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00A−166
差出人:山本 喜一
送信日:01年1月16日
件 名:「酸と塩基」で使った資料(1)

 私が2学期の「酸と塩基」の授業で使った資料をみなさんにお送りして、感想などを聞かせてもらいたいと思っています。資料はPFDという形式で保存していますので、それを送ろうというわけです。ひとつひとつのPDFファイルは、50〜300kbほどの大きさです。なお、このファイルを開くには、acrobat readerというソフトが必要ですが、これは
http://www.adobe.com/products/acrobat/readstep.html
から無料でダウンロードできます。
 このやり方で不都合がなければ、郵送による通信よりも速く、頻繁に資料交換ができるのではないかと思っています。ただ、今のインターネット環境では、受信するのに時間がかかりすぎるかも知れません。ともかく、このメールに添付して一つ送ってみますから、開いてみて下さい。そして、このやり方に対する感想などをお聞かせ願えれば、と思います。
 「酸と塩基」の授業では、毎時間、酸性雨関連の新聞記事を配りました。今回の添付ファイルはその第1号です。この資料を配って、酸性雨がひどいところは中国であること、その影響が日本にも及んでいること、中国を非難するのではなく環境保護のための技術協力が必要なことなどを話しました。

苦悩する大地・中国環境報告・酸性雨.pdf(略)


00A−167
差出人:山本 喜一
送信日:01年1月16日
件 名:RE:基礎基本について(2)

こんにちは、山本です。
 林さんから再び基礎基本についてコメントが寄せられました。
<引用開始>
私は全科目を教えなくても、ひとつの科目をあるいはある分野をしっかりと勉強
すれは、他は必要に応じて自分で学習できるようになると思います。あるいはそ
のように生涯学習できるように教育したいと考えています。
<ここまで>
そういう意味であれば、私も賛成です。でも、盛口さんの意見はもう少しラジカルではないかと思ったのです。近いうちに盛口さんに会いますので、もう少し考えを聞いてみます。
 それから、「基礎基本の階層」ということに関して、私はこんなふうに理解しています。
(1) まず、自分の命を守る力を持つことが最も重要な基礎基本だと思います。もっと露骨に言えば、死なないための基礎基本です。これには、食べること、飲むこと、排泄すること、子孫を残すことなど、生物としての生存条件を満たすための知識や能力が含まれるでしょう。また、自分の命を脅かすものがあれば、そこから逃れたり、場合によってはそれらとたたかう力も含まれるはずです。地震や噴火、気象災害などから身を守ること、暴力や戦争に反対すること、公害や環境破壊を引き起こし命を危険にさらすような行為とたたかうこと。そんな例があげられます。
(2) 上のような基礎基本をベースにして、一つ上の階層には、自立して生活していくための基礎基本があると思います。掃除・洗濯など、生活に必要な仕事ができること。社会生活を営めること。日常出合う諸問題を解決できる能力を持つことなどがこれにあたります。また、自立して生活していくことを妨害するものとたたかう力もここに含まれるでしょう。例えば、差別や偏見とたたかう力など。
 この二つは、盛口さんの文章では「生きる上での基礎基本」に当たるものだと考えています。そして、「教育としての基礎基本」とは、(1)と(2)に書いたような能力を生徒の中に育てることではないかと思います。そうであれば、岩田さんが言われていることに重なります。教育の目的は、教育基本法に書いてあるように、平和と人権を守り、民主主義社会の形成者となれる人間を作ることだ、と彼は言っています。平和を守ることは命を守ること、人権を守ることは自立した人間らしい生活を守ることですね。
 ここまで書いてきた基礎基本を理科に、あるいは化学に取り入れた授業とはどんなものでしょうか。やはり、教科の内容と関連させて戦争や環境破壊、人権侵害などの問題を扱う授業になるでしょう。そういう問題を解決するために、化学の知識や法則がどんなふうに使えるのかを示す授業になると思います。みなさん、どうお考えですか。


00A−168
差出人:岡田 晴彦
送信日:01年1月16日
件 名:白金と王水そしてアルソミトラについて

名古屋の岡田です。
 大雪と厳しい寒さが続きますが、皆さんお元気ですか?
 白金が王水に溶ける件について、四ケ浦さんへのお礼のメールです。昨日いただいたメールにしたがって、今日学校で実験してみました。溶けました。見事に白金が王水に溶けました。ホットプレートにシャーレを置き、ここに白金箔をしいて王水をかけて、ホットプレートにスイッチを入れてしばらく加熱したらじわじわと白金が溶けていきました。感動しました。四ケ浦さんありがとうございました。早速質問してくれた高校の先生に報告しました。
 少し疑問も残りましたので、またどなたか解明されたら教えてください。王水を加熱する「熱王水」(北海道の杉山剛英さんのご指摘のとおり)で白金は溶けましたが、シャーレの上でホットプレートで加熱した場合です。試験管に入れてバーナーで加熱してみましたが、溶けませんでした。白金が熱王水に溶けるときには、温度か空気などに開放されているかなどの条件があるようです。
 私としましては、授業で先のような条件で白金は王水に溶けますよ、と言うことができますので十分です。
 さて、アルソミトラというグライダーのモデルになったインドネシア原産の種の購入方法をお知らせします。私は、昨年10月に青少年のための科学の祭典でアルソミトラの種の模型(発泡スチロールで作る)やその他のゆっくり落下するさまざまな種の模型(付箋紙で作る)のことを知り、早速本物を取り寄せて、12月に3年生文型化学の授業で実践しました。それぞれの種について、本物を見せた後で、実際にゆっくりと落下させ、次に付箋紙や発泡スチロールで製作しました。結果は大好評でした。今年1月6日に東京へ行ったついでに科学博物館の地下のショップのレジでアルソミトラの本物を販売していることを確認しました。さらに、詳しく聞いたところ、付属自然教育園で地方への発送もしてくれることも分かりました。さらに、自然教育園に電話でいろいろ教えてもらいました。アルソミトラの本物は2枚税込みで500円(送料別)で、その他に「翼を持った種」(模型キット6種類入り)を250円(税込み送料別)で販売していることを知りました。(早速購入しました)私が青少年のための科学の祭典で知った付箋紙の模型の原型が「翼を持った種」(模型キット6種類)でした。(付箋紙で作るところがオリジナルでしたが・・・)なお、ラワンの種は中村理科の消耗品カタログから800円くらいで2個購入できます。(自然教育園では売っていません)
 もしご関心がありましたら、ご購入ください。購入方法は、自然教育園へFAX(TEL)で申し込んでください。
   TEL 03-3441-7176 FAX 03-3441-7012


00A−168
差出人:林 正幸
送信日:01年1月17日
件 名:すてきな生徒たち

こんばんは、林です。
 暖冬という予報とはうらはらに、このところ寒い日が続きます。
 さて、先週の水曜のことです。今年になってはじめての部活ということで部室に行きました。そして「どんなふうに活動をしていくのかな!?」と声を掛けましたが、なかなか話が進みません。気持が乗らないことはしばしばあることでしたが、今回は知らんぷりという状況でした。しかたなく「もう私は帰るよ」と準備室に戻りました。寒い時期で写真も撮りにくいとは思いつつも、1年生が新入生にある程度技術指導できるまでにと休み前から話してきていましたので、いささか怒れました。
 ところが今週になって月曜、水曜(この2日が活動日にしているのです)と、生徒たちが部室の大掃除を始めました。それが徹底していて床の水拭きまでしています。掃除はもう1日続けるそうです。そして部長が言います。「先生、フィルムを配って無くなったから、補充をお願いします。」
 この天と地の違いに、私は戸惑ってしまいました。そして内心「怒鳴るようなことをしなくてよかった。」と思いました。生徒たちは私の思いを敏感受け取っていたわけです。
 先週の討論合宿は実り多いものでしたが、その中でこんな発言がありました。
「三河地方では小学校で環境教育としてホタルの養殖が盛んである。しかし自然保護をせずにホタルばかりを毎年放っても意味があるのだろうか。それにホタルは環境指標にはなりにくい生物である。メダカの養殖も問題があり、その地域のメダカの種類を無視して放流することはかえって自然破壊になる。
 川に木炭を沈めると水がきれいになると言うが、本当だろうか。一時的にはリンや窒素が吸着されるが、やがてその効果はなくなる。そして出水などで一気にそれが流出したらかえってひどい汚染を招く。物質が不滅であることを考えれは、無意味なことははっきりしている。」
 これは「生きるための基礎基本」が深い科学的知識に裏打ちされないと、実際の力を持ち得ないことを示しています。山本さんが書いています。
<1月16日のメールの引用>
ここまで書いてきた基礎基本を理科に、あるいは化学に取り入れた授業とはどん
なものでしょうか。やはり、教科の内容と関連させて戦争や環境破壊、人権侵害
などの問題を扱う授業になるでしょう。そういう問題を解決するために、化学の
知識や法則がどんなふうに使えるのかを示す授業になると思います。
<以上>
私も同じ意見ですが、腰を据えた教科指導が求められると思います。
 岡田さんが書いています。
<1月16日のメールの引用>
 少し疑問も残りましたので、またどなたか解明されたら教えてください。
王水を加熱する「熱王水」(神奈川の杉山さんのご指摘のとおり)で白金は溶けまし
たが、シャーレの上でホットプレートで加熱した場合です。試験管に入れてバーナー
で加熱してみましたが、溶けませんでした。白金が熱王水に溶けるときには、温度か
空気などに開放されているかなどの条件があるようです。
<以上>
化学は奥が深いですね。この秘密が知りたいです。
 最後に、鈴木さんのコンピュータが修理中で、あと2週間ほどメールを送信できないそうです。
 ではまた。


00A−170
差出人:山本 喜一
送信日:01年1月23日
件 名:基礎基本について(3)

こんにちは、山本です。
 今週末から、来週の始めにかけて、盛口さんたちと研究集会に参加します。今年の理科分科会の討議の柱は、基礎基本についてです。私なりの考えをまとめて、研究集会にぶつけてみようと思い立ち、下のような文章を作りました。一足早く、アルケのみなさんに読んでもらって、意見を聞ければと思っています。どうか、忌憚のないご意見をお聞かせ下さい。

基礎基本についてのメモ
                    千葉県立高校 山本喜一

 共同研究者の方々や岩田先生(千葉)などのお話を聞いて、私も基礎基本について考えてみました。
1.大人になるために必要な基礎基本
 基礎基本とは赤ん坊が大人になるまでの間に身につけなければならないこと、あるいは身につけることが望ましいことではないかと考えてみました。ここで言う大人とは、自活し、自立して暮らせる人を指すことにします。赤ん坊は何一つできませんから、人手を借りなければ生きられません。人間はそこから出発して、体の成長とともに、さまざまな場所でさまざまなことを学び、身につけていきます。やがては、職業に就いて収入を得られるまでになるでしょう。また、保護者から離れて一人で暮らせるようにもなるでしょう。赤ん坊からそういう大人になるために必要な事柄が、基礎基本ではないかと思うのです。
 基礎基本をこのようなものだと考えたとき、それは大きく3つの階層を持つと思います。まず、生物的としての生を守るための基礎基本です。次に、社会生活を営むための基礎基本、そして仕事と趣味の基礎基本。この3つです。
 このように基礎基本の設定したのは、私なりに時代背景を考えてのことです。ますます悪化していく環境、枯渇が予想される資源。そして、いじめや不登校、ひきもこりに象徴される対人関係。それらを考え合わせると、若者がますます自立し自活しにくくなる状況が進行していると思うのです。
(1)生物としての生を守るための基礎基本(命を守る基礎基本)
 何と言っても第一に、自分の命を守ることが最も重要な基礎基本でしょう。食べること、飲むこと、呼吸すること、排泄すること、そういうことなしに生きられませんから。これらの基礎基本は本能的なものであり、学ぶまでもないことのように思えるかも知れません。しかし、ちょっと考えてみれば、かなりの学習を必要とすることが分かります。例えば、食べるために必要な知識を考えてみましょう。基本的には、食べられるものと食べられないものが識別できることでしょう。一昔前であれば、腐敗したものとそうでないものが区別できることとか、毒キノコや山菜に関する知識などが重要なものでした。しかし、街で食材を買ってくる現代においては、そういう知識よりも食品添加物に関する知識の方が大切でしょう。また、環境ホルモンや、PCB、ダイオキシンなどが食品に含まれていることも、知っておかなければならないことだと思います。それらは、不用意に化学物質を環境中に放出すると、生命を危険にさらすという重大な事実も示唆していますから。また、食べるということに関しては、栄養のバランスを考えた食事をすることとか、規則正しい食生活を続けるという知識も不可欠でしょう。
 食べることに関して、思いつくままにあげてみても、上のようにたくさんのことを学ばなければなりません。命の炎を消さないためには、食べること以外にもたくさんのことを身につける必要があります。それらを項目だけ、羅列してみます。
・呼吸する・・・有害な気体の存在を知る。NOx、SOx、SPM、CO等
・排泄する・・・排泄物を衛生的に処理できる。
        便秘、下痢にならないように健康を管理できる。
・寝る・眠る・・・規則正しい生活リズム
・病気から身を守る・・・感染症対策、成人病対策など
・安全に住まう・・・地震や火災、気象災害などへの対策
・なるべく環境に負荷をかけないようなライフスタイルを築く
・放射線から身を守る
・交通事故から身を守る
・暴力を否定する。戦争に反対する
(2)社会生活をおくるための基礎基本(人間関係の基礎基本)
 人間は単に命をつないでいるだけではなく、社会的な存在でもあります。社会生活を送るための基礎基本も不可欠でしょう。これには、自分の考えを言える(表現できる)こととか、他人の考えを聞くことができること、協力して仕事を遂行できることなど対人関係を築く上で必要なことや、集団の一員として民主的に行動できることなどが含まれると思います。その中でとりわけ重要なことは、人権を守ることではないでしょうか。いじめや差別、不等な扱いなどに敏感になり、自分の人権も他人の人権も守れることが社会生活では重要だと思います。
(3)仕事と遊びの基礎基本
 これには、次のような基礎基本が含まれると思います。
・仕事を遂行するために必要な基礎基本
・仕事に就くため(の試験)に必要な基礎基本
・遊びに必要な基礎基本
2.他の基礎基本との関係
 上に述べた基礎基本は、自立し自活するための基礎基本です。基礎基本をこれだけに限定すると、プラグマティックな臭いがし、硬直した感じがします。(1)〜(3)を柱としながらも、その他の基礎基本も考慮すべきでしょう。
・世界観、物質観等を作る基礎基本
 理科でいえば天文学、進化学、原子論、ニュートン力学等は、一般の人にとっては直接何かの役に立つわけではないでしょう。しかし、これらは世界観、物質観の形成に大きな影響を与えています。日常生活を越えた世界を体験させ、一つのものを多方面から考えられるような若者にするためには、不可欠な基礎基本でしょう。
・論理的な思考力を養うための基礎基本
 理科、数学を教える基礎基本の一つとして、良く口にされることです。
・感動する心
 芸術やスポーツなどは、遊びのための基礎基本とも言えます。しかし、それらがもたらす感動は、生きようとする気持ちを根底で支えています。生きて、社会生活を送り、職業を通して自己実現しようという情熱が沸き起こるような感動体験も必要でしょう。
3.教育基本法との関係
 人権を尊重し、平和な国家・社会の形成者を作るということが教育基本法の精神です。平和を守ることは(1)の命を守る基礎基本とかかわり、人権を守ることは(2)の社会生活を送るための基礎基本と深くかかわっています。教育基本法が人権と平和を強調しているのは、過去の歴史の教訓によるものでしょう。二度にわたる世界大戦や天皇制崩壊の直後の制定であったために、平和と人権がもっとも重要なテーマとして設定されたのだと思います。それから数十年が経過した今日においても、これは光を失っていないでしょう。最近、基本法に「他人を思いやる心」というような道徳を入れるべきだという意見があります。しかしこれは、自分と他人の人権を守ることの中に吸収できるものでしょう。
4.理科の基礎基本
 これまでの理科教育では、大部分の教師が(2)の職業に就く試験のための基礎基本と、将来の職業への基礎基本を中心に教育を行っていたと思います。それに対して少数の心ある教師が、世界観の形成や論理的な思考力の育成、感動する心を呼び起こす体験などを目指して奮闘していました。基礎基本を(1)〜(3)とおさえてみますと、この両者に欠けていたものが見えてきます。それは命を守る基礎基本と、社会生活のための基礎基本です。
理科で(1)〜(3)の基礎基本すべてを学ばせるわけにはいきません。これらは、家庭や地域まで含めた広範な教育によって成し遂げられるものです。理科は、その一部を担う教科だと言えます。しかし理科においても、基礎基本の全体像を常に意識しながら、積極的に(1)〜(3)の基礎基本に触れるべきでしょう。特に(1)の部分には理科教育が不可欠だと思います。
 あるいはこう言えるかも知れません。(1)〜(3)の基礎基本を教えようとするとき、理科という教科枠がじゃまならば、理科を解体し、新たな教科の一部にしても良いと。
5.必要なときに学べばよいのか
 基礎基本と思えることを、もれなく教える必要はなく、本人が必要だと思ったときに勉強すればよい、という考えがあります。環境問題をとってみても、今起こっている問題をすべて教え、全部の対処法を考えさせる必要はないでしょう。酸性雨とか温暖化などという具体的な問題をいくつか取り上げて、環境を守ることの大切さをしっかりと身につけさせておけばよいと思います。
 しかし、基礎基本の中には、必要だと思ったときに勉強を始めたのでは間に合わないものもあります。例えば、放射線から身を守る知識です。JCOで事故が起こったとき、住民はどうすべきだったのか、予備知識はほとんど与えられていませんでした。こういうことは、放射能と同居している限り、あらかじめしっかりと身につけておかなければならない知識でしょう。
 このように考えてみますと、必要なときに勉強すれば足りる知識と、そうでない知識があることが分かります。特に(1)と(2)に含まれる基礎基本には、身につけおかなければならないものが多いのではないでしょうか。


00A−171
差出人:林 正幸
送信日:01年1月23日
件 名:「物質とエネルギー」の授業アンケート(その1)

こんばんは、林(まさ)です。
 今年の科教協京都大会のレポートは「物質とエネルギーの授業」に決め、本文はほぼ完成しました。そして3クラスで採った授業アンケートの整理をしているところです。
 アンケートは次の項目で書かせましたが、
(1)納得したこと・面白かったこと
(2)難しかったこと・興味がわかなかったこと
(3)もっと知りたいこと・授業に対する感想
今回は(1)の内容を紹介します。
 直接に実験に関係することは、すでに12月14日付けメールで実験レポートの「考察or感想」を報告していますので、重複になるので割愛しました。
 全体のとしての印象は、生徒は関心はあるが、私が意図しているより深い理解はいま一歩」というところでしょうか。
 授業プリントは私のホームページにありますので、時間があればご批判ください。
 ではまた。

(1)納得したこと・面白かったこと
「物質が循環していて、使い方によっては永久に使えることは初めて知った。
人間は数百年という地球の歴史では短い間に自然破壊をしていて、一人一人が協力して破壊を止めないといけない。
エネルギー資源は掘りに掘っていつか必ずなくなる時がくる。一年後はまだ石油は残っていると思う。でももし「明日地球上から石油がなくなります!」そんな時にどうするんだろうか。「別の惑星に掘りに行こう」なんてことになっているのかもしれない。」
「自然破壊のところは、けっこうためになったと思う。地球の温暖化とか、フロンの排出でオゾン層の破壊とかは、今、けっこう話題になっているから、ためになったと思う。」
「便利で快適な環境になっていくことはすごいよいことだけど、便利な環境にするために、たくさんの二酸化炭素や放射性廃棄物を生産することになって、いずれ枯渇していってしまうということが分かった。」
「自然のおきての所が、なんか面白かった。
自然はかいは本当にもうそこまで来てる気がした。」
「エネルギーは使い捨てにするしかないということ。
エネルギーが熱エネルギー、運動エネルギー、電気エネルギーに変わっていくのはおもしろいと思う。
太陽エネルギーは極地方をすどおりしてくから寒く、赤道地方は温かいと分かった。面白かった。」
「納得したことは、この地球はエネルギーなしではやっていけないということ。」
「太陽は明るくするため(だけ)にあるのだと、小さいころ思っていた。実際は太陽はいろいろな働きをしていたので、驚いた。太陽あっての地球、と言うよりか、太陽あっての生物環境だ。太陽は、あと何十万年後かにその働きを終えるらしい。太陽が滅びるときは生物環境も終わる時だと思った。」
「自然破壊の例を上げてみようのところで先生の説明を聞いて、地球はこのままではいけないなあと私も何か考えさせられました。このはなしは他の教科でもけっこう出てくるけど、先生の話が一番なんか説得力がありました。」
「光合成と酸素呼吸の熱化学方程式。光合成はエネルギーを与えるっぽいのに実際は奪う反応で不思議だった。」
「これからエネルギーをどうやって使っていくべきかということを先生が話した所が一番楽しかった。」
「エネルギーとは何かの内容は全体的に納得でき、高さとエネルギーなどの所は個人的にも好きである。
エネルギー変化グラフなども、一応は理解できた。」
「地球の温暖化について面白かった。自分はこのテーマが大好きであります。興味あることが授業に出てきたので楽しかったです。」
「発熱反応と吸熱反応の実験をやって、発熱、吸熱についてよく分かった。」
「太陽ってとてもすこいんだなあと思いました。
風って太陽と関係ないと思っていたけど、太陽があってこその風なんだあー。って思いました。
自然の物は人間のせいでどんどんなくなっていってしまうから変な化学物質とか使わないで、天然物を使って地球にやさしくしてほしいけど、やっぱ便利には勝てないなって思いました。」
「エネルギーのところは今までで、一番、身近にあることでもあるので、けっこう興味がわいて面白かった。」
「人間も含めてすべての物質がエネルギーを持っていることが分かった。」
「エネルギーの流れ方がどうやって、流れていくか、よくわかった。」
「ずっとエネルギーのグラフが理解できなかったけれど、何回も書いたり聞いたりしていたら、少しずつだけど理解できるようになりました。」
「話を聞くだけでは、よく理解できなかったことも、エネルギー変化グラフや光合成や酸素呼吸、生命活動、核融合などのしくみを図に書くことによって、納得することができた。」
「反応熱のグラフは理解できた。値が分かってたら書けそう。」
「運動・位置エネルギーのところ。」
「エネルギー問題のところで、今本当に問題になっていることだから、勉強できてよかったです。」
「エネルギーの流れ系は簡単で分かりやすかった。ほとんどがテレビや新聞で取り上げたこと+さらにくわしいことだけなので、簡単にのみこめた。」
「熱化学方程式が納得した。」
「自然破壊についてはこれから一番大切な勉強だと思いました。」
                     (以上)


00A−172
差出人:山本 喜一
送信日:01年1月24日
件 名:酸と塩基で使った資料(2)

こんにちは、山本です。
 前回、PDFファイルで新聞記事を送りました。誰からもクレームがありませんでしたので、第2弾を送ってみたいと思います。添付したファイルはこれはrtf(リッチテキストフォーマット)という形式です。wordで開くことができます。授業では、この二つの記事を1枚の藁半紙に印刷して、酸性雨や酸性雪の影響が(中国だけではなく)全世界に広がっていることを話しました。
 林さんは「物質とエネルギー」のところをレポートするそうですね。私は、その単元で通学路のジュースの自動販売機の数を調べさせました。1台で一般家庭の約8割の電気を消費するといわれている販売機が、どれほど町に多いのか、日本ではどれだけたくさんのエネルギーを使って生活しているのかを認識させようと思ったのです。詳しいことは、後でメールで送ります。
 野中さん、いつも奮闘されているようですね。ちょっとうれしい出来事があったそうで、ほっとしています。昨日、基礎基本を「自立し自活できるための基礎 基本」と考えている、という文を送りました。野中さんから見て、生徒たちに教えたい最低限のこととは何でしょうか?野中さんから見て、私の文はどう評価できますか?率直な意見や感想をもらえれば、幸いです。
 では、また。

北極海にも酸性雪.rtf(略)
酸性雪に奇形結晶.rtf (略)


00A−174
差出人:林 正幸
送信日:01年1月26日
件 名:「物質とエネルギー」の授業アンケート(その2)

こんばんは、林まさです。
 授業アンケートの整理の2回目です。実にいろいろな生徒がいます。そしてレポートの本文にも書きましたが、燃焼熱の計測や熱化学方程式が分かりにくかったのは「それはひとつには宿題でさらに練習する前に授業アンケートを採ったためであろう。それにもともと熱化学方程式の演算で第3の反応熱が導き出せるのを納得することは深い思考が必要である。」
 万歳! これでレポートが完成だ。
 ではまた。

(2)難しかったこと・興味がわかなかったこと
「どんな分野もそうなんだけど、計算のところとか、〜の法則などわけ分からなくていやだった。」
「計算や、熱化学方程式がよく分からなかった。難しいなと思った。」
「燃焼熱とヘスの法則」(この意見多し)
「エネルギー変化グラフ」
「エントロピー増大の原理が分からなかった。プルトニウムって何?と思った。」
「エネルギーの名前がたくさん出てきてどのエネルギーがどういうのかがちょっと分からなかった。」
「だいたい計算と化学式が出てくると興味がわきません。」
「エネルギー問題などは、いまいち興味がわかない。わかないというよりも、どうしたらいいのか分からないと言うべきであろうか。自分の生活の中でよく考えたことがないため、これからの対応などは考えにくかった。」
「エネルギー変化グラフの書き方がいまいちよく分からんかった!
熱化学方程式の表し方とかが難しい。」
「光合成と酸素呼吸のことがすこし分からなく難しかった。」
「2つの熱化学方程式をたして求める方程式の解き方が難しかった。」
「エネルギー問題の所がけっこう分からない。
それとエネルギーの流れもよく分からない。」
「発熱変化と吸熱変化の違いがあまり分からなかった。」

(3)もっと知りたいこと・授業に対する感想
「自分で実験をしてみる事で、勉強の内容が理解できたりするので、もっと実験を増やしてほしいと思った。」
「理論的に理解することはできるが、計算の応用が出ると対応がつらい。
 エネルギー問題で、エントロピー増大の原理というのがひっかかった。すぐに理解できないだろうが、少し位は熱の一方通行性の秘密を知りたいとも思う。」
「物質の循環の所で「おきて」に背いて自然破壊をしていると書いてあったけれど、「おきて」というのをもっと知りたいと思いました。そして、それをたくさんの人に知ってもらったら、自然破壊を防げるのではないかと思いました。」
「人間は化石燃料をどんどん使い、人に悪い二酸化炭素や放射性廃棄物などをたくさん作っている。
だから、エネルギー問題についてきちんと考えないといけないと思う。」
「エネルギーをうまく利用するには、どうしたらうまく利用できるか。
もう少し言葉を理解して授業を受けたかった。」
「どんなふうに物質を循環させて使えばいいのか。
この分野は中学校の時少しやったけど、やっぱりあまり意味が分からなかった。」
「化学の授業はとてもいいです。このままがいいです。」
「やっぱり、環境問題についてです。私の身の回りのことで、環境に害を与えることが分かりました。私てきには、”環境”には興味があったので、楽しいというか、もっと勉強していきたいです。やっぱり、自分が好きな項目は、意欲がわいてきます。」
「これからぼく達はどのようにして地球で住んでいけばいいか? あと、エネルギーをどのように使ったらいいか? いろいろ考えたよ。」
「酸素呼吸以外の呼吸があると聞いた。酸素以外に何を使うのかを知りたいと思います。二酸化炭素を酸素の代わりにする方法はないのだろうか、と思ってしまうが、そういった話も是非聞きたい。」
「楽しい授業だと思った。たまに息抜きとしておもちゃ(遊び)みたいな実験を教室でやってくれてとても楽しかった。
もっと知りたいっていうか、もう1回易しい問題から計算を教えてほしいっす!!」
「授業を聞いて環境がどんどん破壊されていることを、あらためて実感できたので、自分も気をつけなければなあ・・・と思いました。」
「地球のエネルギーの流れや自然破壊が問題になっていることがいろいろ分かってよかった。」
「なんか社会っぽくてわりと分かりやすかった。
やっぱカロリーとか濃度とか数字が出てくると分からない。
偏西風は聞いたことあったけど、貿易風って初めて聞いた。
もうすぐ石油もなくなるっていってるし・・・。21世紀なのに課題はいっぱいです。」
「エネルギーを奪う反応、与える反応とあったけど、全体で統一して吸熱反応、発熱反応とした方が分かりやすいような・・・。」
「プリントで図とかを書くので分かりやすい。」
「エネルギーは全て太陽からのエネルギーだということを知った。授業をやって、自然破壊やエネルギー問題に関心を持った。」
「温暖化の話をちょっとした時に思ったんだけど、二酸化炭素の量が増えて、地球の熱が出ていかないのなら、入るときも二酸化炭素がかべになるのじゃないかなあ?と疑問に思った。」
「何か身近な不思議なことについて知りたい。今の授業のことは、生活している中であんまり関係ないってゆーか、実感がないことだからなあ・・・。」
「どんなことが自然破壊につながっているのかがよく分かった。
エネルギー資源がいつか枯渇するってのはこわいなあと思いました。
エネルギーは使い捨てにするしかないのは、もったいないからもっと大切にしなきゃいけないなあと思った。」
「授業はよくきいていれば分かりやすいと思います。」
「目に見えないこととかが多くて、考えにくかったり、覚えにくかったりする。」
「もっと復習してほしい。」
「もっと知りたいことは、エネルギー問題についてくわしく知りたいし、これからの地球の環境について考えたいと思った。
授業は、少しペースが速いのでもう少しゆっくりペースにしてほしいです。授業そのものは分かりやすいです。」
「太陽は人間が生きていくためにはすごく大事な存在ということがわかった。けど、その前にエネルギー問題や自然のことも考えなければならないと思う。 紙の無駄使いをしないようにするとか、ほんの少しのことを1人1人が気をつけたらいいと思った。
この授業で自然破壊などの深刻な問題を考えさせられた。すごく良い機会だったと思う。」
「もっと知りたいことは、今日少しだけやった気象です。私は天気とか気候とかが好きなのでもう少しくわしく知りたいと思いました。」
「今までエネルギー問題について考えたことなんて、あまりなかったけど今回、化学の授業で「エネルギー」について勉強したことによって、少し考えるようになった。私達人間が便利で快適な環境をつくり出す為だけに、自然がだんだんと破壊されていくなんて、今まで考えたこともなかった。だから、もっと地球の環境を守っていく為に私たち1人1人が気をつけていかなければならないと思った。」
「自分があたらない時はあまり話を聞かなくなってしまう。プリントを使うのはいいと思う。」
「授業を聞いてて、空白の部分をうめることはできたけど、エネルギーについて、むずかしすぎて理解はできなかった。「ちょっと自信がない。」
「エネルギーが流れるしくみをもっとくわしく説明してほしいな。」
「燃焼熱の計測のところの、計算の仕方をもう一度教えてもらいたい!!」
「難しいとこもたくさんあったけど、面白かったこともたくさんあってよかったです。」
「内容的には難しいところだったけど、すでに知っていることや。自然破壊やエネルギー問題などこれから考えていかなければならないことを交えて進められていたので理解しやすかったと思う。」


00A−175
差出人:岡田 晴彦
送信日:01年1月27日
件 名:白金と王水についての補足

名古屋の岡田です。
 関東以北は大雪とのことですが、皆さんお変わりありませんか?今日(1月27日)、「モルの会」があり、林先生はじめ7名で充実した学習ができました。
 私も、「メロディーテスター(新しい学校で作成したもの)」・「植物の種(アルソミトラはじめ、以前このメールでお知らせしたもの)」・「白金と王水」について報告したのは良かったのですが、最後の「白金と王水」について実験が予定どおりにいきませんでしたので、課題を残してしまいました。
 このメールの最終回くらいにお知らせした内容どおりにはなりませんでした。ホットプレートの上にシャーレを置き、ここに白金箔をしいて王水をかけてスイッチオンにしても(王水が少なかったのか)溶けませんでした。しかし、試験管に入れた王水と白金をバーナーで「少し」加熱したものは(溶けない予定だったのに)溶けてしまいました。そこで、もう一度、2種類の実験をしてみましたら、今度は両方とも溶けませんでした。もう一度、ホットプレートの実験からやり直してみることになり、今日はお開きとなりました。私は温度の影響がありそうだとにらんでいます。
 また、北海道の杉山さんが紹介してくださった「東京書籍」の「図説」につきまして、東京書籍に先にお知らせした内容をつけて質問しておきましたので、この結果もあわせて、またお知らせできればと考えております。
 もし、白金に実験をしてみようかとお考えに方がいらっしゃいましたら、「カタニ産業(株)」にお問い合わせください。白金箔10枚で4500円と消費税と送料(800円)です。TEL 076-263-6111、FAX 076-222-3433


00A−176
差出人:野中 直彦
送信日:01年1月28日
件 名:基礎基本について

 私も基礎基本について考えてみました。その考える資料として「ぼくたちの洗脳社会」岡田斗司夫著 朝日文庫 560円を読みました。この本の基本は、「第3の波」(アルビン・トフラー)と「知価革命」(堺屋太一)の社会学の分析をもとにして、次なる社会の価値観を考えているものです。次なる社会への岡田さんの分析に全面的に賛成はしませんが、考え方はおもしろいと思います。また、過去の分析も結構、現段階ではおもしろいと思います。
 第1の農業革命で食べるものに楽になり、そのかわり、身分制度ができ、宗教で心をいやした、第2の産業革命で、科学の発達に至上主義を感じ、合理的な考えから、自我の確立が余儀なくされた。そして、現在、科学に限界を感じ、科学は社会を豊かに幸せにしないことを感じている。現代を「モノ不足・時間あまり」ととらえ、情報社会の中で情報が散乱していて、「唯一無二の自分の気持ちを大切にする」姿があり、教育はブルーカラー生産のための義務教育でなく、おもしろそう、たのしそうでずっと生涯勉強することになる。と岡田氏は言っていました。
    私自身の思い
 確かに、科学が絶対という雰囲気ではないでしょう。科学を学ぶことが、生活を豊かにするという名のもとに、すべての人に科学を学ばせ、その中の何人かが科学の発展を進めるような構図があったようにも思います。具体的に、学校のはたす役割を考えれば、無理して教え込むことはないように思います。高校の化学で「すべての人がモルを学ばなければならないのか」私の思いは「ノー」です。知識の投げ売り(少し言い過ぎかもしれない)、と体系的な知識とどちらを学ぶことも必要ですが、高校では、知識の投げ売りの断片的なものでもよいのではないかと思うのです。学びたい人が、学びやすいように知識を体系化しておくことは必要ですし、教える側は、その体系的知識をにおわせることが大切なnように思いまず。
 私の勤めているような学校を課題集中校というのだそうです(ジュ・パンス1月号、進学校・中堅校・課題集中校。かつては、教育困難校といったが、学級崩壊で、小学校・中学校でも教師の言うことを聞かない学校が増えてきたために、このような言い方になるのかもしれない)。そこでの授業を通して、何を基礎基本にして展開していけばいいのだろうかと考えると、次のように考えます。
 「学校という場の中で、何かに自信をもって、その1つの自信から突破口をみつけれれば、あとの自分に自信がもてるようになるのではないか」それが、現在の私の基礎基本です。まだ、授業に工夫をしているわけでも、授業の中で、何を教えていこうかと考えているわけでなく、たんたんと授業をしています。これから、おいおい、この学校の生徒にあう教材を考えていきたいと思います。現段階では、体系化されていなくても、おもしろくたのしくあればいいと考えています。ただ、化学で言えば、モルがなくてもできる化学ってないんでしょうか。


00A−177
差出人:野中 直彦
送信日:01年1月28日
件 名:大変だ39

 1月26日は、地区の生徒指導の研究会があり、「授業の中で大切にされていると充実感をかんずる指導をどうするか」というテーマで小学・中学・高校の生徒指導部長が集まって話をしていました。クラスの生徒で、髪の毛が金髪でクチャクチャの生徒に「そろそろ、髪なおさんか」といった翌日、少しなおした後がある。
 実験で、トンボ玉は、3年の選択の授業で4時間かけてやりました。2クラスのうち、1クラスは16人中6人しか取り組みません。でも、人がやっているのは見ている。6人は、本当にうれしそうに取り組む。昼休みもやってきて「作りたい」という。できたものを本当に大事にして宝物のように持ってかえる。
 全員が全員、わかってくれとついあせってしまっている自分に気がつく。少しづつでも、わかってくれる生徒をみなければいけないなぁと感じました。


00A−178
差出人:林 正幸
送信日:01年1月29日
件 名:ナトリウムの金属光沢

こんばんは、林です。
 岡田さんも書いているように一昨日はMOLの会があり、7名参加で1時から6時までやりました。私はそこでナトリウムの金属光沢を観察する方法を紹介しました。ナトリウムをカッターで切ると切り口に銀白色の金属光沢が観察できると言いますが、実際にはいまいちです。私は前に生徒に、試験管にナトリウムのブロックを入れて窒素ガスを満たし、ガラス管付きゴムせんをして半密閉にして加熱させる実験をしたことがありますが、これも表面の不純物(「てんぷらのころも」)が丸かってうまくありません。そこで思いついてのが今回の方法です。
 試験管に灯油を数cm入れ、5〜7mm角ほどのナトリウムを沈めて加熱して灯油が十分に沸とうするようにします。ただし還流を持っている指が熱くならない程度に留めます。するとナトリウムは融解して玉になり、不純物と分離します。これを室温まで冷やしたらシャーレに空けます。そしてピンセットでナトリウムの玉をつまみ、新しい灯油が入った試験管に移します。これをもう一度沸とうさせると水銀のようなナトリウムを観察できます。もちろんナトリウムは融解していることも分かり、低融点(98℃)であることも確認できます。1日置くと表面が肌色に変わりますが、また加熱すれば復活します。ポイントは怖がらずに十分に沸とうさせることです。
 山本さんが基礎基本についてまとめてくれました。「生きる」側から教科内容に反映させるべき事項がさまざまにあると言うことです。そのひとつに「遊びに必要な基礎基本」というのがありました。これは言葉を変えれば、科学を文化として楽しむということでしょう。文学や芸術と並んで、科学で人生を豊かにすることは期待したいことです。
 また山本さんは次のようにも書いています。
<1月23日のメール>
・世界観、物質観等を作る基礎基本
 理科でいえば天文学、進化学、原子論、ニュートン力学等は、一般の人にとっては直接何かの役に立つわけではないでしょう。しかし、これらは世界観、物質観の形成に大きな影響を与えています。日常生活を越えた世界を体験させ、一つのものを多方面から考えられるような若者にするためには、不可欠な基礎基本でしょう。
<以上>
関連して、左巻さんがシンポジウムで次のように発言しています。
<物理教育第48巻第6号からの引用>
「僕自身は高等学校レベルで化学教育を中心に行っていますので、その目から高等学校の物理教育を市民的教養としてみると、きっと僕が、「左巻さん、今の高等学校物理から市民的教養じゃないのを捨てていいよ。」と言われたら、さっさと9割くらいを捨てそうな気がします。何でこんな古典的なくだらないことをいつまでもやっているんだと。(中略)
 ただ、そこでほんとに重要なのは、難しい演習問題が解けるためのものというのではなくて、やっぱり自然界に慣性という性質があって、そういう法則性が貫かれてて、なんかすごいな、常識の世界ではないな、とそういうふうに実感できるかどうかっていうのが市民的教養かなと。電車の中で飛び上がってみると、なんで元のところに落ちるんだろうと、かなりこだわりをもって眺め、それが物理の論理と結びついて、ああそうなんだと納得できる、そういうのがすごく僕は重要な気がします。
<以上>
これはその後でいくつかの実践例も上げています。これはかつて私が「生徒に思考力を付けさせたい」と書き続けてきたことにもつながると思います。  そして野中さんが基礎基本で次のように書いています。
<1月28日のメール>
 「学校という場の中で、何かに自信をもって、その1つの自信から突破口をみつけれれば、あとの自分に自信がもてるようになるのではないか」それが、現在の私の基礎基本です。まだ、授業に工夫をしているわけでも、授業の中で、何を教えていこうかと考えているわけでなく、たんたんと授業をしています。これから、おいおい、この学校の生徒にあう教材を考えていきたいと思います。現段階では、体系化されていなくても、おもしろくたのしくあればいいと考えています。ただ、化学で言えば、モルがなくてもできる化学ってないんでしょうか。
<以上>
そうですよね。目の前に居る生徒が何を望み、何ができるかを踏まえずに基礎基本はありえません。その意味で、とくに高校段階で全国共通の基礎基本を考えようとするなら机上の議論になっていくおそれがあります。
 ではまた。


00A−179
差出人:林 正幸
送信日:01年1月29日
件 名:メールの添付ファイルについて

こんばんは、林です。
 山本さんが添付ファイルについて提案しています。これまでにも画像を添付したメールがありました。そして今回はpdfファイルやrtfファイルを添付する提案です。私としてもpdfファイルを読もうとアクロバット・リーダーをダウンロードしてみたのですが、大きすぎてセットアップできないでいます。rtfファイルはワード・パッドでも見ることができました。ワードパッドはマイクロソフト系のコンピュータでは標準装備されています。
 さて、アルケミスト「メーリングリスト」での添付ファイルの扱いについて考えてみましょう。添付ファイルで交流内容が拡大することはよいことだと思います。ただし、いくつか条件を付けてはどうでしょうか。
(1)1通のメールの容量が100kを大きく上回るのは、現在の通信速度ではトラブルにつながる可能性があります。たとえばメールの受信に時間がかかり過ぎて、メールソフトかプロバイダーに不具合があるのではと、受信を中断させてしまう可能性があります。今回の山本さんのメールは
    1月16日  130k
    1月24日   84k
とさしたる問題はありませんが、何枚ものプリントを一度に添付ファイルにするのは無理があります。
(2)現実にはそれを見るソフトを持たないメンバーがいます。するとせっかくの交流に穴が空きます。それに容量が大きいメールの保管は困難を伴うこともあり、場合によって添付ファイルだけ削除する必要も生まれます。アルケミストのホームページに掲載するにも、容量が大きくなるとブラウザーでの閲覧に時間がかかり重くなります。
 この解決法はメンバーそれぞれのホームページであると思います。つまり添付ファイルは、同時に何らかの形で自分のホームページにも掲載して、そのリンク先を知らせるのです。そうすればブラウザーをもたないメンバーは居ないでしょうから、確実に交流に参加できます。またメールの保管の都合で添付ファイル自身を削除しても、あとから読み直すことができます。また「メーリングリスト」もリンクを張るだけにすれば、とりあえず負担はかかりません。
(3)やはり望ましい方向は、ホームページを活用した交流を発展させることではないでしょうか。将来においてそれが普通になれは、通信事務局の手間も省けるというものです。
 私としてこんな風に整理してみましたが、しばらく意見交換をしたいと思います。皆さん、気軽に発言してください。
 ではまた。


00A−180
差出人:野中 直彦
送信日:01年1月29日
件 名:大変だ40

 中学の理科の公開授業研究に行ってきました。理科教室の2月号の磁石をつかった「電磁誘導」のところでした。アルミの棒に電流を流すと「同心円上に磁界が生じることをきづかせる」がテーマ。問題を教師がなげかけ、それを実験により試行錯誤することで、結論をみつけるという授業でした。磁石に磁界があることを砂鉄で検証したことをふまえて、応用しようとするのです。磁石のような2次元の磁界から、アルミの棒の3次元への発想をどう引き出すかがポイントであったようです。そのきっかけは、「アルミの棒の上下に、方位針をもっていくこと」そして、「アルミの棒をたてる」から「紙や発泡スチロールにアルミの棒をつきさす」ことにつながっていくようです。
 とにかく、教科書には「調べてみよう」「考えてみよう」という言葉ばかりで、予習をしてきても「安易な結論がわかるような知識は何もかいてない」ようです。探求、調べる、思考ということが柱になっているようでした。


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