カルボキシル基が陰イオンになっています。
        H3N^+−CH2−COO^-
これがスルホ基に出会えば、次のように全体が陽イオンになって樹脂に吸着されるはずです。
  H3N^+−CH2−COO^- + R−SO2OH ―→ R−SO2O^- H3N^+−CH2−COOH
 そしてこの場合は水素イオンの溶出が起こらないはずです。そこで真水にそれぞれグリシンと塩化ナトリウムを溶かして、陽イオン交換樹脂を加えて振り混ぜ、ろ液にユニバーサル指示薬を加えてみました。結果は微妙ですが、グリシンの方がわずかに酸性が弱いように思われました。ただし後者はもっと定量的な実験が求められますが、前者ははっきりとしています。グリシンは塩基性溶液でのみ陽イオン交換樹脂とイオン交換しないのです。
 ではまた。


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