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00A−301
00A−302
差出人:山本 喜一
送信日:01年6月13日
件 名:秋山さんの農業(2)
こんにちは、山本です。
私も先日の日曜日、田圃の排水路の草刈り(村中総出の作業)をやりました。農業以外に仕事を持っていると、やはり機械に頼らなければなりませんよね。鎌で草刈りをしたんじゃ、とてもじゃないけど体が疲れて、次の日からの仕事に影響しちゃいます。中臺さんの言うように、除草剤や殺虫剤などの農薬も、自分の体力を消耗させないためには必要な気がします。
でも、秋山さんの文章は、強がりでもなく、都会人向けに格好つけているようにも、私には思えないのです。彼は宇宙飛行士の道を捨てて、自給することを目的に農業をしている人です。私なんかが、どうしても機械や農薬に頼りたくなるのは、農業以外の仕事(本業)に支障がでるからですよね。秋山さんの場合は、農業だけしか仕事がなくて(しなくて)、しかも自給できるだけの作物を作りさえすればよいと思って生活をしているわけです。生産性を上げて、農業で一財産を作ろうとしているわけではなく、どうにかこうにか食べていけるだけの収入を得さえすれば良いと思って農業をしているわけです。だからこそ、耕耘機の排気ガスの臭いより、土の臭いを楽しむ余裕も生まれるし、無農薬栽培もできるのではないでしょうか。
逆に言えば、無農薬有機栽培などという手間暇のかかる農業は、他の仕事を本業にしている人には無理だとも言えそうですね。いかがでしょうか。
00A−303
差出人:鬼塚 公志
送信日:01年6月16日
件 名:ボルタ電池について
こんにちは、長崎の鬼塚です。
今年の4月から**高校に転勤して毎日忙しい日々を送り、慣れるのが必死で実験もままなりません。久しぶりに化学1Bを教えることになりそのための予習などで初心に返り勉強しています。
2年生に今、電池を教えています。ボルタ電池の電解液は希硫酸を使っています。ダニエル電池には負極に硫酸亜鉛、正極に硫酸銅(U)水溶液を使用しています。今の教科書はダニエル電池の次にボルタ電池が出てきます。正極活物質は硫酸銅(U)、負極活物質は亜鉛なんですよね。だったらなぜボルタ電池の電解液は硫酸銅(U)水溶液を使用しないんでしょうか。こんな疑問が出てきたので今日は土曜日なので放課後に実験してみました。
薬品庫のどこに何があるのかわからず、薬品を探し出していましたがあきらめた頃やっと劇毒物の中に混じって硫酸銅(U)をみつけることができました。0.25mol/lの硫酸銅(U)水溶液に銅板と亜鉛板を入れ、モーターにつなぐとプロペラが回り出しました。結構長く回りました。使用後亜鉛板の表面に黒いものがついていました。
前はボルタ電池から教えていたので、こんな疑問は湧きませんでしたが、ダニエル電池から教えると素朴な疑問として電解液に硫酸銅(U)水溶液を使用すると考えると思いますが、生徒からそんな質問はないのでしょか。皆さんはどうでしょうか。
ではでは。
00A−304
差出人:林 正幸
送信日:01年6月16日
件 名:「アルカリイオン水」など
こんばんは、林です。
振り替えてみると1カ月近くメールを書きませんでした。ということはあれこれと忙しかったのですね。これはたぶん今年一杯続くでしょう。
本日、教生の指導が終わりました。私にとって約25年ぶりのことで、結構新鮮な気分でした。もうひとつ本日、長男夫婦が新婚旅行(カナダ)から無事帰ってきました。
中台さんの問題提起、難しいですね。私の場合は庭の手入れですが、雑草は除草剤を使わず、まめに手で取っています。時間はかかりますが、自分がそうしたいと思うからです。手は汚れるのですが、とくに素手で作業すると「いやし」効果があります。しかし庭木は年に数回専門家に農薬を散布してもらいます。ひとたび毛虫が発生すると悲惨な状態になるからです。この2つはある意味で矛盾しています。しかし毛虫退治や病原菌退治は私の手には負えません。これが現実です。
藤田さん提起のアルカリイオン水は、もっと明快だと思います。せいぜい「腹部愁訴に効く」としか言えない水のために高価な「装置」を買わせるのはインチキ以外のなにものでもありません。私は水の電気分解で陰極側に水酸化物イオンが生成することを教えるとき、弱アルカリ性にしたり「アルカリイオン」を含ませるだけなら電気分解は必要ないと忠告します。しかし生徒の中にはこれを信じて使っている家庭もあるので配慮は必要です。かつて放射線がそうでしたが、電気分解はなにやら魔法めいていてそれに何かを期待するという感覚があるようです。
忙しいと言いつつ、「高校生の質問」のまとめというレポートをつくりました。これまで返事を書き、ホームページに掲載してきた質問が100を越えました。その質問の部分を印刷したのです。これは次回のアルケ通信で送りますが、結構意味のある資料じゃないかと思います。なにより私自身の勉強のきっかけになります。ちなみに実際に受け取るメールはその倍ほどあります。
ではまた。
00A−305
差出人:鈴木 久
送信日:01年6月17日
件 名:お礼
アルケミストのみなさん こんにちは 鈴木 久です。
ここしばらく、Out lookを開くことが出来なかったので送信できませんでした。それと、なぜか杉原さんへの返信を使ったら送信できずに送信ボックスに入ったまま送信拒否されていました。なぜでしょう?
以下、6月14日に送信しようとして今日まで残っていてものです。
<1通目>
杉原 和男さん 他アルケミスとのみなさん こんにちは 鈴木 久です。
ここ何回の杉原さんのメールを興味を持って読ませてもらっています。実は、もっと早くメールを送りたかったのですがOutlookExpressがしばらく起動できなくってしまって真っ青になっていましたので・・・・・・
(中略)
また、エネルギシュなお仕事をしてください。
それから、先日近くの田んぼにカブトエビを探しに行ってきました。まだ2、3匹しかいないのでミジンコを採集してきました。観察した2つの個体とも子どもが腹の中にたくさんいました。今は、産卵の時期なのでしょうか?
一度に2つに返事してすいません。
<2通目>
先ほど息子と自転車で例の田んぼを視察してきました。ホウネンエビがわずかカブトエビがたくさんいました。目の前で、ホウネンエビがカブトエビに食べられえているのを目撃しました。
あと、上野さんの講演記録もありがとうございました。岩波新書の「学力崩壊」は大野 晋・上野けんじですが上野健爾さんの部分がずっといいですね。
それでは、今度は送れますように。
00A−306
差出人:杉山 剛英
送信日:01年6月17日
件 名:ミジンコ
ミジンコの寿命は20日くらいで、普通は全部雌です。生まれて10日くらいすると背中に卵を持ちます。そのまま卵は背中でかえり、子ミジンコが生まれてきます。ミジンコはいつも産卵期です。
00A−307
差出人:澤田 史郎
送信日:01年6月17日
件 名:おひさしぶりです
澤田です みなさんおひさしぶりです。
ずいぶん遅くなりましたがわたしも今年度転勤しました。
新しい勤務先は大阪府立**高校 前任校とは変わって進学校です。センターテストに対応する学力をつける。ということが要求されていることがいままでとちがったところです。生徒は静かで非常に熱心に授業に取り組んでくれます。最初はすこしずつ様子を見ようなどと思っていたのですがあまりの反応の良さに、NO2測定(3年の各論)や銅と硫黄の反応、分子模型を使った有機化学学習、陰極線と電子の授業など、結局授業に教材を持ち込んでの従来の授業スタイルにおちついてしまいました。他の先生ともなんとか調整をしながらやっています。
さて、先日1年の生徒から次のような相談を受けました。
「現代社会の授業でエネルギー問題、特に発電とエネルギーの発表をする。だいたいが風力発電などのソフトエネルギーになるのだが面白みがない。そこで、火力発電で生じるCO2をふたたびCとO2に還元して
環境の負荷を少なくする方法がないのか知りたい。ビール工場ででてきたCO2を分解するシステムがあると聞いたが発電所では使えないのか」
というものでした。
そこで
「CO2をC+O2に分解するには必ず最初に発生したエネルギーと同じだけのエネルギーが必要。熱になったエネルギーは逃げるので直接CO2にエネルギーを加える方法は不可能。ただし生物が行う光合成反応などを利用してCO2を分解する反応は可能かも知れない。しかし、生物反応で火力発電所で発生するCO2を分解するようなレベルのことができるかどうかはよくわからない。
いまエネルギーの問題で実現可能なのは1つのにはソフトエネルギーの利用ともうひとつは燃料電池のようにエネルギー効率を上げることで対応することではないか。ちなみに原子力は理論的な235Uの資源量が50年は持たないので21世紀の資源にはならない。」
などと解答しました。
この解答でよいのでしょうか。夏合宿のエントロピー論議にもつながりそうなのですが、早急に返答を求められています。それと燃料電池やCO2の分解によるエネルギー負荷減少技術についての文献があれば教えてください。
ところで澤田のアドレスですが
KGD01257@nifty.ne.jp
でこのところは受けています。いままでのアドレスで不都合はないのですができたら訂正しておいてください。これは林さんに確認をお願いしなくてはいけなかったのでしょうか?
00A−308
差出人:澤田 史郎
送信日:01年6月18日
件 名:アルカリイオン水について
澤田です。
先日 阪大の小森田先生が「アルカリイオン水の効果はイオンが増えることで水のクラスタサイズが小さくなることに関係するのではないか。」といっておられました。その後確認しようと思いながらできていないのですがクラスタサイズは生物活性に関係するのではないでしょうか。光文社のカッパサイエンスのシリーズで朝倉俊博さんという方が「うまい酒はなぜうまい」という本で酒に超音波振動を加えることで酒がうまくなるという方法を発明し、クラスタサイズが小さくなるということとのつながりでNMRを使って確認するという話を書いていました。生物活性がクラスタサイズとの関係で変わるということはありえないでしょうか?
00A−309
差出人:鈴木 久
送信日:01年6月18日
件 名:RE:ミジンコ
杉山剛英さん こんにちは 鈴木 久です。
さっそくのお返事ありがとうございます。
> ミジンコの寿命は20日くらいで、普通は全部雌です。
> 生まれて10日くらいすると背中に卵を持ちます。そのまま卵は背中でかえり、
> 子ミジンコが生まれてきます。
> ミジンコはいつも産卵期です。
そうなのですか。ただ、見たのが連続して子どもが腹に入ったいたのでもしかすると、環境が悪く子どもを産むことになったのでしょうか?アルケのMLでこういうことが話せるとは思いもよりませんでした。ありがとうございました。
00A−310
差出人:鈴木 久
送信日:01年6月18日
件 名:本の紹介
アルケのみなさん こんにちは 鈴木 久です。
テストが作れなくて 書き込みしています。上野さんの学力問題の書き込みを見て思い出したのですが「中央公論」編集部・中井浩一編『論争・学力崩壊』中公新書ラクレ2 中央公論社ISBN4−12−150002−4 を読み始めました。
高木仁三郎さんの本は人間の顔をした 科学 市民科学ブックス1 高木仁三郎 七つ森書館 です。市民科学ブックス2は山口幸夫さんで たしかエントロピーがらみの本のはずです。今手元にないので詳しく書けなくてすいません。
00A−311
差出人:杉山 剛英
送信日:01年6月18日
件 名:ミジンコ2
ミジンコは環境が悪くなると、雄が発生し、有性生殖により背中に大きな2個の保存卵を作ります。それはそのミジンコの死で水中に残され(肉眼では白い楕円の粒)、乾燥に数年は耐えます。普通に水槽に飼っていても発生します。以前、純水に1日置いておいたら保存卵が出来ていて、生徒が「このミジンコ妊娠している」と驚いていました。ミジンコのえさはドライイースト少量のみで大丈夫です。野生のミジンコは体に毛が生えています。野生のボルボックスはとてつもなく美しいです。
00A−312
差出人:山本 喜一
送信日:01年6月21日
件 名:RE:ボルタ電池について
こんにちは、山本です。
鬼塚さんのメールに関してですが、私はずっとボルタ電池の次にダニエル電池という順番で教えてきました。およその流れは、次のようです。まず、ボルタ電池は水素が出るので、分極することを説明します。そして、ダニエルは水素が出ないように硫酸銅水溶液を使うことを考えたと、私の方から言ってしまいます。ただし、単純に硫酸銅水溶液をつかったのでは、亜鉛が溶けだして銅が析出する反応が進んでしまいます。かと言って、硫酸銅水溶液と硫酸亜鉛水溶液を別々の容器に入れて、それぞれに銅板と亜鉛板を浸したのでは電池になりません。その難点をダニエルは、素焼きのしきりを使うことで解決したわけですよね。ダニエルの最大の発明は、硫酸銅をつかったことではなく、素焼きのしきりをつかったことだということを強調しています。ダニエルのしきりは、乾電池のセパレーターとして残っていますから。
00A−313
差出人:山本 喜一
送信日:01年6月21日
件 名:身の回りの非科学的なこと
アルカリイオン水の話がいくつか出ていますね。私もこれは、あやしいと思っています。それと同じようなことなのですが、最近マイナスイオンが出るという売りで、東芝がエアコンを出していますね。マイナスイオンが出るんだったら、プラスイオンはどこでどうなっているんだろうと思って、あれこれインターネットで調べてみました。東芝にメールを送ったところ、コロナ放電でマイナスイオンを作っているので、プラスイオンは発生しないのだという返事が返ってきました。マイナスイオンの効果については、菅原和子(東大理科3類出身だそうです)という人などが本を出して、盛んに書いています。マイナスイオンを吸い込むと、体内の活性酸素と反応し、それを還元してしまうはたらきがあるのだそうです。
私はそういう話はあまり信憑性がないと思っています。でも、これに似た話題はたくさんありますよね。まったく非科学的だった紅茶キノコもありましたし、多少信用がおけそうなワインのポリフェノールの話まで、色々あります。そして、それらはその時のブームを作り、一つが終われば、また新たなものが脚光を浴びてきました。
そういう科学的なあるいは非科学的な話を、どういう視点で生徒に語ったらよいのでしょうか。理想的には、非科学的なことにまどわされないように、しっかりとした知識を生徒に与えるべきなのでしょうね。しかし、マイナスイオンを調べだした私自身、コロナ放電とか、マイナスイオンの体内での反応とかに関するきちんとした知識を持っていないのです。まして高校生だったら、それらを調べ尽くすことは不可能でしょうね。つまり、マイナスイオンが本当に体にいいかどうかを判断できる高校生をつくることは、できないのではないかと思うのです。例えマイナスイオンについて判断できたとしても、次には別の何かがブームを作ってきますから、それについても考えなければならなくなりますし・・・。
かといって、うさんくさいものを信じ込んで、誰かにダマされるような消費者にもなって欲しくないですよね。みなさんはこういう話題を授業に入れるとき、どんなことを考えていますか?
00A−314
差出人:野中 直彦
送信日:01年6月22日
件 名:県の研究会の実験書
こんばんは、野中です。
県の公の化学研究会の「化学実験書」を1冊送ってください。使用済みでもかまいません。送料として400円送ります。協力できる方はお願いします。地区の研究会で、他県の実験書と岐阜県の実験書を比較して、改善できるところは改善を提案していこうということにあなりました。
沢田さんへ
科教協の京都大会のアルケの実験で、トンボ玉制作をやっぱりやりたいです。あまりうまくないですが、一緒にお願いできないでしょうか。沢田さんがOKならば、やってみたいと思います。
00A−315
差出人:澤田 史郎
送信日:01年6月22日
件 名:RE:県の研究会の実験書
野中さんへ
トンボ玉の件了解しました。ただクラブの合宿で会場に着くのは1日目全体会終了ぎりぎりだろうと思います。
大阪でもトンボ玉が広がっています。近くの学校の先生は3年の化学選択の生徒の協力を得て公開講座で小学生を相手にトンボ玉をやるそうです。私は転勤後なかなか深める余裕がありませんが京都でやるなら協力できます。吉崎さんもできるんでないかな?
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