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00A−031
差出人:杉原 和男
送信日:00年9月6日
件 名:ホームページ作り

鈴木久 先生
 私のホームページは,作成ソフトなしで,メモ帳に手書きです。理由は,ソフトを使うと,ややこしいタグがいっぱい書かれて,修正作業が難しいこと。また,ソフトによって使い方が違うので,どれがメジャーになるかわからない現状では選択しづらかったこと。必要とするメモリーがやたら多くなる事。生徒に指導することを考えて,ソフト任せにしたくなかったなどです。そして,最も大きい理由は,手書きのほうが作業が早くて簡単なことです。
 タグはプログラムの暗号のようなところがありますが、必要なものさえ知っておればよいので,徐々に覚えればよいというよさがあります。ちょっとだけややこしくてよく使ういタグは,<a href=""></a>と<img src="">くらいです。
 最初に「鈴木久のホームページ」と表示できれば,後の展開は簡単です。使っている参考書は,ナツメ社の「HTMLタグリファレンス」だけです。私のホームページ(http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kyotocom/)のソースリストを見るとよくわかることと思います。
 なお,FTPソフトは,WsFTPかFFFTPを使っています。どちらも窓の杜からダウンロードしました。


00A−032
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月9日
件 名:【質問】塩化コバルト紙

アルケのみなさん こんにちは 鈴木 久です。
 杉原さんのメールを読んで、wordでとりあえずいくつか練習してみました。メモ帖とwordでは、どうなのかな?
 ところで、2学期第1回質問紙です。さっそくですが
「塩化コバルト紙はなぜ水で湿気で赤くなるのか。」
です。化学大辞典(共立出版)では、“湿った空気中ではただちに赤色になる。”としか書かれていません。基本的な質問かもしれませんがお願いします。
 最近の授業でわからなかったことをいくつか分けて送らせてもらいます。どうぞ助けてください。


00A−033
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月9日
件 名:【質問】硝酸銀

アルケミストのみなさん こんにちは 鈴木 久です。
    質問第2弾
 中1で、授業の導入でいくつかの水溶液を調べるというスタートの実験があります。そこでは、硝酸銀で食塩水が白く濁るというのを確めています。そこで、塩化ナトリウムにかけて炭酸ナトリウムなど薬品庫の中の 〜ナトリウム と塩化〜 をいくつか持って確めてみました。予備実験もできずあわてて教室にかけこんでうまく進んでいたのですが・・・・・
 たしかに塩化〜はうまくいったのですが、炭酸水素ナトリウムに入れたらやはり白く濁ってしまいました。試験管が汚れているのかなと思い、別ので確めたのですがやはり白く濁ってしまいました。別に硝酸銀でなくても白く濁ろうといいのですが。どういう対応をすればいいのでしょうか? どうなっているのでしょうか?
 もう一度この休み中にできれば再実験をしてみますが。化学の根本から勉強しなおさなければいけないのかなと反省している鈴木です。


00A−034
差出人:山本 喜一
送信日:00年9月9日
件 名:岩田好宏著「自然科教育基礎論」(1)

こんにちは、山本です。
 鈴木さん、佐々木力さんの「科学論入門」、ぜひ読んでみて下さい。良い本だと思います。そして、私のまとめについての意見や感想も送ってもらえれば、と思っています。
 あの本を要約し終えてから、表題の本を少しずつまとめています。岩田さんは千葉の生物の先生です。公立高校を退職され、現在は千葉経済大学付属高校と、どこかの大学で教鞭をとっておられます。今年の科教協全国大会では実行委員長として、手腕を発揮されました。その大会の1日目、レポートが山積みになっている部屋で私も裏方の仕事をしていたとき、彼がにこにこしながら話しかけてきました。「山本さん、理科教室読みましたよ」「そうですか。ありがとうございます。」「思いは同じだね、と感じましたよ」という会話が始まり、理科教育論についてみんなで勉強会をしようと誘われました。そういういきさつもあって、この本を読み出したわけです。でも、この本は非売品です。岩田さんが自費で何冊か印刷したのではないかと思います。まだすべて読み終わってはいないのですが、いろいろな新しい角度からのものの見方がちりばめられていて、興味をおぼえています。
 なお、前回は「ぼく」と「きみ」の対話にしたのですが、「ぼく」が私自身と重なってしまいましたので、今回は「彼」と「きみ」の対話でまとめてみました。

岩田好宏著「自然科教育基礎論」(2000年4月10日発行)
子どもの自然についての学びをゆたかにするための基礎的検討
1章 なぜ自然について知るのか
1.人間の内なる自然、生き物であること

彼:自然の反対は人工だと言う人がいるね。
きみ:自然と人工。確かに相反する言葉だね。
彼:その自然って、どういう意味だと思う?
きみ:人間の影響を受けてない、あるがままの状態というような意味だと思う。
彼:昔、アリストテレスもそう考えた。しかし、地球上にそういうところはあるだろうか。海や山だって人間の手が加わっているし、南極や北極にまで、人間が作り出した汚染物質が飛んでいるんだ。
きみ:そうだね。そう考えると、自然なんてどこにもないね。
彼:と言うか、自然という言葉の意味の方を考え直した方がいいと思うんだよ。そこでもう一つ質問だ。最近「人工的な自然」という言葉を聞くことがあるね。これはどういう意味だと思う?
きみ:都会の中に作った人工的な緑地みたいなものかな。
彼:うん。それに対して、「自然な自然」という言葉もある。
きみ:あるがままの自然という意味だろうね。
彼:そうだね。「自然な自然」の前の方の自然はアリストテレス的な意味での自然で、後の方の自然は物質的な世界を指している。こんなふうに、自然という言葉はふたとおりの意味で使われているんだ。
きみ:あるがままを意味する自然と、物質を意味する自然のふたとおりか。
彼:そうだ。私は、アリストテレス的な意味の「自然」をひらがなで「しぜん」と書きたい。そして、漢字の「自然」という言葉は物質を意味するものとして使いたい。だから、「自然な自然」は「しぜんな自然」だ。自然に対置する言葉は人工ではなく社会だ。
きみ:どういうこと?
彼:うん。石器を例に説明しよう。石器というのは文字通り、石でできた器だ。石でできているということは石器の物質的な側面、つまり自然を表している。器というのは人間にとって有用なこと、道具であること、つまり社会的な側面を表している。石器が黒曜石という岩石片であることが、石器の自然の側面。人間にとって道具として役立つことが、石器の社会的な側面だ。
きみ:なるほど。
彼:ところで、今の時代、石器を狩猟や農作業に使っている人はいないね。石器は古代人の生活を考えるために、考古学的な価値を持っているだけだ。これは、石器の持つ社会的な側面が時代とともに変わったことを意味している。しかし、自然としての石器は相変わらず黒曜石の小片であって、変わっていない。このように、社会的な価値はあくまでも人間にとっての価値だ。だから、人間の生活が変われば社会的な価値も変わるんだ。
きみ:そういう目でまわりのものを見てみると、全部自然としての面と、社会としての面を持っていると言えるんじゃない?電気器具は電気を通す部品と通さない部品でできたもの。これは自然としての側面。一方それは、人間にとっては、情報を得るものであったり、暖房や冷房に使うものであったり。これは社会的な側面。
彼:そのとおりだ。身の回りのものだけでなく、人間の手がおよぶはずもないアンドロメダ星雲にも社会的な側面はある。
きみ:というと?
彼:アンドロメダ星雲によって、人間の自然認識が変わったからだ。社会性とは、どこまでも人間の側の問題なんだよ。
きみ:なるほど。
彼:さらに僕は、人間の自然への働きかけにも、二面性が見られると言いたい。石器を作るとき、石をたたいて変形させるという作用は自然的だ。石にとってみれば、硬い石どうしが衝突し、割れて変形を受けることだから。その作業で、人間にとっては自分の役に立つ石器という道具ができる。これがはたらきかけの社会的な側面だ。また、人間がどんなにすばらしい目的を持っていても、自然の性質や法則に合わなければ、石片を石器に変えることはできない。これがものの自然性と社会性の関係だ。
きみ:すべてのものに自然的な面と社会的な面があることは分かった。では、なぜ人間は自然を知らなければならないんだい?
彼:それは、人間が自然だからさ。人間も物質系だ。食べて、呼吸して、排泄して生きている。さまざまな精神活動も、こうした物質系に支えられているからだ。


00A−035
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月9日
件 名:RE:【質問】硝酸銀

鈴木久先生  硝酸銀と炭酸水素ナトリウムで白く濁ったということですが、そんな組み合わせでやってみようという発想に感心します。それは,理由を考えるおもしろさと,それが当たった時の快感に結びつくからです。
 私がパッと思ったのは,「アンモニアソーダ法」です。この方法で,炭酸水素ナトリウムを作っているわけですから,原料の塩素が残っていて当然という気がするのです。炭酸水素ナトリウムが弱アルカリですから,酸化銀の沈殿かなとも思いますが,それなら暗褐色の沈殿です。いずれにしても,アルカリが弱すぎると思います。特級の炭酸水素ナトリウムでお試しください。
 なお,私は,少し前,いくつかのミネラルウォーターに硝酸銀水溶液を入れてみました。塩素殺菌されていないはずで,反応しないと思ったのですが白くなりました。自然の塩素なのでしょうか。実は,塩素殺菌されているのでしょうか?フランスのミネラルウォーターはどうなんだろう? おもしろい発展ができそうですが,忙しくてストップしております。


00A−036
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月9日
件 名:RE:【質問】硝酸銀

杉原和男さん こんにちは 鈴木 久です。
 早速のメールありがとうございました。今、手元に記録がないので正確に書けませんが、他の〜ナトリウムは白くにごらなかったので水道の影響というのだけは考えられないのです。
(中略)
でも、日本のひどい水道でも変化しない場合もあるので別の要因も考えてみたいです。今日、学校へ出かけたのですが、実験をやる余裕が持てませんでした。
 これから、中2の生徒は化学関係ですので、アルケのみなさんにも生徒の質問でお訊ねすることがあると思います。よろしくお願いします。


00A−037
差出人:中臺 文夫
送信日:00年9月10日
件 名:RE:【質問】硝酸銀

今晩は、中だいです。
 硝酸銀で炭酸が濁るのは炭酸銀の沈殿ではないですか?本が学校なので詳しくはかけませんが、まずは浮かんだ考えを送ります。
 塩化コバルトのお天気猫は多分どなたかから返事が入ると思いますが、コバルトあに配位している塩素と水のつき方で色が変わるのだと記憶しています。青から赤に変わるのだから、水がついた方がエネルギー的に低い光を吸収するわけですね、そううると、この当たりどう考えるのか忘れてしまいました。もう少し待って下さい。


00A−038
差出人:山本 喜一
送信日:00年9月10日
件 名:RE:【質問】塩化コバルト紙、硝酸銀

こんにちは、山本です。
 吉崎さん、はじめまして。これからもよろしくお願いします。
 鈴木さんの質問のうち、まず塩化コバルト紙ですが、次のような平衡の移動によるものです。
   [CoCl4]^2- + 6H2O = [Co(H2O)6]^2+ + 4Cl^-
    (青)                 (ピンク)
水が多いと、ピンクのイオンが増えるわけです。また、この平衡の正反応は発熱ですから、冷却することによってピンクのイオンを増やすことができます。ガラス管にこの溶液を閉じ込めて、冷たい飲み物をかき回すとピンクに変わるマドラーができます。
 次に硝酸銀と炭酸水素ナトリウムとの反応です。私はまず炭酸水素銀という沈殿ができるのではないかと思いました。自信がなかったので、今日、化学大事典で調べてみました。「炭酸水素塩」という項目には「リチウムを除くアルカリ金属、アンモニウム、カドミウム、水銀(U)の塩だけが固体として知られている」とあります。すると、炭酸水素銀という固体はないようです。次に、中臺さんも書いていますが、炭酸銀として沈殿するのではないかと思いました。炭酸水素イオンは水中で次のような平衡状態になり、炭酸イオンを生じます。
   HCO3^- + OH^- = CO3^2- + H2O
 そこで、次に「炭酸銀」という項目を調べてみました。そこには次のように書いてあります。「(製法)暗所または赤色光下で硝酸銀溶液に炭酸水素ナトリウム溶液を加えて沈殿させる。(性質)淡黄色粉末。光に敏感で、明るいところに放置すると暗色になる。」ということで、鈴木さんの見た沈殿は炭酸銀ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。


00A−039
差出人:林 正幸
送信日:00年9月10日
件 名:うれしい連休でした

こんばんは、林です。
 疲れを取るのにうれしい連休でした。というより、やりたいことができてすっきりした連休と言うべきでしょうか。ひとつは例によって、秋を迎えて庭を整備すること、今年は植える時期が遅れて夏の花がさっぱりでいらいらしていたのです。この2日で鮮やかさを取り戻しました。これで気持も高まります。もうひとつはあちこちにメールを送りました。質問の返事も書きました。
 中台さん、鉄の話は面白いですね。相転移とそのときの炭素の振る舞いは納得しました。金属の物性についていつかきちんと勉強したいと思います。
 さて、鈴木さん、いよいよホームページが立ち上がるのですね。杉原さんも書いていますが、私も自力でhtmlファイルを作成しています。飾り立てる気がなければ、簡単です。というより、始めにそうしたので今更デザインを変えることができないというのも事実です。
 そして硝酸銀と炭酸水素ナトリウム水溶液との反応ですが、水酸化銀の可能性が高いと思います。
    Ag+ + OH- ―→ AgOH
水酸化銀は白色の沈でんです。炭酸水素ナトリウムは弱塩基性ですので水酸化物イオンの濃度が低く、そのような場合には水酸化銀が生成するのです。もちろんこれは不安定な物質で次のように黒褐色の酸化銀に変化していきます。
    2AgOH ―→ Ag2O + H2O
ひょっとして沈でんがすこし茶色を帯びることはなかったですか。
 それから塩化コバルトですが、私は授業で扱っています。私の「実験」と「授業プリント」から引用してみます。
<実験>
<アクア錯イオン>
(1)試験管に2mlピペットで水1mlとエタノール10mlを入れ、これに赤色の塩
化コバルト結晶小さじ1杯を加えて、熱湯に浸け、振り混ぜてできるだけ溶解させる。
(2)これを氷水に浸けたり熱湯に戻したりして、色の変化を観察する。
<以上>
<授業プリント>
[B]アクア錯イオン(実験のまとめ)
[1](水)を加えたエタノールに(塩化コバルト)を溶解させる。この溶液は熱湯に浸
けると(青)色に、氷水に浸けると(赤)色になる。
 これはコバルトイオンが水分子と結び付いた錯イオンになっており、次のように低温で
は赤色の(ヘキサ)アクアコバルトイオンに、高温では青色の(テトラ)アクアコバルト
イオンになるためである。
  ( [Co(H2O)6]2+ ←→ [Co(H2O)4]2+ + 2H2O )
      低温:赤色        高温:青色
これはコバルトイオンの(配位数)が変化しており、高温では熱運動が激しくなるので水
分子が離れやすいことは理解できる。

問2 塩化コバルト水溶液を紙に塗って乾燥したものはコバルト紙と呼ばれる。晴天のと
きと雨天のとき、あるいは水分があるときとないときの色を考えてみよう。
    晴天 or 水分がない    青色
    雨天 or 水分がある    赤色
<以上>
なお授業プリントのこの部分はまだホームページには掲載していません。
 最後に山本さん、やはり勉強中でしたね。これからますます鋭い問題提起がありそうで楽しみです。
 ではまた。


00A−040
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月10日
件 名:RE: 【質問】硝酸銀

なか台さん こんばんは。鈴木 久です。
 メールありがとうございました。
>  今晩は、中だいです。
> 硝酸銀で炭酸が濁るのは炭酸銀の沈殿ではないですか?
> 本が学校なので詳しくはかけませんが、まずは浮かんだ考えを送ります。
私の乏しい知識では、炭酸塩は水溶性とこびりついていました。
再度調べてみようと思いました。あありがとうございました。
> 塩化コバルトのお天気猫は多分どなたかから返事が入ると思いますが、
なんですか?それって。ようするに湿度計ということでしょうか?
(中略)
> 塩素と水のつき方で色が変わるのだと記憶しています。青から赤に変わるのだから、水
> がついた方が
> エネルギー的に低い光を吸収するわけですね、そううると、この当たりどう考えるのか
> 忘れてしまいました。もう少し待って下さい。
無水物のCoCl2は淡青に対して、CoX2・H2O は  、CoX2・(H2O)2は紫、、CoX2・(H2O)6は紅とありました。(柴田雄次「無機化学3」岩波全書) ようするに、水が塩化コバルト紙にかかると少しの水が後ろについているH2O分が化合して紫になるという説明は(中学生に対してですが。)いかがでしょうか? つき方の問題というより、ついている数のちがいで変化するということなのでしょうか?
 化学反応に入ってばかりの生徒を対象にしての話です。どなたか、応答くださればうれしいです。そろそろ、プリントを作成にかかろうと思います。もちろん、後から訂正は可能なのですが。


00A−041
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月10日
件 名:質問紙2学期第1号案

アルケのみなさん こんばんは 鈴木 久です。
 中だいさん、杉原さんメールありがとうございました。結局、添付したファイルのようにして配布しようと考えています。まだ、変更可能です。
 なお、安定した化合物ほど赤に近いということはいえるのでしょうか? 調べ始めたのですが、安定かどうかはなかなか書かれていないことも多いのです。
 こういうのは、化学便覧で調べればよいのでしょうか? その場合には、どんな項目を調べればよいのでしょうか?
 たとえば、水和物の場合ついていればいるほど変わりにくいというか安定といえそうなのでより赤に近いというのだけでも生徒に説明しやすいと思うのです。いかがでしょうか? すくなくとも、コバルトではそういえそうですが。
 ちょっと調べ始めると面白くなってきますね。でも、化学のキソができていないのでいきづまります。みなさんお助けください。
(後略)


00A−042
差出人:林 正幸
送信日:00年9月10日
件 名:

こんばんは、林です。
 山本さんのメールを見て、改めて「配位化学〜金属錯体の化学〜」(化学同人)を調べたら、どちらとも異なる次の平衡反応式が記されていました。
    [Co(H2O)6]Cl2 ←→ [CoCl2(H2O)2] + 4H2O
       赤色             青色
昔の記憶は当てにならないと、授業プリントも訂正しました。
 ではまた。


00A−043
差出人:杉原 和男
送信日:00年9月11日
件 名:硝酸銀と炭酸水素ナトリウム!?

アルケミストの会の皆さん
 硝酸銀水溶液と炭酸水素ナトリウム水溶液の反応が気になって,職場でやってみました。薄く濁るくらいだと思ったら,すごいもので,白いどろどろといった感じです。これでは,不純物の塩素のせいだとは言えません。中だい先生の「炭酸銀」があたりのようです。実は,最初から気になって,家の「理化学辞典」と「化学辞典」で調べたのですが記載されていませんでした。また,炭酸銀ができやすいようなら,環境の塩素調べがかなり苦しくなりそうです。前回,送信したミネラルウォーター調べですが,フランスのペリエなんか炭酸水のはずですから,塩素以外で反応してほしくありません。そんな私情は別にして,とにかく,炭酸銀の可能性が高いので「化学大辞典」を調べると掲載されていました。
 「Ag2CO3黄色の粉末,硝酸銀水溶液に炭酸ナトリウム(または炭酸水素ナトリウム)を加えるか,銀を陽極にして希炭酸水素ナトリウム溶液を電解すると得られる。光に敏感であるため,赤色光の下で処理しないと純品は得られない。水に難溶。希硝酸,硫酸,アンモニア,シアン化カリウムの水溶液に溶ける。加熱すると二酸化炭素を分離して分解する。」
ということです。黄色というのが少し気になりますが,多分「炭酸銀」でしょう。
 そうなると,先ほどの疑問(炭酸との反応)が気になります。そこで,炭酸水を作って硝酸銀水溶液を入れてみました。炭酸水は,塩素の影響を排除するために,蒸留水をソーダサイホンに入れ,二酸化炭素ボンベで作りました。結果,沈殿物は全くできません。二酸化炭素の絶対量が少ないですから薄く濁る程度だとは思っていましたが,とてもきれいなものです。ほっとしましたが,さて,どうしてなんでしょう?
 いずれにしても,「硝酸銀=塩素」という一つ覚えはいけないことを知りました。何でもやってみるものですね!


00A−044
差出人:鈴木 久
送信日:00年9月11日
件 名:RE:硝酸銀と炭酸水素ナトリウム!?

杉原さん ほかアルケミストのみなさん こんばんは。鈴木 久です。
つい先ほど命からがら家にたどりつきました。本当にすごい雨と冠水です。場所によっては、下水?が吹き上げ、もうほとんど座席の高さまで水があふれていまいた。家の近くはほとんどだめです。何度も、エンストをしながら最後家の前10mを最後10分かけて結局近くの倉庫の前に止めて水中を歩いて10m先の自宅に。書き込みをして少し落ち着きました。
(中略 杉原さんのメール)
 学校には、炭酸〜はせいぜいあと1種あるかないかです。本にはこの2種しか書かれていないけど、ほかはどうなのでしょうか? やはり確認してみたいです。


00A−045
差出人:山本 喜一
送信日:00年9月11日
件 名:RE2:塩化コバルト紙

差出人: 送信日時: 2000年9月11日 21:19 こんばんは、山本です。
 塩化コバルト紙の平衡移動について、林さんから反応式が送られてきました。青い色の物質がが[CoCl4]^2-ではなくて、[CoCl2(H2O)2]なっています。なるほどと思いながら、この違いは、もしかしたら塩化コバルト紙から追い出す水分の量によるものではないかと思いました。そこで、化学大事典のコバルト化合物という項を調べてみました。そこには、次のように書いてありました。
「含水塩の中ではヘキサアココバルト(U)イオン[Co(H2O)6]^2+を含むものが最も良く知られており、水溶液中でもこのイオンが安定である。ヘキサアコ塩は赤色、常磁性。結晶、溶液どちらの場合でも、加熱すると水の一部または全部が他の配位子で置換されるため変色する(塩化物の場合青色になる)。」
というわけで、やはり塩化コバルト紙をどれくらい乾燥させるかによって、錯イオンの形態が変わってくるのだと思います。


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